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OB訪問をする前に知っておきたいマナーとは?

自分が志望する業界や業種で実際に働く先輩を訪ね、生の声を聞けるOB訪問。OB訪問は、貴重な企業研究のひとつですが、初対面の社会人と会うことはハードルが高いと感じる就活生も多いでしょう。そこで、OB訪問の際に注意するべきマナー、注意点などをご紹介します。

OB訪問でのマナーとは?しっかりと事前準備を

OB訪問。就職活動で就活生が1度は体験するイベントです。知らない社会人に会い、その上で自分をアピールしながら必要な情報を聞き出す。OB訪問は色々なことを考える必要があり、とても大変です。

さらに、OB訪問では社会人のマナーも守らなければなりません。

「社会人に会ったことなんて無いし、マナーがわからない、、、」

「マナーが守れずに社会人に怒られたら嫌だな、、、」

そんな就活生も多いのでは。そこで今回、OB訪問で守らなければならないマナーについて詳しく解説します。

当日に守るべきマナーから、質問時のマナー、OB訪問後に送るメールのマナーまで必要なマナーを全て網羅しました。

この記事を読んで、しっかりとマナーを守ってOB訪問をしてくださいね。

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まずはOB訪問を行うに持つべき心構えを

OB訪問のマナーについてのお話をする前に、まずは心構えから。OB訪問が有意義な情報を得る機会となるために、就活生がOB訪問に参加するにあたって持っておくべき心構えを3つご紹介します。

OB訪問は選考プロセスの一環であることも 企業の中ではOB訪問は就活において選考プロセスを選考の一環として捉えている企業もあります。例えば、メガバンク、商社が例として挙げられます。そのためOB訪問で良い印象を得られれば、就活を有利に進められることも。

もちろん、すべての企業がこれに当てはまるわけではありません。しかし、OB訪問の際に優秀と判断された場合、一次面接が免除されるなど、選考で優遇されることがあるので、第一志望の企業であれば、OB訪問は必ず行っておいた方が良いでしょう。

・OB訪問は採用面接ではない とはいえOB訪問の際に選考で優遇されることがあるといっても、OB訪問は採用面接ではありません。自分を評価してもらうために自己PRを長々としたり、企業研究をして得た情報をただ話したりなど、身構えるのはもってのほかです。

OBは就活生の味方であり、面接官ではないので、適度な緊張感を持ちながらも、素直な気持ちで様々な話を聞いて、情報を集めましょう。

OB訪問は早くから開始する OB訪問の開始時期は早い方がおすすめです。理由は2点あります。

一般的に、選考の2、3ヶ月前からOB訪問に動き出す就活生が多いですが、ピーク時にOBとアポを取ろうとしても、OBもすでに複数の就活生とアポを取っている可能性があり、日程の調整が難しくなってきます。特に大手企業ではこの傾向が顕著です。

もう一つの理由は、OB訪問を早くから始めると、それだけ多くの社会人と会って話を聞けるからです。まだ企業を決め切らない人は、OB訪問を早めに行い、複数のOBに会い情報収集することをおすすめします。

OB訪問を依頼するメールのマナー

ではまずOB訪問を行う際の依頼メールについて解説します。本段落では依頼メールを送る際のメールの書き方とマナーを例文と共に紹介します。

・OB訪問を依頼するメール例文 件名:【OB訪問のお願い 〇○大学 佐藤健一】

△△株式会社△△部  △△様

突然のメールで失礼いたします。 ○〇大学○〇部に在籍しております佐藤健一と申します。

私は現在、就職活動を行っており、この業界で確固とした地位を築かれた貴社に大変興味を持たせて抱いております。

このたび、大学の就職課でOB名簿に記載され△△様の連絡先を紹介してもらい、連絡させていただきました。

そこで、業務内容や会社の雰囲気、△△様のお仕事などについてお聞きしたいため、ぜひ一度お話を伺えればと願い、メールを差し上げた次第です。

ご多忙とは存じますが、もし△△様がOB訪問をお受けいただけるのでしたら、 △△様のご都合に極力合わせますので、ご都合の良い日時と場所をご指定下さいますようお願いいたします。

大変恐縮ですが、ご一考いただけますと幸甚です。 何とぞ宜しくお願いいたします。

署名

OB訪問を依頼する際のポイント! 件名:「OB訪問のお願い」だけでも良いですが、「大学名+名前」を添えるとより丁寧です。

宛先:会社名、部署名、名前を記載 経緯と目的:実際の経緯や紹介者の名前など。OB訪問の目的

依頼:「話を聞きたいので検討してほしい」、「日時の指定」という2つの依頼 署名:本文の最初に記載した大学名と自分の名前

OB訪問当日に気を付けるべき4つのマナー

ここでは、就活生がOB訪問当日に気をつけるべきマナー、ビジネスの基本としてのポイントなどについてまとめましたので、しっかりと実践してください。

服装 OB訪問では、スーツスタイルが無難です。訪問の際に、他の社員を紹介してくれたり、社内を案内してくれたりする場合もあります。そんな時にどんな社会人にも失礼がないスーツを着用していれば慌てる心配がありません。OBの方から、「カジュアルな服装でいいですよ」と指定された場合は私服でも良いですが、ラフすぎないように、オフィススタイルの服を着用するのがマナーです。

遅刻厳禁 OB訪問は、前提として遅刻厳禁です。集合場所には10分前に到着するのがマナーです。当然のことですが、遅刻をするとかなり悪い印象を与えてしまいます。忙しい中、スケジュールを調整してくれた先輩に対し、遅刻は非常に無礼なこと。事前に集合場所と時間を入念に確認し、絶対に遅れないようにしましょう。万が一遅れそうな場合には、速やかに連絡を入れ、謝罪するのが賢明です。

名刺を受け取るときのマナー OB訪問時に、OBが名刺を下さる場合があります。名刺を受け取るときは、両手で胸の高さで受け取ること、受け取ったら、すぐにしまうのではなく、名前の面を上にして机の上の自分から見て左側に置くことが正しいマナーです。

ビジネスマンにとって顔そのものである名刺をぞんざいに扱っては失礼というもの。学生がやりがちなミスは、受け取った後すぐに名刺を財布や名刺入れにしまってしまうことです。

メモを取る OB訪問に限らず、就活の場ではメモが必須。メモを取っておけば、後から見直したり、情報を整理したりするときに必ず役に立つでしょう。「メモを取りながら話を聞く」ことで、先輩の話をきちんと聞いていることをアピールすることもできます。

OB訪問にて質問をする際に守るべきマナー

OB訪問での質問は事前準備が必須です。質問を準備しておけば、貴重な時間を有効に使えます。

具体的にはノートを用意して質問事項を書き出しておきます。聞きたいことがたくさんあると思いますが、優先順位を決めておくと整理しやすいでしょう。質問内容も「仕事の内容に関して」「社内の風土や雰囲気に関して」「先輩の就活の経験談」などに分けて、偏りがないようします。

では、OB訪問に不適切な質問とはどんな質問でしょうか?質問をする際に守るべきマナーとして、以下を参照してください。

・調べればわかるような内容の質問はしない 会社のホームページで調べればわかるような情報は、OB訪問をしてわざわざ聞く必要がありません。OBからすると「企業研究もしていないのか」となります。

・ネガティブな印象を与える質問は避ける どこの会社にも良い面もあれば悪い面もありますが、マイナス面についてストレートに尋ねるのは失礼です。まずは、OBが感じる良い面やプラス面を聞き出してから、「マイナス面も当然ある」という話の流れになった時に、「差し支えなかったらどのようなマイナス面か教えていただくことは可能でしょうか?」と、丁重に質問しましょう。

・デリケートな質問は避ける 企業についてのデリケートな内容の質問は聞いてはいけない質問の筆頭格になります。 具体的には以下のような質問です。

・給料はどれくらいか ・残業時間はどれくらいか ・休日出勤はあるか ・有給休暇は消化しているか ・福利厚生はどうか

ただし、顔見知りでありもともと仲がいいOBであれば、聞いても良いかもしれません。

・OBが答えにくい質問 企業の将来性などについて聞くことは重要ですが、質問の仕方によっては、タブーになることも。というのも企業の将来性には不確定な部分が多いため、 OBが答えにくい質問かもしれません。将来性に関して質問するのであれば、漠然とした将来像とかではなく、具体的な内容を決めておきましょう。

OKな質問の例としては、「今所属している部署、事業部が抱えるリスクや課題などありますか?」「御社の事業の中で、これから注力する事業とその理由を教えて下さい。」など、聞きたい情報を明確にした質問をすることです。

一方で、極端な例ですが「10年後御社はどう変わっていると思いますか?」といった漠然とした質問は避けるべきです。

質問をする前に「OBが答えられるかどうか」という点に配慮することも大切です。

OB訪問が終わった後の注意点~正しいお礼メールの送り方~

OB訪問が終了したら、その日のうちにお礼を伝えるのがマナーです。伝える方法としては、メールが最も丁寧であり、かつ毎日忙しい社会人に邪魔にならない方法です。感謝をしっかりと伝えるメールを読んでもらえれば、礼儀正しいことをアピールできます。

そこで、お礼メールで押さえておくべきポイントを3つ紹介します。

・件名は簡潔に 社会人として仕事をしていると、数多くのメールが届きます。中には必要のない営業のメールなども含まれているので、以下のように分かりやすい件名を入れましょう。

【OB訪問のお礼】〇〇大学○〇学部(名前)

・メールは長すぎないように! お礼のメールを送っても、内容が簡潔にまとめられていないと、好感度を下げてしまうこともあります。

お礼メールには、以下のような内容を織り込むことがポイントです。 ・時間を設けてくださったことに対するお礼 ・OBから聞いた話で感じたことや印象に残ったこと ・「お話を聞けて入社意欲が益々高まった」、「就職活動に全力で取り組みたい」など

・お礼メールを送るタイミング お礼メールは、基本的に訪問した日の就業時間内に送りましょう。お礼メールが遅くなってしまうと、感謝の気持ちが伝わりにくくなります。また、お礼メールの対応が早いとOBからも好印象を持たれるはず。遅くとも翌日の午前中までには送信を済ませることが大切です。ただし、当日の夜中や翌日早朝にメールを送信するのは控えた方がいいでしょう。相手の就業時間内にできるだけ届くよう、送る時間帯にも配慮が必要です。

さて、お礼メールを送信しましたが、意外と多くの学生が悩むのが、OBから「頑張ってください」などの返信が届いたとき。またこちらから返信すべきなのか迷う学生が多いようですが、結論は「返信は返したほうが良い」です。目上の方からのメールを既読無視するのは礼儀がないことなので、簡単で良いので返信しておくのがマナーといえます。

本記事では、OB訪問をする際のマナーについて解説しました。少しの手間でできるマナーばかりですので、意識的に取り組んでみて下さい。

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OB訪問の際に聞いた方が良い質問例について知りたい方はコチラ↓

OB訪問のマナーは難しい。そんなあなたに

今回は「OB訪問のマナー」について見てきましたが、いかがだったでしょうか。

「OB訪問でこんなに気をつける事があるなんて思わなかった。社会人のマナーは難しい、、、」

「自分がマナーを守れるかわからないから、OB訪問をするのが怖い、、、」

そんな風に思う就活生も多いのでは。

OB訪問は確かに大事です。就職活動をする上で欠かせない事でしょう。しかし、今まで社会人に関わることのなかった就活生には、社会人と話すことに抵抗があるかもしれません。

そこで、エンカレッジの面談をお勧めします。エンカレッジの面談では、大学の先輩内定者に様々な相談が出来ます。社会人に会う前に、練習として先輩内定者に会ってみてはいかがでしょうか。

就活を終えた内定者に、OB訪問の仕方について聞いてみても良いでしょう。内定者の中にはOB訪問を駆使して内定を得ている人が沢山います。是非利用して就活を有利に進めてくださいね。