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就活で気になる「福利厚生」の基礎知識

企業選びで気になるのが「福利厚生」。福利厚生が大切なのはわかるけれど、「どうやって情報を調べるのだろう?」、「福利厚生の内容が分かりくい」という就活生も多いのではないでしょうか。そこで、今回は福利厚生の基礎知識を解説します!

全就活生が「福利厚生」を見るべき理由

福利厚生とは、簡単に表すと、給与以外の手当とサービスのこと。企業選びではさまざまな基準がありますが、企業の福利厚生が充実していることもそのひとつです。2つの企業のどちらかを選ぶとき、仕事内容と給与が同じであれば、福利厚生の条件が良い企業を選んだ方が入社後の満足度が高いはずです。

福利厚生の充実度は、就職先を決める際の大切なポイントです。福利厚生の内容にこだわらずに就職してしまうと、入社後に後悔してすぐに辞めるケースは少なくありません。自分が働きやすいと感じる企業を選択することが大切です。近年の人手不足の傾向が続いている中、人材の確保や定着にも影響を与えるのが福利厚生です。そのため、企業は学生を確保するための手段として福利厚生の充実も挙げています。様々な企業選びの軸がありますが、福利厚生の内容もしっかりと把握しておきましょう。

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就活生が重視するべき「福利厚生」の項目

では、就職活動を進めるにあたって、確認するべき「福利厚生」の項目について解説します。 福利厚生は、法定福利とは別に法定外福利もあります。2つの違いを把握して制度について理解していきましょう。

法定福利 法律で義務づけられている福利厚生。業界・企業に関わらず定められている固定の部分です。雇用保険、労災保険などの社会保険が設定されていることを確認しましょう。

社会保険 国の社会保障制度。採用情報に記載されている「社会保険完備」とは、企業が4つの保険、つまり雇用保険、労災保険、健康保険、厚生年金保険に加入していることを示します。

雇用保険 雇用保険の失業給付は、会社を退職した際に受け取れる給付金です。失業すると、次の仕事が見つかるまで生活費の捻出が難しくなります。雇用保険に加入することで一定の条件を満たせば失業給付が受けられます。

労災保険 業務上の事由や通勤の際のケガや病気に対する保険給付です。休業中の賃金補償もあり、後遺障害がある場合や死亡した場合にも本人やその遺族への保険給付が行われます。

・健康保険 病気やケガをした際の出費に対し自己負担が軽減されます。出産育児に対しても一時金が支給されます。

・厚生年金保険 公的年金制度のひとつ。原則として65歳になると一定の条件を満たせば老齢年金が給付されます。給与の額により年金保険料が異なるため、受給額に大きな差があります。高い給与の人は、年金の額も高額になります。

2.法定外福利 企業が独自で定めている福利制度のため、その内容は企業によって大きく異なります。福利厚生の充実度を見るには、法定外福利をチェックすると良いでしょう。一例を以下に挙げます。

・住宅手当 家賃の補助または全額を支給。独身寮や社宅の利用

・通勤手当 定期代や遠方手当など、通勤にかかる交通費の一部または全額支給

・医療健康 健康診断の実施などが義務付けられています。

・休暇 法定日数以上の有給休暇、リフレッシュ休暇など

・扶養手当(家族手当) 扶養家族がいる場合に支給

その他にも、保養所、社員食堂、財形貯蓄制度などがあります。

就活生が行うべき「福利厚生」の調べ方

学生の皆さんが気になるのは、企業の福利厚生をどのように調べるかということではないでしょうか?福利厚生については、企業も会社説明会などで、あえて説明はしません。そのため、福利厚生の情報を手に入れるには、意識して情報収集する必要があります。ここからは、就活を行う上で知っておきたい福利厚生の調べ方を解説します。

1.就職・転職の口コミサイトを見る(就活会議、キャリコネ、Vokersなど)

口コミサイトでは企業のホームページに記載されていない福利厚生の情報が見られます。しかし、口コミサイトは社員が自社を評価することが目的のサイトのため、主観的な情報も含まれます。例えば、「仕事にやりがいが感じられない」というコメントがあったとしても、ごく一部の社員の意見かもしれません。家賃補助がいくらとかという情報は参考になるでしょう。

2. OB訪問に行く

実際に働いている人に聞くのか一番です。その意味でも、OB訪問は積極的に行いましょう。 大学のキャリアセンターでその企業に就職したOBやOGを紹介してくれます。その人に連絡を取って、さまざまな質問の最後で実際のところどうなのか、失礼のない聞き方で、丁寧に質問してみましょう。OB、OGなら、自分の大学の後輩には、ある程度のことは話してくれるはずです。

3.内定者から聞く

もし、知り合いや先輩に内定者がいたら聞いてみるという方法もあります。内定者は福利厚生などについて、内定後に企業から教えてもらう場合が多いので具体的なことが聞けるでしょう。

4.合同企業説明会で聞く

合同企業説明会で企業の採用担当者は非常にたくさんの就活生に接するため、だれがどんな質問をしたかということまで把握はできません。ドサクサに紛れて、聞きにくいことでも聞けるチャンスです。それに、採用担当者としては、合同企業説明会では優秀な学生を見つけることよりも、企業をできるだけ多くの学生に知ってもらいたいという思いで臨んでいるため、多少唐突な質問でも答えてくれるでしょう。

5.企業のホームページで確認する

企業のサイトの採用ページに一般的な福利厚生について書かれています。あまり詳細な情報ではありませんが、見ておきましょう。

就活生が知っておくべき福利厚生の質問の注意事項

福利厚生は企業選びで大切な要素の1つです。福利厚生の内容をしっかり理解せずに入社し、後悔する人も少なくありません。そのため、確かな情報を事前に手に入れておくことが必要です。とはいえ、面接や説明会で福利厚生について安易な質問すると企業側にマイナスイメージを与えかねません。そこで、就活生が知っておくべき福利厚生の質問の注意点と、企業の採用担当者からマイナス評価を受けない、上手く聞き出す方法を質問例と共にご紹介します。OB訪問で福利厚生について聞く場合も、以下の質問例を参考にしてください。

注意ポイント1 質問のタイミングに気をつける

最初の面接で聞くよりも、2次面接に進んだ段階で聞くのがベストです。企業も就活生も最初の面接でお互いに理解が深まっているので、福利厚生について聞いても丁寧に答えてもらえる可能性があります。

注意ポイント2 ストレートに聞かずに、前置きを入れる

ストレートに聞いてしまうと、採用担当者にマイナスの印象を与えてしまう可能性がありますが、質問の仕方ひとつで上手く有益な情報を聞き出せます。それは、核となる質問の前に、前振り的な言葉を使うこと。例えば、「会社に早く貢献できるようになりたいと考えていますが...」「御社で長く働きたいと考えているのですが...」など、意欲を見せる言葉から始めることです。では、以下に質問例を挙げます。

注意ポイント3 適切な担当者・関係者に質問する 次に福利厚生について聞く際の注意点は、適切な担当者に質問すること。福利厚生について聞く際は、人事制度に詳しい採用部・人事部の社員に質問するべきです。

その理由としては、福利厚生について人事・採用部の社員の方が理解が深いため。つまり福利厚生について確認する際の注意点として、1次・2次面接で面接官を務める現場社員や若手社員に対して「福利厚生」について聞くのは極力避けるべきでしょう。

質問例1:残業時間について 入社後は先輩方に早く追いつくために、残業でカバーしていきたいと考えています。皆さんは普段残業をどのくらいされていますか?

質問例2:休日出勤について 会社に貢献するために、もし休日出勤が必要な場合は対応したいと考えていますが、休日出勤が発生するのはどのくらいの頻度と考えておけば良いでしょうか?

質問例3:研修制度について 入社後もスキルアップすることを考えていますが、御社の○○制度は、どれくらいの割合の人が利用していますか?また、制度を利用すると、どのような点が仕事で活かせることができますか?

質問4:産休や育児休暇について 将来結婚した場合も勤務を続け御社に貢献したいと考えていますが、御社の産休や育児休暇制度を利用されて活躍されている女性社員の方はいらっしゃいますか?

興味のある制度があれば、詳しい話を聞いてみましょう。どれくらいの割合の人が制度を利用しているか、そして利用することで良かったという実体験が聞けると有益な情報になるでしょう。

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