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エントリーシートと面接で話す内容は同じで良い?現役人事に聞く

就活も終盤戦に差し掛かり、エントリーシートの提出が終わり、複数の面接の日程が決まっている就活生も多いでしょう。しかし、「面接で話す事とエントリーシートの内容って変えた方がいいの?」面接を控えた就活生が1度は悩む問題です。そこで、今回はエントリーシートと面接の関係をお伝えします。

エントリーシートと面接で話す内容は同じで良い?

面接前に出したエントリーシート。

「エントリーシートで1回読ませたのに、面接でもう1度話したらくどいかな、、、」「エントリーシートに加えて、面接でもう1つのエピソードを話したらプラスになる?」

そんな風に思う就活生は多いのでは。結論から言うと、エントリーシートで記載した内容と面接で話す内容は、基本的には同じで全く問題ありません

その理由は大きく以下の2つです。

1.エントリーシートなどの事前資料は面接への情報提供

企業は採用のプロセスにおいては面接実施の前にエントリーシートだけでなく、履歴書、成績証明書などの資料の提出を求めます。それらの資料を下に面接を実施するからです。

また、面接時のやり取りにおいて一番多いのは、エントリーシートを含む事前資料の内容からの質問です。つまり、事前資料は面接官が質問、確認をする為の情報提供になるからです。

従って。エントリーシートで書いた「志望動機」「事業に対する自分なりの企業分析」・・・などについては面接においても同様で構わないのです。

当然、エントリーシートなどについては記載欄の関係もあり文字の制限がありますので、全てを書き切る事は難しいと思います。その中で不足した部分や、強調したい部分について面接で補足していくのが、セオリーです。

言い回しなどが、変わる事はあっても結論、気持ちが誤って伝わってしまう事は避けるべきです。

2.面接時間には制限がある 就活における面接時間は長くても30~40分程度です。面接官が学生とのやり取りをして、その学生を見極めるには決して長い時間ではありません。

しかし現実的には限られた時間の中で面接官は学生の見極めを行わなくてはなりません。従って、エントリーシートと面接時の回答が違うのは、面接官に余計な確認作業を発生させるだけです。

提出する書面から面接まで一貫性を持たせる事を心掛けてください。

このように、「エントリーシートと面接の内容は同じで良い」ことがわかったと思います。ここからは、エントリーシートと面接の内容を同じにする際に気をつけるべきポイントをご紹介します。

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面接前に企業は「エントリーシート」をどう使う?

まず、面接前に企業は「エントリーシート」をどのように解釈しているのでしょうか。それを知ることで、面接前に面接官が「どの程度エントリーシートを気にしているのか」「エントリーシートのどの点を見ているのか」を知ることが出来ます。

そうすることで、エントリーシートの内容を確認し、面接前にあらかじめ飛んでくる質問を予測しておきましょう。

「エントリーシート」の確認を含め、面接官は面接前に事前準備を行って面接に臨みます。

採用人員の数によって面接を行う学生の数は変わってきます。また1次面接では人事担当者が分かれて行う場合もあります。しかし、どの様な面接においても、面接官の事前準備はほぼ同じです。

まずは面接に至るまでに提出をされた書類に簡単に目を通す事から始まります。その書類とは「エントリーシート」、「履歴書」、「成績証明書」、「その他(アンケートなど)」といったものです。

つまり、前項でもお伝えした様に面接をする学生の事前情報を確認し、質問、確認したい点を簡単にイメージするのです。その中で「エントリーシート」では以下の3点をチェックします。

1. 文章全体からの印象 エントリーシートが学生の手書きである場合、採用担当者は書類をパッと見て第一印象を感じ取ります。

「丁寧に書いているな、、、」「字が汚いな、、、」「空白が多いな、、、」など、書類を見た時にこれからの面接を行う学生を想像します。極端な事を言えば書類だけでも面接官は色眼鏡で見る事があり得るのです。

手書きでない場合でも、「誤字があるな、、、」「日本語が下手くそだな、、、」といった印象を与えてしまう可能性があります。

2. 事前準備の質 現在のエントリーシートでは質問も多岐に渡っており、「志望動機」「学生時代に頑張った事」以外の質問も多いです。しかし、就活においてはエントリーシートの記入、面接におけるアドリブなどを通じて学生の事前準備を見極めています。

簡単に言ってしまえば、十分な準備がある学生は大抵の事は返答ができますが、準備を行っていない学生は企業分析や自己分析が足りないために返答に困るのです。

この様に「きちんと準備して選考に望んでいるのか」もエントリーシートを読むとわかるので、面接においての確認事項(=突っ込みポイント)になるのは間違いありません。

3. 志望動機と企業分析、事業理解 エントリーシートにおいてほぼ鉄板の質問が「志望動機」でしょう。なぜその会社に入りたいのかを学生に問う質問なのですが、面接官はこの質問を通じて学生の熱意や受験企業とのマッチングを見ると共に、学生の企業分析、事業計画、投資計画などの理解深度を図っています。

志望動機は学生の会社選びの最大の動機です。その動機を学生がどのように構築しているか、自分の行動の理由をどの様に語っているかを志望動機と企業分析、事業理解の関係から見ていくのです。

その為にエントリーシートでその志望動機を簡単に確認し、間違いなく面接で掘り下げてくる事になります。

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エントリーシートと同じ内容を面接で話す場合、気を付けるべきポイント

繰り返しになりますが、面接は諸々の事前書類の確認の場ですので、エントリーシートで書いた内容と同じ事を話す事は全く問題ありません。

しかし、エントリーシートを丸暗記して棒読みする事には全く意味がありません。面接においては注意をして頂きたいポイントは以下の4つになります。

1. 面接ではエントリーシートを強調、補強する 面接では、エントリーシートに記載をした内容を口頭で強調、補強をするタイミングです。エントリーシートで記載をした内容について具体例などを用いて面接官により強く印象付ける事が求められます。

逆に言えば、エントリーシートや履歴書で興味を引く事ができれば、面接官からの質問についても自ずとそちらに偏重していく事が多いので、自分のペースで面接を進める事が可能になるのです。

2. 自分の記載内容を忘れない 面接は事前提出書類を下に進められます。従って、その内容が頭に入らないと、そもそも面接を通じての確認作業が成り立ちません。一語一句覚えていく必要はないのですが、全体の流れ、使っているキーワードは必須です。

特に「自己PR」「志望動機」「学生時代に頑張った事」「事業理解」といった内容はエントリーシートでも面接でも鉄板の設問項目になるため、最低でもこの辺りの内容については整理した上で頭に入れておいてください。

3.結論を伝える。 面接官からの質問などを受けていると、「何を話しているのか?」「何を話すべきか?」がわからなくなる事があります。このような状態を防ぐために、「結論から伝える癖」をつけることは非常に重要です。「結論ファーストは社会人の常識」とも言われています。

「私が学生時代頑張ったことは~です。」「御社を志望した理由は○点あります」といったように結論から伝えること、それにより「相手に伝わるコミュニケーション」を心がける必要があります。

4.質問を想定する。 エントリーシートは事前情報である事は繰り返しお伝えしていますが、面接にあたっては、「この辺りは質問をされるかな?」と思われる事項を自分でイメージをして準備をする事で面接本番において慌てずにすみます。

社会人と学生の間においては考え方、感覚が大きく異なります。そのため、自分の中では問題がないと思う事象でも社会人からは違和感を持たれる場合があります。エントリーシートをキャリアセンター、社会人の先輩などに見てもらう事で事前に確認しましょう。

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面接前に復習するべき、話し方のポイント

前項でエントリーシートの内容を覚えておく事をお伝えしましたが、ここではそれらの復習、面接本番の対応についてお話します。

1. 面接の前の復習で大事な事 ① 文章を丸暗記はしない 文章を丸暗記すると、その文章を反芻する事に気を取られてしまい、本来伝えるべき大事なポイントを忘れてしまいがちです。気を付けるべきポイントをしぼり、全体の流れとキーワードを頭に入れておいてください。

②企業側の情報を間違えない 自分で行った企業分析を元に志望動機などを伝える場合には数字、単語を間違えて覚えない様に気を付けてください。事業部名、投資先、売上高、関連会社・・・あるとは思いますが、これらの名称、数値などは間違えると面接官はすぐに気づきますので、、、

2. 本番においてのポイント ① 自信を持って話す エントリーシート、履歴書関連については質問に答えるだけですが、面接は自分主導で話せる場面です。自信をもって話せるのかで、ある意味面接の方向性が決まってしまいます。

多少長くても面接官は途中で発言を打ち切る様な事はありません。伝えようと思った事を自分のペースで話してください。

② 質問は必ず来るものと思う エントリーシートに関する内容は面接の柱となりますので、ほぼ間違いなく質問がきます。どんなに準備をしたとしても質問がきます。残念ながら、この質問に答えられないようでは面接官の評価は著しく下がります。

それは当たり前なのですが、自分で書いたエントリーシートですから、その内容には答えてもらわないと困りますよね?従って、ここでは企業分析の結果等も準備は必須になります。

③ 強調したい部分を面接官に伝える これは言葉を用いるからできる部分なのですが、エントリーシートで書いた自己PR、志望動機の中で強調したい部分、補足したい部分について「エントリーシートでは書き切れなかったのですが、、、」「文章では伝えきれなかったのですが、、、」という形で断りをいれながら、強調、補足をする事で面接官の傾聴意識が高まります。

最後になりますが、面接は以下の自分主導で進められるかは、エントリーシート、履歴書などの事前情報に掛かっています。

皆さんが時間を掛けて行う自己分析、企業分析、事業理解、、、などをエントリーシートにうまく散りばめる事で面接は自分の準備の範囲で収める事が可能なのです。

人事担当者は膨大なエントリーシートなどを選考の過程で読みますが、全てを覚えている事はできません。結局は面接前に確認するために簡単に見直すのです。

その時に「面白そうな学生だな、、、うちの会社に合っているかも知れないな、、、この内容について質問をしてみよう」と思わせる事が出来ればきっと良い面接になることでしょう。

また蛇足になりますが、企業分析を深める為には採用HPなどから情報を取る事も結構なのですが、企他の学生との差別化を図る意味では「有価証券報告書」の熟読をお勧めしています。

これは事業概要、事業課題、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー計算書(営業、財務、投資)、従業員構成、株主構成、投資案件、などが全て網羅されています。

この辺りを読んでエントリーシートにまとめて、面接を迎えれば、企業分析が進んだ学生と思われる事は間違いありません。

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エントリーシートの書き方が気になるあなたへ

エントリーシートと面接の関係についてご紹介しましたがいかがだったでしょうか。

「面接とエントリーシートの内容は一緒の方が良い事」「それを踏まえた上で面接の前に準備すべき事」がわかったと思います。

これを気に、しっかりと自分のエントリーシートを見直して、面接に備えましょう。面接を突破できれば内定がもらえる、すなわち面接は就活の最後の砦です。

面接さえ終われば、就活は終了です。緊張感を持って最善を出せるように尽力しましょう。

また、面接前に「自分のエントリーシートがうまくかけているか不安、、、」そんな就活生も多いのでは。今からエントリーシートの提出を求める企業も少なくありません。

そこで、エンカレッジではES選考の全てを学べる、就活対策資料を掲載しています。気になった方はぜひご一読して、自分のエントリーシートを再考してみてくださいね。

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