アイレップの若手エースが語る「マーケティング」とは何か
―「マーケティング」と言えば、就活生から非常に人気の領域です。しかしその領域や業務内容などを深く理解した上で、キャリアを考えている学生はあまり多くないのではという印象もあります。
まずは、マーケティングとは何かというテーマで、解説を頂いてもよろしいでしょうか。
山口:定義は様ざまですが、私個人としての意見を言えば、マーケティングとは「ある商品やサービスをユーザーに選んでもらう、そのための理由をつくること」だと考えています。
―選んでもらうための理由、ですか。
山口:例えば、ブランディングはマーケティング手段の一つです。なぜ人はブランドバッグを求めたり、憧れるのでしょうか。それは「このカバンを持っているとステータスになる」と生活者が考えているからです。
―「ステータスになること」が選ばれる理由というわけですね。
山口:その通りです。企業のマーケティング担当者は、生活者に選んでもらうためには商品にどんなイメージを持ってもらう必要があるかを常に考え、悩み続けています。
他にもわかりやすい例を挙げれば、広告ももちろんマーケティング手段の一つです。
例えば、清涼飲料水のテレビCMを見て、美味しそうだなと感じたことがある人も多いのではないでしょうか。そして、実際に店舗でその商品が陳列されているのを見て、購入をする。
これはまさに、広告によって「美味しそう」という選ばれる理由を作っているのです。
―なるほど。マーケティングと広告は一緒ではないのですか?
山口:マーケティングと広告はよく混同されがちですが、広告はあくまでもマーケティング手段の一つ。先ほどもお話をしましたが、テレビCMのような広告で選ばれる理由を作るのもマーケティングですし、ブランディングによって選ばれる理由を作るのもマーケティングです。
重要性を増すデジタルマーケティング
―ありがとうございます。では、山口さんが取り組まれている「デジタルマーケティング」とは、デジタルな手段によって商品に選ばれる理由を作る、ということでしょうか。
山口:その通りです。先ほども挙げた「広告」を例に考えてみると、インターネット上で商品の広告を見たことがある人もいるのではないでしょうか。
Webサイト上に商品を紹介するバナーが掲載されていたり、YouTubeのような動画サイトを閲覧していたら動画広告が流れてきたり。これらは、インターネットを通じて、広告という手段でマーケティングを行っている例ですね。
他にも、InstagramのようなSNSで商品を紹介することでブランドイメージを醸成するマーケティングや、少し専門的ですが、生活者のインターネット上での行動を分析し、各生活者に最適な広告を提供することを可能にするデータを活用したマーケティングなど、デジタルマーケティングの中にも様ざまな手段があります。
―なるほど。では、マーケティングの手段はたくさんある中で、なぜ近年デジタルマーケティングが注目されているのでしょうか?
山口:いくつか理由はありますが、大前提として重要なことは、企業がマーケティング活動を行う上で、デジタルを活用したマーケティング手法が欠かせないものになっているということです。
これまで、商品やサービスを知ってもらうための手法としては、マスメディアと呼ばれるテレビやラジオを活用してマーケティングを行う、マスマーケティングが一般的でした。
しかし、インターネットが普及しスマートフォンが人びとの生活に不可欠なものとなっている今、生活者がデジタルを通じて商品やサービスを知り、興味を持ち、購買するという行動も当たり前なものになりました。
そうした背景から、Webサイトやアプリを通じて商品を知ってもらい欲しいと感じてもらうデジタルマーケティングが、マスマーケティングと同様に重要になっているのです。
―デジタルマーケティングは、どれほど重要なものになっているのでしょうか。
山口:メディアに関するデータで、生活者のメディア利用時間というものがあります。
2016年のデータを見てみると、10代・20代の若者はテレビを視聴するよりも長い時間、インターネットを利用しています。つまり、テレビを通じて商品やサービスを紹介するよりも、インターネットを通じて紹介をした方が、若者に興味を持ってもらえる可能性は高いと言えるでしょう。
また、広告費という観点で市場を見てみると、2019年度末にはこれまで最大の市場だったテレビ広告を超えて、デジタル広告が最大の市場となると言われています。
このことからも、企業がマーケティング活動を行う上で、デジタルマーケティングが最も重要なものになりつつあるとも言えるのですね。
―デジタルマーケティングはそれほど重要になっているのですね。では、アイレップが掲げる「デジタルマーケティングエージェンシー」とはどういう意味なのでしょうか。
山口:世の中には、自社の商品やサービスを生活者に選んでもらいたい、言い換えれば、効果的なマーケティングを行いたいけれど、なかなか上手くいっていないという企業がたくさんあります。
さらに、デジタル領域でのマーケティングは非常に複雑化し、難易度も上がっています。様ざまな媒体、手法があり、それぞれに高い専門性が必要なことから、なかなか手がつけられていないという企業も数多くいます。
アイレップは、デジタルマーケティングに関する専門性を活かして、そうした企業のマーケティング活動をサポートする役割を担っています。
デジタルマーケティングエージェンシーにおけるキャリアの魅力
―デジタルマーケティングの重要性・ニーズが高まっていることが理解できました。では、就職活動に目を向けると、アイレップでデジタルマーケティングエージェンシーの一員としてキャリアを歩むことの魅力は、どんなところにあるのでしょうか。
山口:まずは、やはりマーケティングという難しくもかつ魅力的なテーマに携われる事です。
どれだけ良い製品・サービスであっても、その存在を知られていなければ世の中に普及することはありません。それ故、マーケティングはあらゆる会社にとって非常に重要なトピックです。
しかし、先ほどもお話しした通り、デジタルマーケティングは重要である一方で非常に複雑で難易度が高い領域です。そんな領域で自らの専門性を活かして企業の課題を解決し、成果を向上させていく。非常にやりがいのある仕事です。
そして我々の仕事は、お客様の課題解決と同時に、優れた製品やサービスを世の中に普及させることにもつながります。社会的なインパクトの大きい魅力的な仕事とも言えるでしょう。
―確かに、そういった魅力からか、消費財メーカーなどでもマーケティング職は人気の職種だという印象ですね。そこに専門性を持って携われるというのは魅力的に感じます。
しかし、魅力的なマーケティング領域の中でも、特にデジタルの領域でキャリアを歩むことの魅力はどこにあるのでしょうか?
山口:デジタルマーケティング業界でキャリアを歩んでいくことの一つの魅力は、若手が成長しやすい環境にあると考えています。
先ほどお話しした通り、デジタルマーケティングの重要性は日に日に増しています。デジタルマーケティングが重要になればなるほど、我われのサポートを求めるお客様も増えていくでしょう。
それは言い換えれば、我われの目の前には解決すべき課題が広がっているということ。必然的に、若手にも挑戦のチャンスが与えられます。
若くして、企業のマーケティング戦略を考えるという責任ある仕事に挑戦し、成果を出す。そうした経験は、今後の社会人生活にも繋がる大きな成長のステップになる。それがこの領域の大きな魅力だと考えています。
また、若手にとっての魅力は、チャンスが多いことだけではありません。
若いメンバーにとって、インターネットは非常に身近なものです。いちユーザーとして子供の頃からインターネットに触れており、自分自身の体験や経験を仕事に活用できる点は、若手がデジタル領域に取り組むからこその強みとなります。
私も今やベテラン社会人と肩を並べて仕事をしていますが、まだまだ若い年次にも関わらずそういったポジションに立つことができているのは、若くして挑戦を続け成長をしてこれたこと、そして自分の体験や経験を強みとして発揮してきたからでしょう。
―若手が活躍しやすい業界ということですね。他に就活生が気になる点として、デジタルマーケティング業界ならではのこんなスキルが身につく、といった点はありますか?
山口:特筆するとすれば、データ・数値に関する知見という、ビジネスマンとして必須のスキルを高いレベルで身につけられることでしょうか。
マスマーケティングにおいては、例えば新聞に広告を掲載しても、その広告を何人が目にしたのか、そのうち何人が興味を持ち、商品を購買したかまではわかりません。
一方でインターネット広告においては、何人がその広告を目にしたか、そのうち何人が興味を持ち購買ページに移動したのか、何人が商品を購入したか、といった広告効果を全て数字で見ることができます。
すると、我われマーケターはその定量的なデータを基に「どういう広告は成果が出て、どういう広告は成果が出なかったのか」という振り返りを実施したり「この広告をこう変更すれば、こう成果が向上するのでは」という改善提案を行うことが可能となります。
データや数値を基に分析を行い、改善によって成果を高める。そのフローは、いわゆるPDCAサイクル※1と呼ばれるもので、すべての仕事に通じる非常に重要なスキルです。 ※1 Plan(計画)、Do(実行)、Check(評価)、Action(改善)を繰り返すことによって、生産管理や品質管理などの管理業務を継続的に改善していく手法。
それを精度高く日々繰り返すことで習慣化することができる。そうしたスキルの観点でも、デジタルマーケティングは魅力的な仕事だと考えています。
デジタルマーケティング業界の中での「アイレップならでは」の魅力とは
―ありがとうございます。デジタルマーケティング業界でのキャリアの魅力がわかったところで、就活生の目線から見て最後に気になるのは、デジタルマーケティング領域にはたくさんの企業があること。
デジタルマーケティングを支援する企業がたくさんある中で、アイレップならではのキャリアの魅力はどんなところにあるのでしょうか。
山口:私が感じる一番の魅力は、若手メンバーのチャレンジを奨励している点です。先ほど、デジタルマーケティングの領域では若手に大きなチャンスが広がっていることをお話ししました。
アイレップという企業は、その中でも特に、新しいことに次つぎと挑戦していくという強い気概を持っています。
アイレップはデジタルの領域に強みを持ちながらも、グループ会社である博報堂と連携をすることで、マスマーケティングやクリエイティブの領域でもより大きな価値を提供することを目指しています。
私自身も、そうした環境で挑戦を続けてきた一人です。
新卒入社2年目のタイミングで「DMP(Data Management Platform)※2」と呼ばれる、大量のデータを活用するツールを用いた課題解決を広げていくプロジェクトに挑戦する機会がありました。
※2インターネット上の様々なサーバーに蓄積されるビッグデータ・Webサイトのログデータなどを一元管理、分析を行い、最終的に広告配信を行う上で、最適化を実現するために使用するプラットフォーム。
そのプロジェクトに取り組む中で、アイレップとお取引のあるお客様から、「TVCMを見た後にインターネット広告を見た人が、Webサービスの申し込みをしているかどうかを可視化することはできないか」というご相談をいただく機会がありました。
先ほど広告効果の例でお話ししましたが、本来であればマスメディアを用いたマーケティングの成果を可視化することは難しいです。さらに、TVCMとインターネット広告を両方見た人を特定したいというのは、業界内でも前例のない取り組みでした。
しかし、「DMP」の活用と様々なグループ会社と連携したことによって、アイレップ内だけではなく、業界内でも前例のない最先端な手法の構築に成功し、ご相談いただいた内容の可視化に成功した経験があります。
この取り組みは、会社から半期のMVPという表彰をいただき、年次に関わらず若い社員にも挑戦の機会を与える会社であるということをまさに証明している事例と言えると思います。
「自ら手を上げて、新しい領域にどんどん挑戦していきたい」という人にとっては、デジタルマーケティング業界の中でも、特にアイレップはオススメできると思います。
―若手でそれだけ挑戦をさせてもらえる環境はなかなか無いように感じますね。アイレップにおいて、魅力的なキャリアを歩めるイメージが湧きました。
山口:本当に魅力的な会社だと思います。私自身も毎日やりがいを感じながら、楽しく仕事をしています。
若くして成長し、デジタルマーケティングという領域で企業の課題を解決していく。そして、デジタルの最先端領域・マスマーケティングにまで活躍の幅を広げていく。
そんな点に魅力を感じる方は、きっとアイレップという会社で楽しみながら、大きな活躍をできると思います。ぜひ一度足を運んでいただいて、魅力をさらに知っていただければ、私も嬉しいです。
―本日はありがとうございました。
「マーケティング、広告とは何か」「デジタルマーケティングの魅力」「デジタルマーケティング業界におけるアイレップの特徴」など、わかりやすくまとめていただき、デジタルマーケティングについて、多くの人が理解を深められたのではないかと思います。
興味を持った方は、ぜひアイレップのイベントやセミナーに参加をしてみてはいかがでしょうか?