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「外資系」とは?外資系で働くメリット・デメリット

「外資系」という言葉自体は非常に一般的なワードとして知られていますが、明確な意味をパッと答えられる人は、意外と少ないのではないでしょうか。「一般的すぎて質問するのも恥ずかしい」、そんなあなたの為に、外資系の意味を徹底解説しました。これで外資系と日系の違いも丸分かりです!

1.そもそも「外資」とは?

「外資系」と言うと、海外の企業が日本にやってきたケースをイメージする人がほとんどではないでしょうか。しかし「外資」という意味を明確に答えられるでしょうか?

「外資」とは、日本以外の海外の投資家などが投資した資本のことです。基本的には、皆様のイメージ通りの答えとなりますが、実際に「外資系」と「日系」では、どのような違いがあるのか、詳しく見ていきましょう。

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2.外資系企業とは?

外資系企業の定義は、「海外の法人、または外国人が一定の水準以上の出資をする日本の企業」とされています。しかし、この「一定の水準以上」の水準に対して、明確な数字が設定されていないため、◯%以下なら外資系企業ではないとすることが出来ないのが現状です。

世間的には、外国の株主・投資家などの発言に強い影響力がある企業が「外資系企業」と呼ばれています。具体的な例を3つご紹介します。

3.外資系企業に存在する3つのタイプ

外資系企業は、その成り立ちが3つのタイプに分かれています。

3-1.日本で海外の企業が会社を設立した場合 一般的に、一番多く「外資系企業」と呼ばれているパターンです。

社名が横文字だったり、カタカナだったり、海外の言葉だったりすることから、明確に外資系企業とわかるケースが多いです。

さらに、その企業にとっての海外(日本)に進出できるほど、業績が安定しているため、日本に進出する前から既に多くの人に認知されているケースがほとんどです。

<企業例> ・グーグル ・マッキンゼー・アンド・カンパニー ・ボストン・コンサルティング・グループ ・P&G(プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン) ・LVMHモエヘネシー ・ルイヴィトン ・ロレアル

3-2.日本の企業と海外の企業が共同出資で会社を設立した場合 海外の企業と日本の企業が共同出資で会社を設立することも少なくありません。この時に、出資率が日本企業よりも海外企業の方が多い場合に「外資系」とされるケースが多くあります。「外資系」の定義と同じように、出資の程度や比率については決められた数字がないため、この辺りも曖昧になっています。

<企業例> ・シーメンス・ジャパン ・日本マクドナルド ・味の素ゼネラルフーズ

3-3.日本の企業を海外の企業が買収した場合 経営しているのは海外の企業であり、日本の企業がその海外の企業に買収されるため、買収された瞬間に「外資系」になるケースが存在します。

最近では、日本の製造業に携わる企業が海外の企業に買収されるケースが多くなってきているため、このケースについては「外資系」であることを知っている人も多いのではないでしょうか。

<企業例> ・鴻海精密工業に買収されたシャープ ・蘇寧雲商に買収されたラオックス

4.代表的な外資系企業

上記以外に各業界ごとの有名な外資系企業を以下に記載します。

4-1.製薬会社

・ファイザー ・MSD ・中外製薬 ・ノバルティスファーマ ・グラクソ・スミスクライン ・サノフィ・アベンティス など。

4-2.コンサルティング会社 ・マッキンゼー・アンド・カンパニー ・ボストン・コンサルティング・グループ ・ベイン・アンド・カンパニー ・アクセンチュア ・ローランド・ベルガー ・アーサー・D・リトル・ジャパン ・プライスウォーターハウスクーパース など。

4-3 金融系 ・ゴールドマン・サックス ・UBSグループ ・クレディ・スイス ・バークレイズ ・J.P.モルガン ・メリルリンチ ・モルガン・スタンレー証券 など。

4-4.メーカー系 ・プロクター・アンド・ギャンブル・ジャパン ・日本ロレアル ・ユニリーバ・ジャパン ・フィリップ・モリス・ジャパン ・スリーエムジャパン ・ネスレ日本 ・LVMHモエヘネシー・ルイヴィトングループ など。

4-5.IT系 ・グーグル ・日本オラクル ・日本マイクロソフト ・アマゾンジャパン ・ブルームバーグ ・日本IBM ・ヤフージャパン ・LINE など。

5.外資系企業と日系企業の違いを理解しよう

具体的な社名を見ると、いくつか知っている企業もあったのではないでしょうか。また、それらの企業は給与が高いことで有名なため、魅力的な就職先と思われた方も少なくないのでは?

しかし、外資系企業と日系企業との違いをしっかりと理解しておかないと、入社後に苦しむことになってしまいます。そこで、以下に本選考を受ける前に理解しておきたいポイントを記載します。

5-1.全員が即戦力を求められ、新人という概念がない。 日系企業の場合は、新卒・中途を問わず、しっかりとした研修が実施されるケースが多いです。一方、外資系企業では、日本が経営主体の場合を除き、入ったその日から即戦力を求めることが多いです。

ただし、外資系企業の良いところは、新卒の場合でも成果さえ上げれば評価が高くなり、昇進や昇給します。努力した分だけ正しく評価されるため、若くして高い収入を得ることが出来ます。

5-2.UP or OUTの世界!成果がなければ給与が激減、契約打ち切りの可能性も? 外資系企業は「UP or OUT」、昇給・昇進(UP)するか辞職する(OUT)かのどちらかとよく表現されます。先述の通り、外資系企業は成果主義のため、成果がなければ給与が大幅に減らされたり、契約が打ち切りになることもあります。

5-3.残業=仕事ができないレッテル 日本では未だ、「残業すること=頑張っている」と評価する人が少なくありません。しかし、外資系企業では「残業する=仕事ができない」と言われます。定められた時間内に与えられた業務を終わらせることができないこと、それは「納期を守る能力がない」と判断されるためです。

最近では、日本でも残業せずに効率よく成果を上げることを大切にしている企業が増えてきていますが、まだ浸透しきっているとはいえません。残業せずに効率よく、最小の時間で最大の価値を生み出すためにはどうするべきかと思考を巡らせるという働き方が、一般的な外資系企業です。

5-4.しっかり主張する文化 日系企業では、先輩を立てる文化が根強い為、若輩者の意見が通ることは少ないです。しかし、外資系企業の場合は、例え新卒であったとしても、クライアントや上司の期待を理解し、それについての自分の考えを、アウトプットすることが重要です。

日本文化に沿って、先輩を立てたり、遠慮したりして何も発言を行わないと、意欲がないと評価されてしまうリスクがあります。

5-5.外資系企業と日系企業の違い:まとめ いくつか相違点を記載しましたが、あくまでも注意していただきたいポイントを記載しているため、デメリットが多いように感じてしまったかもしれません。

しかし、若くても自分の努力次第で高い収入を得られることや、日系企業と比較してワーク・ライフ・バランスがとりやすいこと、誰にでも発言権があること、効率よく仕事するスキルが身につく環境であることなどのメリットもあります。

これは、外資系企業に限った話ではありませんが、それぞれの企業はそれぞれの考えや価値観があり、それが自分とマッチしているのか、自分の中に受け入れて仕事を楽しむことができるかが重要です。

6.外資系企業で活躍できる人の「3つの条件」とは?

さて、これまでは「外資系」自体の説明にポイントを絞ってきましたが、実際に働くとなった場合、どのような能力が必要なのでしょうか。ここでは、外資系企業で活躍できる人の特徴を3つ紹介します。

6-1.自分の成果を堂々とアピールできる 日本には「謙遜することは良いこと」という風潮や文化があります。しかし、外資系企業にはそんな価値観は存在ないと覚えておきましょう。外資系企業で高く評価され、活躍していると認められる人は、自分の成果が100だった場合でも、それを120や150に伝わるように努力しています。

6-2.「想定外」は当たり前という精神 外資系企業は、「利益追及(株主還元)」を第一にしている企業が多いため、利益を追求する際に「今やっているプロジェクト」が根底から覆されることは往々にしてあります。よって、想定外のことが生じても、すぐに頭を切り替えて動けないと外資系では苦労する可能性が高いです。

6-3.キャリアは自分で作るという精神 先述しましたが、外資系企業には教育制度がほぼありません。よって、自らのキャリアは自らの行動によって切り開いていくマインドがなければなりません。「自分は将来、こうなりたいから、◯◯という経験が必要になる。その経験は、◯◯のプロジェクトのメンバーになれば得られるから、そのプロジェクトマネージャーの人に打診しにいこう」といったような、行動力や思考力が必要です。 このような行動が出来なければ、昇進・昇格は程遠いものと心得ておきましょう。

7.外資系企業で働くメリット・デメリット

ここまでで、外資系の大まかな特徴、働く人に求められるスキルはご理解いただけたかと思います。最後に、外資系企業で働くメリットとデメリットをまとめていきます。

7-1.外資系企業で働くメリットとは? ▼給与・年収が高い 成果に応じた報酬が得られることに満足している人が多いです。具体的な金額は、企業にもよりますが、20代で年収が数千万になったという話はザラにあります。

▼スピード感がある 経営陣の意思決定が、合理的かつ早いため、自身の仕事にもスピード感が求められます。日系企業では実現できないスピード感で仕事を推進することができるため、自らの成長曲線の傾斜も自然と高くなります。

▼労働時間と休暇のバランスがよい 日本でも働き方改革などでワークライフバランスを向上傾向にありますが、外資系のそれは比較になりません。徹底した労働時間の管理と、有給取得率の高さは圧巻です。

▼語学力の向上 社内外で多言語を求められるケースが多く、自然と語学力が向上します。将来、世界を股にかけて仕事に取り組みたい人には魅力的ではないでしょうか。

▼異文化との接触 接触する人が日本人以外のことが比較的多くなるため、日本とは異なる文化に触れることも多くなります。また、会社単位で海外の文化を取り入れ、ハロウィンやクリスマスパーティー、ホームパーティーを開催することも少なくありません。

7-2.外資系企業で働くデメリットとは? ▼安定性に乏しい 能力が低いと判断されてしまうとクビになる、という恐怖と常に戦いながら仕事をしなければならない環境のため、ストレスに感じてしまうこともあるようです。

▼福利厚生が充実していない 基本的に外資系企業では、成果を出せば全て「給与」に還元されます。よって、退職金制度がない企業が多く、福利厚生に不満を抱えている人は一定数存在するようです。

▼社風・企業文化が合わない 一定、異文化の中で仕事をすることに理解をしていたつもりでも、実際は想像以上に自分と慣れ親しんだ文化とは異なり、苦しむケースもあるようです。

▼自分のペースで仕事をすることができない スピード感を求められる仕事環境のため、自分のペースで動けないことに苦しむケースがあります。臨機応変に対応速度を変化させられる自信がなければ、外資系は難しい可能性があります。

▼人間関係が比較的冷たい? 成果主義な人、合理的な人が多く集まっているのが外資系企業です。そのため、仕事終わりの付き合いが日系企業とは比較的少ないようです。また、自分の仕事以外はやらず他人の手助けはしない人も一定数存在するため、外資系企業の人間関係に「冷たさ」を感じるケースも少なくありません。

8.おわりに

いかがでしたでしょうか。外資系とはそもそも何か、そして外資系で働いた場合のメリット・デメリットは理解していただけたのではないでしょうか。 外資系企業といっても、その数は多く、その数だけ企業の文化や特徴が存在します。上記はあくまでも「一般的な外資系企業の特徴」ですので、全ては鵜呑みにせず、気になる企業があれば、実際にその企業の人と会ってみることをオススメします。

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