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どう面接で自己紹介する?自己紹介の例文と19卒内定者に学ぶコツ

面接で必ず聞かれる自己紹介。 「自己紹介って普通に大学名と自分の名前を言えばいいんじゃないの?」と軽く考える方も多いのでは? しかし、面接の最初に聞かれる自己紹介は、面接官の印象を大きく左右する質問。 決して軽んじてはいけません。 そこで今回は、自己紹介のコツや伝え方を例文と共にお伝えします。

面接における自己紹介、そもそも何を話せばいい?

面接で必ず聞かれる「自己紹介」。「普通に大学と名前を言えばいいんじゃないの?」と考える人もいれば、「自己PRをした方が良いって聞いたけど、どこまで話せばいいんだろう?」と迷う人も多いはず。

そこで今回はキャリアドバイザーのAさん、内定者のBさんにお話を伺い、自己紹介を聞かれた際の基本的な心構えから例文までを紹介していきます。

どの企業でも、どの面接でも、毎回聞かれる問いだからこそ、きちんと準備をしておき就活を有利に進めましょう!

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自己紹介は、自己PRの場ではない

―「自己紹介をお願いします」と採用担当に聞かれた際、どんな目的で、どんな回答をすれば良いのでしょうか。

Aさん:面接官・企業によって、若干認識の違いはありますが、基本的には「自己紹介」は、自己PRをしすぎてはいけない、という認識を持つべきでしょう。

自己紹介の目的は、与えられた制限時間の中で「自分がどんなことに取り組んできて、どんな特徴のある人物なのか」といった「自分という人間の概要・人となり」を簡潔に伝えること。

「入社後活かせる自分の強みを語る」自己PRや、「企業に入社したい理由を述べる」志望動機とは性質が異なり、あくまでも「自己紹介」を行う意識を持つべきです。

逆に、これを勘違いしてしまったまま面接に臨んでいる学生も見受けられます。

例えば、

「学生時代は、営業のバイトを通じて、コミュニケーション能力を鍛えました。営業においては顧客との関係性が重要であり、ニーズを引き出すために〜〜〜、〜〜〜そういった背景から、入社後もそのコミュニケーションを活かして、営業マンとして成果を出すことができると思います」

のように、長々と自己PRを話してしまう就活生も。

「自分の特徴を伝える」という点から、自己PRをしすぎてしまう学生も多いようですが、この場合、自己紹介の趣旨からは大きく逸脱してしまいます。

採用する面接官の立場から考えてみると「まずは簡単にその人の雰囲気を掴みたい」と思って自己紹介をしてもらうはずが、突然突っ込んだアピールをされると、少しズレているな、と感じてしまいますよね。

簡単なPRを挟みながらも、あくまでも「簡潔に要点を伝えることで、自分の人となりを面接官に理解してもらうこと」を目的に自己紹介を作成しましょう。

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自己紹介における、基本的な回答方法

―では「自分の人となりを面接官に理解してもらう」ためには、どんなトピックで自己紹介をすればいいのでしょうか。

Aさん:面接の自己紹介の基本は、基本的な自分の情報・プロフィール、学生時代の活動や経験、自分の人間性・個性、これら3つの情報を伝えることです。

「基本的な自分の情報・プロフィール」とは、氏名、大学名、学部・学年といった情報です。

「学生時代の活動や経験」は、サークルや部活、アルバイト、ゼミなど、自分が力を入れた経験を述べましょう。

面接対策をする際には、自己紹介以外でも「学生時代に力を入れたこと」の準備をしているでしょうから、そこで話すトピックを入れておくのが良いでしょう。

そして、自己紹介の最後に話すべきなのは「自分の人間性・個性」です。自分がどう人間かをシンプルに伝えられると有効です。

以上のことをまとめると、以下のような形になります。

『○○大学○○学部4年の△△と申します。(基本的な情報)

大学時代はサッカー部での活動に力を入れ、インターカレッジ大会で優勝することを目標に努力していました。(学生時代の活動・経験)

また、持ち前のコミュニケーション能力やリーダーシップを活かし、中高時代はサッカー部でキャプテンを務め、大学時代も副部長を務めていました。本日は、そういった部分をお伝えできればと考えています。(自分の人間性)

本日はどうぞ宜しくお願いします。』

あくまでも自己紹介として、簡潔な例文でありながら、自分の人間性を伝えることで、採用担当者への印象付けや、今後のやり取りの頭出しをするような形になっています。

この工夫は特に、複数の就活生を同時に採用の判断をする「集団面接」だと有効です。

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企業の求める情報に応じて、自己紹介をしよう

Aさん:ここまで話しをしたことが「基本的な」自己紹介の対策になります。

注意していただきたいのは、面接の場では「企業の求める情報」に対して、正確に回答することがポイントです。

例えば、自己紹介を聞かれる際に、そもそも面接官から「こういうテーマで喋ってください」と指定をされることもあります。

「大学名と自分の名前を教えて」「自分の名前に加えて、サークルで何をやっていたのかを教えて」「自分の名前と自分の長所について教えて」といった具合ですね。

当たり前の話ですが、自己紹介で何を話すべきか面接官に指定されている場合は、面接官の質問に即して答えましょう。

例えば「大学名と自分の名前を教えて」と面接官に質問されたにも関わらず、サークルの活動内容や自分の強み等、質問されたこと以外を喋るのはご法度です。

逆に「自己PRを含めて自己紹介をして」と指定されているのに、自己紹介の基本だからと、シンプルな情報しか伝えないのもNGです。

1分間で自分の魅力を伝える、面接自己紹介の例文

Aさん:それでは、自己紹介について基本的な心構えがわかったところで、例文をいくつか紹介します。例文を元に、自分だったらどんな話をするかを考えて、準備をしてみてくださいね。

また、自己紹介の時間は基本的には30-45秒程度。大体150-200文字程度を話すことができるとされているので、200文字弱の文章にまとめておくと良いでしょう。

「1分で自己紹介して」と指定されるケースもよくあるので、300字程度の自己紹介も準備しておくと良いかもしれません。

サークル活動を自己紹介の中心にした例文 『○○大学○○学部4年の△△と申します。(基本的な情報)

大学時代は、フットサルサークルの活動に力を入れました。サークルでは代表を務め、日々の練習・試合の運営から、新入生の勧誘など、幅広い活動に取り組みました。(活動や経験)

大人数の組織をまとめ上げる経験にやりがいを感じてきたので、そういった長所を活かせる仕事を志しています。(自分の人間性)

本日は宜しくお願いします。』(156文字)

アルバイト経験を自己紹介の中心にした例文 『○○大学○○学部4年の△△と申します。(基本的な情報)

私は大学時代、どこの企業でも活躍できる力をつけたいと思い、ベンチャー企業での営業インターンに取り組んでいました。(活動・経験)

インターンとして学んだ営業の力や、学生リーダーとしてチームを率いた経験を活かし、御社で活躍したいと思っています。(自分の人間性)

本日は宜しくお願いします。』(140文字)

ゼミの研究内容を自己紹介の中心にした例文 『○○大学○○学部4年の△△と申します。(基本的な情報)

大学では、消費者がどんな要因で商品購買の意思決定をするのかを、過去事例を元に分析し、その結果をもとに消費財メーカーと共に実証実験をするという研究を行なっていました。(活動・経験)

研究を通じて、成功の要因を分析してそれを実装するという思考力の重要性を感じ、その思考を活かして、あらゆる仕事において成果を出していきたいと考えています。(自分の人間性)

本日は宜しくお願いします』(186文字)

ここまで自己紹介の例文を3つご紹介しました。

自分の基礎情報の紹介に始まり、自分の取り組みや人間性などを頭出しすることで、企業担当者に簡単な印象付けをできる自己紹介になっていると思います。

上記の例文を参考にして、自分なりに自己紹介をまとめてみてくださいね。

面接官に好印象を与える自己紹介のチェック項目とは?

ーここまでは、自己紹介で話すべき情報、そして例文について伺っていきました。

では最後に、面接官に好印象を持ってもらうための自己紹介の仕方について伺えますか?

Aさん:話し方や話す内容も重要ですが、姿勢や表情にも注意を払うべきです。人が他人を判断する際に最も影響を与えるのは視覚からの情報。人は見た目で判断される側面もあるため、姿勢や表情にも注意を払いましょう。

自己紹介に限りませんが、面接で話す際に重要なポイントは3つです。

面接官の目を見て自己紹介を伝える 1つ目のポイントは、面接官と視線を合わせ自己紹介を行うこと。適切なアイコンタクトを取ることは、他人に好感を抱いてもらうためのテクニックの1つです。

他人の目を見て話すことで、相手の恐怖心を失くし、信頼関係を築きやすくなる効果もあります。

人の目を見て話すことが苦手な就活生の方は、面接官のネクタイの結び目当たりを見て、喋ることがコツです。

口角を上げて、柔和な表情を作る Aさん:次に意識するべきポイントは、自己紹介をする際の表情について。極力笑顔に近い柔和な表情で伝えた方が、面接官の印象は当然のことながらよくなります。

ただ、笑顔を作ることが苦手な方も多いかと思います。その場合は常に口角を上げて話すよう意識して下さい。口角を上げて話すことで、自然と笑顔に近い柔和な表情になります。

無理に笑顔を作る必要はありません。口角を上げ、相手に好印象を与えるよう注意してみて下さい。

正しい姿勢を保ち、自己紹介を伝える Aさん:最後に注意するべきポイントは姿勢について。

面接で姿勢を意識する際の注意点は2つです。

1点目は、背筋をまっすぐ伸ばすこと。背筋が曲がっていると「だらしない」「頼りない」といったマイナス印象を与える可能性があります。

2点目は、背もたれから握りこぶし1つ分、間をあけること。

椅子の背もたれに寄りかかると、姿勢が前に傾きます。また一方でリラックスしているように見えてしまい、緊張感がないと判断される可能性もある。

自分の視線、姿勢、表情の3つに注意しながら面接官に好印象を持ってもらえるよう自己紹介してみて下さいね。

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内定者に聞いた、うまくいく自己紹介の方法

ここまでは、Aさんから自己紹介の注意点や例文についてお伺いをしていきました。

続いては、実際に大手企業から内定を獲得した19卒就活生の浜田さん(仮名)に、就活生の目線から「どのように自己紹介をしていたのか」についてのお話を伺います。

―早速ですが、浜田さんはどのように自己紹介を行っていたのでしょうか?

浜田:特に変わったことを自己紹介で話していたわけではありません。

まず伝えるのは、自分の大学名と氏名。その上で学生時代に所属していたサッカーサークルの活動と飲食店でのアルバイトについて簡単に話す程度でした。

意図として、私は「学生時代に頑張ったこと」や「自己PR」においても、サッカーサークル、飲食店のアルバイトの話をしていたため、その話にスムーズに移行するためのフックとして自己紹介をしていたという形です。

「学生時代に頑張ったことはなんですか?」と聞かれた際に、「自己紹介の際に簡単にお伝えしたのですが、サッカーサークルに所属していて〜」と話をする形ですね。

ー自己紹介は、あくまでガクチカと自己PRの頭出しに使っていたと。他に自己紹介で注意していたことはありますか?

浜田:自己紹介は面接で最初に聞かれる質問ですよね。面接においては第一印象が重要、という話を聞いたことがあったため、とにかく印象良く話せるようにという意識をしていました。

すごく単純なことですが、はきはきした声で自己紹介を喋る、面接官の目を見て喋る、冗長になりすぎないように30秒程度で自己紹介を終わらせる、といった程度です。

あとは、集団面接を受けていくと、「覚えてきたことを読み上げているだけ」に見える就活生が結構いるなと思って。あくまでも面接は会話のキャッチボールをする場のため、カタくならずにコミュニケーションを取れる人だ、という印象を持ってもらえるような話し方は注意していましたね。

また、集団面接と個人面接で少し自己紹介の内容を変える工夫はしていました。

ーどういった工夫をしていたのでしょうか?

浜田:集団面接での自己紹介では、面接官の印象に残るようなフックを仕込んでいました。

自分のエピソードはサークルと飲食店のアルバイトのエピソード。テーマだけ見ればありきたりな内容だったので、集団面接だとどうしても印象が薄いと思ったためです。

そこで、中高時代のサッカー部の試合で、現在プロとして活躍しているA選手と対戦した経験があったので、その話を自己紹介に入れていました(笑)。

「自分は中高からサッカーをしていて、大学でもサッカーサークルに所属していました。中学生時代には、現役プロ選手の○○と試合して勝ったことがあります。」といった具合です。

すると後々、面接官から「○○選手と試合して勝った子だよね?」と聞かれたりして、そこそこ有効だったなと(笑)。

特徴的な経験を話して面接官の印象に残ることで、そのあとの話にも興味を持ってもらおうというわけですね。

そこから、サッカーの話が広がっていく中で、自分がどれだけ努力をしていたのかや、どんな工夫をしたのかという真面目な自己PRを交えて、きちんと評価を獲得する。

そんな流れで、エピソードや小ネタで印象を勝ち取りながらも、企業に評価されそうなポイントを具体的にPRしていく、という流れで面接を進めていました。

ー自分の人となりを伝えることはもちろんのこと、興味を持ってもらえそうなエピソードによって、その後の話に入りやすくなる。そういった工夫も、重要になるんですね。

浜田さん、本日はありがとうございました。この記事を読んでいる皆さんも、自分のエピソードを交えて、どのような自己紹介をするかを考えて面接に臨んでみてくださいね。

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