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面接の際に「テンプレ髪型」を避けるべき理由 現役人事が語る

就活が始まると、意外と気になる「就活マナー」。面接やグループディスカッションはもちろん、そういった基本の部分で評価を落としてしまい、内定を貰えなくなってしまっては悔しいですよね。そこで今回「就活超基礎編」と称し、大手メーカーで人事担当者、そして実際に面接官なども務められている手倉森さんにインタビュー。面接における「髪型」がテーマにお話を伺いました!

現役面接官が語る、就活「髪型」マナー

就活が始まると、意外と気になる「就活マナー」。面接やグループディスカッションはもちろん、そういった基本の部分で評価を落としてしまい、内定を貰えなくなってしまっては悔しいですよね。

でも、どんなところに気をつけるべきなのでしょうか? 服装は?髪型は?カバン・バッグは?履歴書はどう書けばいい?写真は写真館で取らないとダメなのか?

社会人や企業と接する経験が少なければ、そんなことが心配になる人もいるのでは。

そこで今回は「就活超基礎編」と称し、大手メーカーで人事担当者、そして実際に面接官なども務められている手倉森さんにインタビュー。

色々気になる就活マナーについて、お話を伺いました。

今回は面接における「髪型」がテーマです!

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面接における「髪型」の基本とは?

ーでは、今回は就活での「髪型」についてお伺いしたいと思います。就活が始まると、髪型を変えなくちゃ、そう考える人は多いはず。現役の人事担当者・面接官としては、髪型について、どんなことを気をつけるべきだと考えられていますか?

手倉森:マナーについての話は、企業風土・文化や担当者の性格などによっても違ってくるので、これからの話は、あくまでも大枠では、という話であることを念のため理解していただきたいなと思います。

その上で、結論から言えば、私としては「最低限は気にしたほうがいいけど、テンプレの髪型にはしなくてもいい」と考えています。

これまでいくつか「就活マナー」についてお話をしてきましたが、それらと同様に、そもそも企業や人事が「マナー」を見る意図は「その就活生が、自社の社員として将来仕事をする際に、周囲の人に悪印象を与えないか」「悪印象を与えないために、TPOをわきまえた振る舞いができるか」というものです。

そうした意図を元に「髪型」についても、チェックをしていくわけですね。

そんな中で、例えば「派手な金髪」や「寝癖でボサボサ」で面接の場にきてしまうと、この人はTPOをわきまえることができない人なんだな、と判断されてしまうというわけです。この判断は面接での「服装」などについても同じですね。

ーそれが「最低限を気にする」ということですよね。

手倉森:そうですね。「最低限」については、皆さんも一般常識から何となくイメージがつくと思いますので、気をつけてもらえればと思います。

就活生定番の髪型

「テンプレの髪型」にはこだわらなくて良い理由

ー先ほどの「テンプレの髪型にはしなくても」というのも気になりますが...。そちらについてもお伺いできますか。

手倉森:よく、インターネットで「就活 髪型」「面接 髪型 印象」と調べたり、就活対策の書籍を読んだりすると「オススメの髪型」のようなものがありますよね。

私の個人的な意見ではありますが、必ずしも、あの髪型に従わなくてもいいと思っています。

ーというのは、なぜでしょうか...?

手倉森:まず前提となる考え方として、先ほどの「最低限のTPOを守ろう」というお話をしました。

その上で、あくまでも私の個人的な意見ではありますが、髪型や服装などの「見た目」については、「見た目や印象の違いで『評価』が変わる」と考えています。

例えばよく言われる「好印象」や「清潔感」。面接官は、見た目や話し方などから、意識的にも、無意識的にも「この学生はなんとなく良さそうだ」という判断をしていると考えています。

それは「営業職」など、コミュニケーションが重要な一つのファクターとなる仕事においてはなおさらです。

営業先で「この人は信頼が置ける」や「この人は話していて気分が良い」と思われるかどうかと同様に、面接でもそういったポイントが重要視されます。

それを言い換えると「好印象」「清潔感」という言葉になっているんだろうと考えています。

ーなるほど。

手倉森:では、そういった考え方を前提として、就活や面接の場では、どういった髪型にすべきか。もちろん「印象」や「清潔感」といったポイントから、先に挙げた「テンプレの髪型」で、大きく失敗することは無いと思います。

しかしその上で、全員が必ずしもあの髪型にすべき、というわけではありません。人によって、どんな髪型の時に好印象なのか、清潔感が感じられるのか、というのは違ってきますよね。

例えば、「男性は前髪をあげて、おでこを出した髪型にしましょう」と書いてあるような書籍もあります。

しかし、無理におでこを出すことで、印象が崩れてしまうような人も少なくないはずです。

相手に清潔感や好印象を感じてもらうために、あえて前髪を下ろすような髪型にしたほうが良い人も少なからずいるはずなんですね。

これは、女性についても同様です。いわゆる「面接用の髪型」にすることで、印象や清潔感を損ねてしまっては、意味がありません。

ーそれが「面接では必ずしもテンプレの髪型にこだわらなくてもいい」理由ということですね。

手倉森:そうですね。「髪型」についての指導などは色々あるかと思いますが、その前提としてはあくまでも「TPOを守る」「面接官にいい印象を与える・清潔感を感じてもらう」ことが一番重要です。

テンプレの髪型にしておけばOK、ではなく、「面接官にいい印象を与える」ための一般的な手段が「テンプレの髪型」であるということは理解しておくと良いかもしれません。

ー「テンプレの髪型」は目的ではなくて手段であり、それが似合わないのであれば、無理してその髪型にする必要は無いということですね。

テンプレよりも、小慣れ感?

「テンプレの髪型」じゃないほうが、面接では好印象?

手倉森:もっと言ってしまえば、「テンプレの髪型」にしないほうが、評価されるというケースもあるとすら思っています。

ーというのは、どういうことでしょう...?

手倉森:先ほどもお話しした通り、面接官は「印象」のような抽象的な部分を評価しているケースが多々あります。その要素には「社会人と話し慣れているか」であったり「社会という場になんとなく慣れているか」というものもあるでしょう。

そうすると「テンプレの髪型で、緊張した面持ちで話す就活生」よりも「小慣れた雰囲気で、社会人・面接官と会話を交わせる就活生」の方が評価をされるというケースは少なくありません。

社会人の髪型を考えてみると、例えば、女性の就活髪型としてよく見られる「前髪を斜めに下ろしてピッチリ固める」のような髪型をしている女性社会人は、ほとんど見かけないのではないでしょうか?

「小慣れた印象」を見せるために、「ガチガチのテンプレで固めて面接に挑む」というところから敢えて外して、「失礼のない範囲の自然な髪型で面接に挑む」ということも考えられますね。

ーでも、皆が「いわゆる就活生っぽい」髪型をしている中、自分が少し違った髪型をしているのは、不安かもしれません。

手倉森:そこは、バランスが難しいですけどね。

これまでお話ししてきたように「失礼のない範囲」「TPOをわきまえる」と言ったことを意識してもらうこと。

そして、業界や業種によっても、どういった髪型が推奨されているかは変わるでしょう。

そういったことを意識した上で、最も好印象を得られる髪型はどんなものか、というのを考えるのが良いと思います。

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