Publish date:
Last updated at:

【業界研究】IT業界ランキング!人気なIT企業「SIer」を徹底比較

スキル志向の学生から人気のIT業界。「最新の技術を知れる」という魅力から志望する就活生は多いはず。今回は、IT業界の中でも就活生から人気の「SIer」企業の年収や売上をランキング形式でご紹介します。企業比較のコツやランキングをみる際の注意点も含めてご参考になれば幸いです!

IT業界をさまざまな観点からランキング

最近ホットなIT業界は、最新のIT技術が身につくため人気急上昇中です。

「幅広く応用できるITのスキルを身につけたい」そんな想いからIT業界を志望している就活生も多いのでは。

とはいえ、IT業界に属する企業は多く、幅の広い業界です。一口にIT業界といっても、NTTデータや富士通などのシステム開発を行う企業、リクルートやDeNAなどのWebサービスを展開している企業、ソフトバンクやNTTなど通信インフラを担う企業など、さまざまな業務領域を担う企業があります。

そこで今回、エンカレッジ編集局ではIT業界の中でも人気な「SIer企業」を売上や年収といった観点からランキング化してみました。業界研究の助けとしてみてくださいね。

【*特別公開中*】 先輩内定者が書いたエントリーシートはこちら

三菱商事_ ES(2020卒) アビームコンサルティング_ ES(2020卒) トヨタ自動車_ ES(2020卒) 三菱UFJ銀行_ ES(2020卒)

業種が幅広いIT業界。SIer企業とは?

今回はIT業界の中でも、高い人気を誇っているSIer企業のランキンングをしていきたいと思います。

そもそもSIerに属する企業はどのような企業が含まれているのでしょうか。以下は就活生からの人気が高いSIer企業です。

・富士通 ・NEC ・NTTデータ ・日立製作所 ・伊藤忠テクノソリューションズ ・野村総合研究所 ・SCSK ・日本ユニシス ・日鉄ソリューションズ ・電通国際情報サービス

皆さんが聞いたことのある企業も多いのではないでしょうか。IT業界内では採用数も多く、平均年収も高い、そして大手企業のグループ会社であることも多いため、就職人気ランキングでも上位にランクインする人気企業群です。

では、これらの企業はどのような仕事をしているのでしょうか。ランキング化する前に、まずSIer企業のビジネスモデルと仕事内容についてご紹介します。ランキングが気になる方は次の章まで読み飛ばしてください。

SIerのビジネスモデルは、クライアント企業がITを用いて構築したいシステムを設計して開発する事で、クライアント企業からお金を得るというものです。

現代社会では多くのものがITによりシステム化しており、社会の基盤となっています。SIerはそのさまざまなITシステムの構築を行なっています。

例えば、銀行のATM。銀行のATMは昔は無く、銀行の窓口に行って銀行手続きをするのが普通でした。しかし、IT技術によりATMが開発され窓口に行かずとも、無人で銀行手続きができるようになりました。

さらに、近年インターネットバンキングサービスが発展し、自宅や出先でも携帯やパソコンさえあれば残高照会や振込ができるようになりました。そして、スマートフォンでQRコードを使って決済ができる機能までも普及し始めています。

これらのIT化に重要な役割を持つのがSIer企業です。これらのシステムはすべてSIer企業が作成しています。銀行がATMを作りたいと言ったら、銀行はSIer企業に依頼し、SIer企業がATMのシステムを構築します。

また銀行のシステム以外にも、年金機構の年金システムや防衛庁の防衛システムなど官公庁のシステム、コンビニやスーパーのレジシステムなどもSIer企業が構築しています。

このように、現状インフラ化しているITシステムを構築するのがSIer企業です。社会の基盤となる大規模なシステムの作成に関われることもあります。

「ITにより社会インフラを作る仕事をしたい」そのような就活生におすすめの業界です。

IT業界で人気の「SIer」。売上ランキングは?

まず、企業がどのくらいの案件を請け負っているかの指標「売上」についてランキングしていきたいと思います。以下2017年度の売上ランキング(日系企業)です。SIer業務以外の事業を持っている企業に関しては、SIer業務を行なっている事業部の売上を出しています。

1位 富士通 (3兆527億円) *テクノロジーソリューション部門

2位 NTTデータ (2兆1171億円)

3位 日立製作所 (2兆89億円) *情報・通信システム部門

4位 NEC (7143億円) *システムプラットフォーム事業

5位 大塚商会 (6912億円)

6位 野村総合研究所 (4714億円)

7位 伊藤忠テクノソリューションズ (4296億円) 

8位 TIS (4056億円)

9位 SCSK (3367億円) 

10位 日本ユニシス (2870億円)

このランキングから言えることは、日立製作所や富士通、NECなどのメーカーのSIer業務の売上が多いことです。これらの企業は他のSIerに比べて企業規模が大きく、売上が多くなっています。

実はSier企業には大きく分けて3つの括りがあります。前述した富士通やNECなど、自らのハードウェアを持つメーカー系のSIer企業は、圧倒的な企業規模が特徴です。

対して、大塚商会やTIS、日本ユニシスなどの企業はハードウェアを持ちませんが、システム開発を他の企業から請け負います。これらの企業は独立系SIerと呼ばれることが多いです。独立系SIerは親会社や自社メーカーのことを考えずに提案ができるので、「提案の自由さ」が魅力です。

また、とある1つの大企業のシステム開発を請け負う専門のSIer企業もあります。これらの企業はユーザー系のSIer企業と呼ばれることが多いです。

NTTデータや野村総合研究所、伊藤忠テクノソリューションズ、SCSKはこのユーザー系に近いです。正確には、NTTデータはNTTグループ、野村総合研究所はシンクタンク系、伊藤忠テクノソリューションズとSCSKは商社系とされることが多いです。しかし、SCSKは住友商事を親会社とし、野村総合研究所は野村ホールディングスを親会社とするのでユーザー系に近いSIer企業と考えて差し支えないでしょう。

これらのユーザー系SIer企業の魅力は、大手企業のグループであるための安定性。親会社から案件を受注するために営業が少ないことも特徴です。とはいえ、すべての仕事を親会社から請け負う企業もあれば、親会社以外からの仕事も請け負う企業もあります。この「内販比率」はユーザー系SIer企業を志望する際にチェックすべきポイントです。

この、メーカー系、独立系、ユーザー系の3つで大きく特徴が異なるため、この3つの特徴を押さえておくと今後SIer企業を受ける時の基準として役に立つでしょう。

IT業界、売上ランキング上位企業の利益率は?

上の章では売り上げランキングとSIer企業の分類についてご紹介しました。次に、上記10社の利益率を比較します。利益率は、利益を売上で割ったもので、「企業がどのくらい効率よく稼いでいるか」という稼ぐ力を示しています。

1位 富士通 5.98%

2位 NTTデータ 5.83%

3位 日立製作所 6.93%

4位 NEC 4.40%

5位 大塚商会 6.42%

6位 野村総合研究所 13.8%

7位 伊藤忠テクノソリューションズ 7.59%

8位 TIS 8.06%

9位 SCSK 10.3%

10位 日本ユニシス 5.68%

利益率を見ると企業の収益性が分かります。ここで注目すべき企業は野村総合研究所とSCSK。

これらの企業は売上ランキングでは振るわなかったものも、利益率は10%を超えています。そのため、これらの企業の「稼ぐ力」は高いと言えます。

これらの事実も合間って、野村総合研究所とSCSKはIT業界の中でも就職人気ランキングで上位にランクインしています。

しかし、利益率は企業が先行投資をすることで一時的に下がるので、利益率を見るときは企業が先行投資をしているかどうかも確認すると良いでしょう。

IT業界の気になる「年収ランキング」は?

次に確認したいのが、年収ランキング。企業に就職した際にどのくらいお金がもらえるか、すなわち「年収」が気になる就活生は多いと思います。

年収ランキングは「就職での人気度」や「企業の稼ぐ力」と必ずしも関係するとは言えませんが、参考にはなる情報なので確認しましょう。

1位 野村総合研究所 1151万円

2位 電通国際情報サービス 973万円

3位 オービック 851万円

4位 日立製作所 850万円

5位 日鉄ソリューションズ 835万円

6位 NTTデータ 812万円

7位 大塚商会 806万円

8位 NEC 805万円

9位 伊藤忠テクノソリューションズ 802万円

10位 富士通 797万円

年収ランキングはこのようになっています。年収ランキングでも、売上ランキングの上位企業が多くランクインしています。年収を就活の軸にしている就活生は企業選びの際の参考にしてみてください。

しかし、年収ランキングで気をつけて欲しい点は2つ。1つはあくまで平均年収ということ。SEや営業など、職によって年収は異なるため、一概には言えません。

そして、もう1つは数年後には、今とは違う年収になっている可能性があるということ。

これらの企業の10年前の年収は今とは異なっています。10年後に年収ランキングがどうなっているかはわかりません。

今の年収ランキングのみを気にするのではなく、「今後成長しそうか」と言う観点で企業を見てみても良いでしょう。

この2点に気をつけた上で年収ランキンングを参考にしてみてくださいね。

IT業界の理解を深めるために

IT業界の人気企業「SIer」をさまざまな観点から比較しましたが、いかがだったでしょうか。

どの企業がどのくらい売り上げているのか、どのくらい年収が高いのか、などはわかったかと思います。SIer企業を志望する際に参考にしてみてください。

今回は日本IBMや日本オラクル、アクセンチュアなどの外資系企業は比較対象に入れませんでした。「グローバルな環境で働きたい」「より大きな規模の仕事をしたい」そんな就活生は外資系のIT企業への就職も視野に入れてみてくださいね。

また、「IT業界の情報を集めたい」といった就活生にエンカレッジの面談をお勧めします。エンカレッジの面談では、実際にIT業界の大手企業に就職を決めている大学の先輩と話すことで、IT業界の情報が得られます。

「文系だからIT業界に就職出来るのか不安...」「プログラミングは出来ないけど大丈夫かな...」などの不安な事の相談をしてみても良いでしょう。きっと優秀な内定者が良い解決策を提示してくれると思います。

面談を通じてIT業界の業界研究や選考対策をさらに深め、十分な準備をして本選考に臨んでくださいね。

【*特別公開中*】 人気インターンに合格したESはこちら

住友不動産_ ES(2020卒_秋冬インターン) 東京海上日動火災保険_ ES(2020卒_秋冬インターン) リクルート_ ES(2019卒_秋冬インターン) 野村総合研究所(NRI)_ ES(2020卒_秋冬インターン)