「インターンは本選考には関係ない」ってホントなの?
サマーインターンも終わり、そろそろ秋インターンが始まる頃。
インターンに参加した、参加している就活生の方も多いのではないでしょうか?
「インターンは本選考には関係ありません」。多くの人事はこう言います。
就活生の皆さんは「ホントに、本選考には関係ないの?」と疑ってしまいますよね。
そこで、大企業で現役の人事担当者として活躍する木村さん(仮名)に、この疑問をぶつけました!
インターンに参加する就活生の皆さん必見の内容です!
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優秀な学生の選抜機会としてインターンは開催される
ーよろしくお願いします。いきなりですが「インターンは選考には関係ない」とよく聞きます。それってホントなんですか?
木村: インターンのタイプにもよりますが、結論から言うと、関係はあります(笑)
ーやっぱりそうですよね...(笑) ということは、インターンである程度合否が決まってしまうんですか?
木村:必ずしも、そうではありません。多くの企業は、インターンを就活生のスクリーニングの機会として利用しています。
スクリーニングとは、いわばふるい分けみたいなもの。インターンを通じて「優秀だな」と思う人材を、ピックアップしていく。
そして、優秀な人材に対する採用や内定出しの優先度を上げていくわけです。
ーなるほど...そのスクリーニングから外れると、後々選考の悪影響が出たりするんですかね?
木村:いえいえ。インターンのスクリーニングに外れたからといって、今後の選考が不利になるケースは少ない。
ただスクリーニングを突破すれば、その後の選考がスムーズにいくケースが多いですね。
企業によっては、就活生を選考の過程で優遇したり、面談の機会をくれるところもあります。
だから「自分が優秀かどうかを人事は見ている」という意識を持って、インターンに参加した方がいい。
このインターンでスクリーニングが行われているか。それを事前に確かめる方法があって。
---その方法って何ですか?ぜひ教えてください!
インターンの内容で、スクリーニングの強弱がわかる
木村:ポイントはインターンのコンテンツ内容を見ること。
インターンのコンテンツ内容は大きく分けて3つのタイプがあります。
① 業界/企業説明/座談会型 ② 実務体験(ワークショップ)型 ③ 新規事業立案型
一つ目の業界/企業説明/座談会型インターン。このインターンは2時間程度で会社の事業内容や業界の知識を座談形式で説明するタイプのインターンです。
このインターンでは、基本的にスクリーニングはほぼしていないと考えていい。
このタイプのインターンを開く目的は、企業認知度の向上や、イメージ向上。
参加するための選考を省き、インターンの期間も短かく設定するなど、参加障壁を低く設定して、多くの就活生に参加してもらうんです。
そして、インターン内で、業界の動向や特徴、自社の説明を丁寧に説明する。
企業のブランド認知や、内定を出す数に対して必要な応募者数、つまり採用母集団の確保が狙いです。
実務体験(ワークショップ)型インターンと新規事業立案型インターンでは、基本的にスクリーニングが行われていると思ってよいでしょう。
なので「自分の能力が図られる」という意識を持って参加するべきかもしれません。
スクリーニングの強さで順位付けをするなら、 新規事業立案型 > 実務体験(ワークショップ)型 > 業界/企業説明会/座談会型 の順番ですね。
新規事業立案型インターンは、優秀な学生を囲うために開かれる
ー特に新規事業立案型インターンは、人事も優秀な学生を選抜して内定入社させるつもりで、開催していると。
木村:そうですね。「学生のスクリーニング」という目的に対しては、新規事業立案型のインターンが最適です。
なぜかというと、新規事業立案インターンは、実務に近く、難易度も高いから。
事業内容を立案するという明確な目標があり、最終的にはプレゼンという形でアウトプットが求められます。
その中で、質の高い事業を作るため、ビジネスモデルの妥当性や新規性、収益性、市場の成長性、自社の強みを活かせているかなど、様々な論点を複合的に網羅する必要がある。
そして、3日や1週間といった明確な納期設定がある。
そんな風に、難易度の高いプログラムに対する就活生の取り組みや思考を見ることで、参加者の能力の高低がはっきりわかるんです。
ー新規事業立案は、学生の能力を測ることに適しているんですね。
木村:そうなんです。だから、新規事業立案型インターンの意図は、完全に内定を出すことを視野に入れた優秀層のスクリーニングと考えるべきです。
特に、非常に優秀な学生を求めることで有名な外資系企業や、会社をグロースさせるために優秀な学生のみを採用したいベンチャー企業。
そういった企業は、新規事業立案型インターンを実施しています。
ワークショップ型も、職業体験感覚で受けてはダメ
ーなるほど。では、実務体験(ワークショップ)型はどんな位置づけなんですか?
木村:狙いとしては、学生側の企業エンゲージを高めるというもの。
企業エンゲージとは企業と就活生の相互の結びつきを指します。
実務体験型(ワークショップ)型インターンでは、自社の業務を仮体験させます。
明確な業務イメージを学生側に持たせ、仕事のやりがいや楽しさを体感してもらう。
そうして企業エンゲージを高めてもらうとしている。
加えて、自社の仕事に魅力を感じるかそうでないか。その判断を学生に委ね、自分と企業のミスマッチを防ぐ意図もあります。
コンサルティング企業や投資銀行のように、実務体験型ながら、非常に難易度の高いワークを課す企業もあります。
ー高難易度ですか...。じゃあ、やはり裏ではスクリーニングをしてるんですね?
木村:そうですね。新規事業立案型と同様に、高難易度のワークを通じてスクリーニングをしています。
それほど難易度の高くないワークに関しても、やはり自社の業務内容に近いワークだからこそ、熱意を持って取り組んでいる学生は評価され内定出しの候補となるでしょう。
スクリーニングの存在を知らず「職業体験」のような感覚でワークを受けるのは避けるべきですね。
ー今までの話をまとめると、インターンには大きく3つパターンがある。中でも実務体験型、新規事業立案型のインターンではスクリーニングが行われていると。
インターンだからと言って気を抜いてはいけない。自分の強みであったり結果を見せなければならないということですね。ありがとうございました。
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