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面接における志望動機、4つの極意!就活無双の京大生が語る

面接にて、志望動機を伝え面接官を納得させられるか。それが内定を大きく左右します。 そこで、人材IT大手、総合商社等、超有名企業6社から内定を獲得した、京大生の平澤さん(仮名)に、「志望動機の伝え方」を聞きました。 志望動機の伝え方や深堀への答え方等をお伝えします。

面接での志望動機回答法!京大生が語る

前回は、超有名企業6社から内定を獲得した京大生の平澤さん(仮名)に「志望動機」の作り方を教えて頂きました。

それに引き続き、今回は平澤さんに説得力のある「面接における志望動機の伝え方」について取材を実行。

就活強者の「志望動機、面接対策」を徹底解剖します。

面接における志望動機回答の極意:目次

・面接における志望動機回答の極意① 端的に回答せよ[https://syukatsu-pro.com/column/5446#a02] ・面接における志望動機回答の極意② 深堀へのアウトラインを作る[https://syukatsu-pro.com/column/5446#a03]

・面接における志望動機回答の極意③ 深堀には過去経験を交えて答えよ[https://syukatsu-pro.com/column/5446#a04] ・面接における志望動機回答の極意④ 「なぜ当社なの?」は人の魅力で乗り切れ[https://syukatsu-pro.com/column/5446#a05]

2.社会人のFBで志望動機の面接対策を行った[https://syukatsu-pro.com/column/5446#a06]

面接における志望動機回答の極意① 端的に回答せよ

ー前回に引き続き、「志望動機」に伺います。

志望動機を面接官に聞かれた時、伝える上でどんなポイントを意識していたのでしょう?

平澤:面接で志望動機を伝える上で最初のポイントは、端的に回答すること。

要は企業の面接官に「志望動機を教えてください」と言われた時「御社の○○を魅力に感じたからです」と端的に答えること。

僕は面接で長々と話しても、面接官に伝わりづらく説得力が逆に欠けると考えていて。

例えば、志望動機を伝える際に

「御社では○○をしたいから志望します。こういう理由で○○をしたいと私は考えていて。その上で、この業界を選んだ理由は○○です。

業界にて数ある企業の中でも御社を志望した理由は、二点あります。一点目は~」と長々と話しても、面接官に伝わりにくいなと。

事実、僕が社会人にお会いした時、「長々と志望動機を話しても、内容が面接官にちゃんと伝わるのは半分以下だよ」といったFBをもらいました。

また企業の面接官はエントリーシートに目を通しているはずなので、ESに書いた志望動機をまるまる喋ることもしませんでした。

なのであくまで端的に志望動機を答え、後は面接官の深堀に任せる。

その深堀に対し面接官が納得するまで答え、最終的に志望動機に説得力を持たせるよう意識しました。

面接における志望動機回答の極意② 深堀へのアウトラインを作る

平澤:二つ目は、一言で答えた志望動機を伝えるために、志望動機の全体観を整理し、どの深堀にも対応できるアウトラインを作っておくことです。

ー志望動機のアウトラインを作る...それは具体的にどういうことでしょう?

平澤:志望動機に対する深堀を想定した上で、この深堀にはこの回答をしようなど自分の勝ちパターンを作るイメージです。

僕が内定をもらった企業の一つである商社を例に出します。

なので僕が商社の面接で伝えていた志望動機の例文は以下のような流れです。

面接における志望動機の回答例文 『自分は働く上で、ビジネスに携わる関係者全員を幸せにする仕事がしたいため、商社を志望する【商社を志望した端的な理由】

商社は、基本的には海外にある原料生産拠点と取引先会社等、関係者と関係者の間に入ってビジネスを行う。

つまり商社の仕事は、多くの会社関係者がビジネスをしやすい環境づくりを行う仕事である。

商社には商品流通の最適化を図り、携わる多くのステークホルダーを幸せにできる環境がある。

それ故、自分のビジョンと共通するので商社を志望します。』

実際の面接で志望動機を聞かれた時は、この例にある冒頭一文を元に端的に回答しました。

この回答後は面接官の深堀タイムが始まります。

僕の経験上、志望動機への面接官の深堀の仕方は、2パターンあると思っていて。

面接官の深堀パターン1は、企業で具体的にどのような働き方をしたいか聞く。

例えば、「どの事業・サービスに携わりたいか?」といった深堀がこのパターンに当たる。

深堀の2パターン目は、自分の過去経験・価値観に対して。

先ほどの志望動機だと、「なぜビジネスの関係者全てを幸せにしたいと思ったの?」といった質問がこれに該当します。

こうした企業の面接官の深堀パターンを踏まえ、それぞれに回答を用意するわけです。

例えば、「なぜビジネスのステークホルダーを全員を幸せにしたいの?」と面接官に聞かれたら、その理由として自分の部活の経験があった。

なので部活の経験を話せなければ、志望動機に説得力が生まれない。

ではじゃあ部活でどういう経験をして志望動機が生まれたのか、を面接官に伝えようと準備していました。

面接における志望動機回答の極意③ 過去経験を元に深堀に答える

ーそういった深堀に応える上で意識していたポイントはありますか?

平澤:面接官に納得感を持ってもらえるよう、志望動機は過去経験と絡めて話していました。

商社の面接で実際に僕が受けた深堀は「どういう仕事で多くの関係者を幸せにしたいの?」といったものでした。

「トレーディングより事業投資を志望します」とまた端的に答える。

そこから事業投資の志望動機として過去経験と結びつけ、部活の経験につなげました。

事業投資を志望する理由として、部活動にて多くのメンバーを目標に対して動かし、部員や監督、保護者など多くの関係者を喜ばせることにやりがいを感じた。

とつなげると、「この子は部活の経験上、多くの関係者を幸せにしたいと考えているんだな」と面接官に納得感や熱意が伝わるので好印象です。

面接担当者の深堀に対して、過去経験と絡めてどう答えるかという構図を事前に作り、志望動機の全体観を整理する。

そして深堀に、常に対応できる回答の引き出しを作っていましたね。

ー志望動機がどういった経緯で生まれたのか、また企業にて具体的にどういう仕事を望むか、これらの深堀に対しては、自分の経験と絡めて話せるよう準備していたと。

では、「なぜ業界の中でもウチに入りたいの?」といった定番の深堀に対してどう回答しましたか?

面接における志望動機回答の極意④ 「なぜ当社なの?」は人の魅力で乗り切れ!

平澤:志望動機から派生する「なぜうちに?」という深堀には、「人の魅力」を押し出して回答しました。

ですが「人」という要素で志望動機を伝える場合、採用HPに乗っている文言を使って、「御社の○○な社風を魅力的に思った」という答え方では根拠が弱い。

なので「直接企業の人と会った上で、御社の人や社風と自分が合っていると感じた」と志望動機に組み込むことが重要。

例えば、僕が内定をもらった消費財メーカー企業には、ビジネスの関係者全員を幸せにすることに誇りと情熱を持つ社員が多かった。

やはり自分と共通項のある社員が多い企業の方が仕事に対して情熱や意欲を持ち続けられると感じていて。

なので面接で志望動機を聞かれた時は、このように答えましたね。

「御社で働かれる社員や人に魅力を感じたからです。

OB訪問やインターンにて、社員様数名とお会いした結果、お客様だけでなく自社の社員や生産現場等すべての関係者を幸せにするといった想い、情熱を感じました。

そういった御社の人・社風がビジネスに携わるステークホルダー全員を幸せにする仕事をしたいという自分の価値観と合っていると感じました。

そのため、御社ならばモチベーション高く働けると思い、業界の中でも御社を志望します」

志望動機の深堀の中で、自分と企業の人・風土を重ね「人」の魅力を伝えた方が、面接官には好印象だと思います。

後は、他の企業の社員と比較して御社の方が魅力的という言葉も通用します。

社会人のFBで、志望動機の面接対策を行った

ーでは、どうやって志望動機、その他諸々の面接対策をしていたのでしょう?

平野:僕は、一人で考えるのではなくOB訪問や選考などで社会人の方とあう。

それにより、自分の志望動機をぶつけてて、FBをもらい説得力を高めました。

前回記事のように志望動機では「御社ならば自分の価値観と強みを元に○○が実現できるためです」と言える必要があると思っていて。

志望動機を言い切るには、

自分が今持っている価値観が生じた理由 なぜ○○と言う強みが自分にあると言えるのか 将来的に、その会社で何が実現できるのか

この三つの論点を固める必要があります。

例えば、「ビジネスに関わる全てのステークホルダーを幸せにする」という価値観が生じた理由は、社会人に何度もFBをもらいました。

そのFBで「抽象的すぎてわかりづらい」というコメントをもらって伝え方を変えたりとか。

志望動機をそうやってブラッシュアップしていきました。

面接スキルだけでなく、自分の人間性やキャリアの志向性、またそれらが生まれた理由等自己分析も社会人の方からのFBを中心で行いましたね。

ー実際に企業で働く社会人と志望動機等の面接対策をしていたと。

社会人と選考対策を進めるメリットを感じたことはありますか?

平澤:やはり、もちろん面接対策上のFBに加え、それ以上に自己分析やキャリア選択の軸を深めてくれたのは助かりました。

具体的なエピソードだと、某IT企業の社員面談で「自分の理想の社会人像」に対してFBをもらえました。

僕が「自分が目指す人物像」を伝えたときに、その社員から「今君が教えてくれた人物像には、社会的に良いとみなされる人物像と、君がなりたいと思う人物像が入り混じっている。

なので、社会的に良いとみなされる人物像の要素をもう少し省き、自分視点、自分のwantの観点から考え直した方がいい。

企業に入社後仕事で本当に苦しい瞬間が来た時に、社会的な評価を得る動機だけで頑張れる人は本当に少ない。

自分がどういう人間になって、どういう状態になれば幸せになれるのかをもっと純度高く突き付けた方がいいよ」

といったFBをもらえました。

就活・選考対策の範囲を超えて、自分の生き方の部分にまで突っ込んだFBが多かった。

社会人として、「この就活生が将来幸せになるためには、どんなFBをすればいいのか?」こうした観点から真剣に向き合ってくれる方もいらっしゃいます。

なので、選考対策だけではなく、自己分析を突き詰める上でも社会人と接することはとても大切だと思います。

ー社会人と合うことで、「自分の人生」を考えるきっかけも得ていたんですね。

では最後に、就活生に対してのアドバイスを頂けますか?

平澤:はい。

自分は、就活の本質を「企業が正確な情報を開示するという前提の元、就活生が自分の言葉で現時点の自分を企業側に伝え、お互いにwin-winなマッチングを図ること」だと思っていて

なので、僕の意見や考え方もあくまで参考の一つ。

これから就活を迎える学生さんには、「自分自身を自分の言葉で語れるくらい自分と向き合い続けること」を大事にしてほしいです。

自分に向き合った結果として、説得力のある志望動機を伝えられるようになるので。

ーあくまで就活は「企業と就活生のマッチング」、それを意識して自分と向き合い続けることが重要ということですね。 ありがとうございました。

面接の話し方や心構えなど、面接のコツが気になる方は以下記事を参考にしてみて下さい。

https://syukatsu-pro.com/column/5729