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「やりたいこと」に悩んだ、癌研究者と海上自衛官。異色2人の就職活動とは

「やりたいこと」を聞かれても明確は答えられない。でも、社会人として何か本気で取り組みたい。そんな風に思っている就活生は多いのではないでしょうか。 そこで今回お話を伺ったのは、不動産管理業を取り扱う、大和ライフネクスト株式会社のお二人。寺坂さんは、元海上自衛官。内海さんは医学科大学院にて癌の研究を経験。異色の経歴とも言える二人が、大和ライフネクストを選んだ理由とは?

自分のキャリアに悩んだ「癌研究者」の就職活動

寺坂:そもそも、医学部で就職活動をすること自体が珍しいよね?その中でも、なぜ大和ライフネクストという会社を選んだの?

内海:確かに、色んな人に「なんで不動産会社に就職するの?」と聞かれます(笑)

そもそもの話をすると、僕が医学に興味を持った理由は「幸せじゃない人」がすごく気になる性格だからかなと。小さい頃から、グループで楽しくなさそうな人や、クラスで一人ぼっちの人を見過ごせないタイプで。

そんな中でも「病気になること」が一番不幸せなんじゃないかと、幼心に思っていたんです。それまでは楽しそうに過ごしていた人が、重い病気になると本当に辛そうにしている。

だから、それを治せるような人になりたいと。医学は単純に人の不幸を治せると思って、興味を持ったのがきっかけです。

寺坂:なるほどね。

内海:そして大きな転機となったのは、大好きだった祖父を癌で亡くしてしまったこと。あまりにもショックで、医学で人の幸せに貢献するんだとより強く感じて。そうして、医学部で癌の研究をする道を選んだんです。

寺坂:でも、結局は医学部を出て就職する道を選んだっていうことは、そこには何かの転機があったの?

内海:研究をしていく中で「病気」への捉え方が変わったんです。

癌は全身にできる病気なので、癌を研究する上では人体についてのあらゆる情報を把握する必要があって。知識を得るために、様々な論文や統計データに触れました。

そこで知ったのは、世界全体を俯瞰してみると、癌で亡くなる人の数は相対的には多くないということ。

もっと多くの人が感染症や脳卒中といった症状で亡くなっている。他にも、命を落とすことはなくとも、精神的な疾病によって不幸な体験をする人の数が本当に多い。そんなことに気づいたんです。

癌で苦しむ方を救いたい、その気持ちはあるけれど、もっと多くの人を幸せにできる道を選びたい。そう考えると、そもそも「幸せ」「不幸せ」っていうもう一つ上のレイヤーに挑戦したいなと。

寺坂:それで、医学の道から外れたんだね。

内海:そうなんです。でも、その中で自分がどういう価値を産み出して、どういった形で社会に貢献できるんだろうということがわからなくて。

自分が一番納得できる道を見つけようと、社会を知るために就職活動を始めました。

寺坂:でも、そこから「不動産」「大和ライフネクスト」を選ぶまでにはどんなフェーズがあったの?

内海:僕の一番の軸は「人を幸せにできる事業やサービスを作れるようになって、将来的に大きな価値を生み出せるようになる」ということ。

そして、それを最も早く達成できるのはベンチャー企業だと思って、ベンチャーを中心に就活していました。大和ライフネクストには、登録していた就活サイトで偶然声をかけていただいて出会ったんです。

「成し遂げる力」をつけられる会社を選びたい

寺坂:ベンチャー中心で就職をしていたんだ。じゃあ、うちみたいな会社の方が異色な選択肢だったんじゃない?

内海:そうですね。ただ、折角声を掛けてもらったのだから会ってみようと思って、そこからどんどん大和ライフネクストに惹かれていったんです。

寺坂:具体的には、どんなところに惹かれたの?

内海:結論から言うと、一番は環境の魅力ですね。

それこそ、大企業なのにベンチャー気質というか。会った社員みんなが、凄く感性が豊かで、頭の回転も早くて、仕事に対して熱く向き合っている。そんな所に惹かれました。

ただそれ以上に、何よりも「成し遂げる力」みたいなところが本当に強いなと思って。

寺坂:「成し遂げる力」っていうのは?

内海:僕はこれまで、物事を作り上げる時に「想い」みたいな部分を優先させてしまって「それを具体的に実現する」ところが欠けていて、失敗することが多かったんです。

大きなことを成し遂げる中で、組織として細かいことを一つずつ達成していかなければならない。考えれば考えるほど、「具体的に実現する力」が足りない、というところが自分の課題で。

大和ライフネクストの選考を通じて会った社員は、みんな「想い」もありつつも「現実的にそれをどう成し遂げるか」といった点を深く考えて、実際に成果を出している。

僕も、そういった力をつけられるようになりたい、と強く思ったんです。

そして将来「こういった価値を生み出したい」と自分の夢が決まった時に、それを実現できるような人材になれるんじゃないかと思って、大和ライフネクストへの入社を決めました。

寺坂:確かに、大和ライフネクストは、そういった人が合う会社だよね。 やりたいことが凄く明確になっているわけじゃないけど、将来何かを成し遂げたいと思っていたり、何か本気で取り組めることを見つけたい人とか。 僕もそういうタイプかなと思うし。

「成し遂げる力」をつけられる会社を選びたい

内海:陽さんも、変わった経歴ですよね。自衛官を辞めて大和ライフネクストに入社した話は聞いているけれど、具体的にはどんな経緯で入社を決めたんですか?

寺坂:だいぶ遡ると、元々高校まではアメフト漬けの生活をしていて。僕は一つのことに夢中になるタイプで、アメフトをやっていた時も本当にそればっかり。周りの世界が見えないくらい打ち込んでいた。

でも大学進学の際に、「自分はアメフトが強い私立大学にいくんだろうな」って考えた時に、ふと、アメフトに対する自分の熱量が少なくなっていることに気づいて。

度重なる大怪我もあったし、自分が行く大学って本当に行きたい大学なのかなと考えると、ネームバリューだったり、世間体みたいなところで選んでるよなって思って。

大学に入って100%の熱意で取り組めることがあるかっていうと、そうじゃないと思って、一度立ち止まって自分の選択肢を色々考えるようになった。

内海:そこから、自衛官への道を考えたんですね。

寺坂:そうだね。いろんな選択肢を考えたんだけど、3.11の震災で自衛隊が活躍している姿を見て、こういった活動に全力を注ぎたいと感じて。それで防衛大学への進学を決めた。

今振り返れば、まだまだ短絡的な考えだったと思っているけど、今の自分が全力になれそうだと思って、自衛官の世界に飛び込んでみた、っていう感じ。

内海:そうだったんですね。防衛大学は、すごく個性的な大学だっていうのはよく言いますよね。

寺坂:そうだね。例えば、必ず朝6時にラッパで起こされて、上半身裸で乾布摩擦や号令をしたりとか(笑)

あとは、授業に行く時には並んで行進をしていくとか、そういう面白い文化はあるけど、実は意外と普通の大学なんだよね。

内海:そうなんですか。

寺坂:訓練ばっかりっていうイメージもあるみたいだけど、普通の大学と同じで、毎日授業があって普通に勉強をする。ただ、1週間のうち2時間だけ「訓練」という授業があったり、7月の1ヶ月は「訓練期間」っていうものはあるんだけどね。

内海:そうなんだ。防衛大学を出たら、基本的には自衛官になるんですよね。進路とかを考えるタイミングはあるんですか?

寺坂:基本的にはあんまりないかな。大学を卒業したら「幹部候補生学校」っていうところに進学して「自衛官」になるのが普通で。外の世界を知ってみたいっていう人もいるけど、すごく少数。

内海:陽さんはどうだったんですか。

寺坂:僕はそれでいうと、4年間が終わったタイミングで、また自分の決断に疑問を持ち始めていて。「自衛官になろう」っていうのも高校の時に決めたことで、自衛官として40年間務めることに対する決意や覚悟も甘いんじゃないかなって。

でも、大学を卒業して本当に自衛官になれば、自分の意識も変わるのだろうとも思っていたから、一度経験してから考えようと、悩みながら進むことに。

内海:でも、入ってみるとやっぱり違ったんですね。

寺坂:そうだね。一番大きかったのは、外の大学から自衛官を選んでくる人がたくさんいたこと。自衛官という仕事は、最終的には「誇り」や「名誉」の仕事。厳しいこともしんどいこともたくさんある。

一般の大学から入ってきた人たちは、大学でいろんな経験をして、様々な選択肢がある中で、試験を受けて自衛官という選択肢を覚悟して選んでいる。

そんな中で、そういった人たちの仕事に対する取り組み方と、自分の今の覚悟を比べた時に、自分が場違いのような気がして。

内海:それで、就職活動を始めたんですね。

「やりたいこと」がなくても、本気でチャレンジできる環境

寺坂:そうだね。アメフトに取り組んでいた時のように、周りの世界が見えなくなるぐらい本気で取り組める仕事を見つけたいと思って就職活動を始めて、そこで大和ライフネクストと出会って。

そして最終的には、内海と同じように、僕も「人」や「環境」の魅力に惹かれて入社を決めた。

正直、僕自身のキャリアに対する考えってまだまだ凄く甘いと思っていて。防衛学校という環境で人としては本当に成長させてもらえたけど、自分が何を成し遂げるのかということは高校の時から決まっていない。

でも、さっき話したみたいに、大和ライフネクストは「将来やりたいことは決まっていないけど、本気で何かに取り組みたい」という人を凄く応援してくれる環境。

内海:そうですよね。

寺坂:そういった環境で、本気で取り組めるものを見つけたい、自分をもっと成長させたいと思って、この会社を選んだんです。

内海:でも確かに、内定者からの目線でしかないですが、始めてお会いした頃を振り返ると、陽さんの思考が凄く深くなっていたり、話が柔軟になっているということを感じています。

寺坂:自分ではあまり実感できないけど、そう言ってくれると嬉しいね(笑)

確かに、今は人事っていう職種でチャレンジさせてもらえているのが、僕にとっては凄くプラスになっていると考えていて。

外部の方と話す機会が多いから、いろんな考え方を学ぶことができる。体育会・自衛官という、画一的な環境で育ってきた僕にとっては凄く良い環境。

まだまだ自分の成果に満足しているわけではないけど、自分に合った場所で本気でチャレンジさせてくれる環境に凄く感謝しています。

繰り返しにはなるけど、大和ライフネクストはまだやりたいことが決まってないけど、何かに本気で取り組みたい、そういう人が合う会社だと思います。

まだまだ進路に悩んでいるという学生の皆さんに、ぜひ一度お会いしたいなと思います。

---寺坂さん、内海さん、今日はどうもありがとうございました。