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評価される留学経験の使い方とは? トップ層の就活を徹底解剖

先輩の就活を徹底解剖。「留学」が選考で評価されない理由とは!? 難関企業の内定者150名アンケート。「留学」が選考で評価されない理由とは? 「留学」は就活で有利ではない? 難関企業の内定者150人の選考結果を分析してみました。

留学経験は就活で有利という神話

「留学経験があると、就活では有利らしい」 「商社は留学経験がないと選考で不利になる」 「就活のために、留学経験をした方がいいのかな?」

こんな話を聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。就活での「留学」の評価については、様々な憶測が飛び交っています。

でも、留学経験があることが、本当に就職活動で有利に働くのでしょうか?逆に、留学経験がなければ、その時点で就活は不利なのでしょうか?

今回その謎を解明するため、エンカレッジでは既に就活を終えた2018卒の学生を調査。

対象は、超大手企業から今をときめくベンチャー企業まで、いわゆる「難関企業」に内定をもらった150名。*集計期間2017年10月-11月

留学経験は、就活にどういう影響を及ぼすのか?ぜひ参考にしてみてくださいね。

留学経験の有無と、選考結果の相関は?

結論からお話をすると、今回の母集団における調査では「就活生の留学経験の有無は、就職活動の結果に大きく影響しない」ことが明らかになりました。

では、どうしてそう考えられるのか?データを見ていきましょう。

今回は「内定率(内定数/エントリー数)」について、留学経験者(約20%)と、留学未経験者(約80%)を比較。

すると、それぞれの内定率は以下のようになりました。

この表を見てみると、留学をしている人としていない人両者を比較した時に、選考の通過率、企業からの内定率はほとんど変わらないという事実が分かります。

多くの就活生は「留学をしていると、就活で有利」と予想をしていたのではないでしょうか。では、なぜこのような結果が出たのでしょう?それを表すもう一つのデータがあります。

就活生の留学経験は二の次?企業の本音とは

そのデータとは「そもそも企業は留学経験を評価しているのか?」というデータです。

実は、企業は留学経験を重視していない、というものがあるのです。

株式会社リクルートキャリアが行なっている調査就職白書(2017)の1つに、企業が採用基準として重視している要素は何か?というデータが紹介されています。

このデータの上位項目を見てみると、以下のような結果。

人柄(92.9%) 自社/その企業への熱意(76.1%) その学生の今後の可能性(68.8%) 一方で、「海外留学経験」を重視していると回答した企業は、なんと全体のたった3.9%。

その他、「語学力」を重視していたのは12.1%と、海外留学や語学力といった部分は、就職活動における選考ではほとんど評価されていないとがわかります。

つまり「留学をしました」「語学力に自信があります」という話をしても、なかなか企業から評価はされにくいという現実があります。

では、留学経験は、就活では無駄なものなのでしょうか?

もちろん、そんなことはありません。

就活で重要なのは、留学経験をどう伝えるか

この記事は「留学経験は無駄だ」と伝えたいわけではありません。 大事なのは、留学経験の有無だけが評価の対象ではないということです。

そもそも、今は留学経験があること自体は珍しくない時代。「留学に行った」という「事実」だけを面接で話しても、企業の面接官は食いついてくれません。

では、どうすれば良いのか。

それは、留学経験を通じて何を学んだか、留学経験を通じてどんなことを成し遂げたか、それらを企業に伝えることです。

留学経験自体が大事なのではなく、留学経験から得たスキルや感じたこと、また留学経験時に自分が続けていた努力を伝えることが重要。

それは、留学経験に限らず「頑張ったこと」を伝える際には、必ず重要になりますよね。

就職活動で「頑張ったこと」を伝える際には、以下が重要だと言われます。

頑張った事象 それを頑張った背景 どう考え、どう行動したのか その経験から得たこと 留学経験を伝える際もまったく同じです。

文化の違いからなかなか輪に入っていけないルームメイトを助けた話。苦手だった語学を克服するために努力した話。

そんな話から、あなたの努力・学び・人柄を伝えることで、企業に魅力的な人物だと思ってもらうことこそが重要なのです。

繰り返しになりますが、企業に「留学」という事実だけで評価をされることは多くないでしょう。

逆に、留学には行ったけど思い入れのある経験が無いよ、という人は、無理に留学の話をするのではなく、あなたの人柄が伝わるアルバイトの話、サークルの話を伝えた方が良いかもしれません。

大事なのは、「留学で海外に行ったという事実」ではありません。皆さんの中にも、ついつい「やったこと」を語ってしまいがちな方も多いのでは無いでしょうか?

「やったこと」に、どんな想いを持って取り組んだのか。どんな風に考え、どんな風に努力をしたのか。

そんな点を、面接の前に是非もう一度整理し直してみてくださいね。

エンカレッジでは、今後も就職活動を終えた先輩にアンケートを取っていきます。いろんな就活の謎を解明していきたいと思っているので、是非参考にして見てください!