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人事は知っている!?面接全落ちする人は何が足りてないのか

エントリーシート、グループディスカッションに通過できても面接が全落ち…。何が足りないのかが分からず、もはや面接が恐怖。そんな方は必見。面接全落ちする人の特徴と見直すべきポイントをとある上場企業の採用担当の行平さん(仮名)に聞きました。

採用担当が感じる面接で全落ちする人とは?

- 今回は、「面接で全落ちする人の特徴と見直すべきこと」というテーマで色々とお話をお伺いしたいと思います。早速ですが、上場企業で採用担当を務める行平さんが思う、面接で全落ちする人の特徴をお伺いできると幸いです。

行平:そうですね。いくつかパターンがあると思います。

まず、1つ目は、「就活を始めたばかりで慣れていない学生」です。 具体的には、選考の経験が浅く、10社ほどしか受けていない学生に多いような感覚があります。

選考に慣れていないと、面接で答えるべきポイントを理解できていなかったり、理解できていても、回答内容が薄くなってしまう学生が多いです。 このようなことが起こると、お互い会話にならず、面接官は「結局聞きたいことが聴けなかった」となり、不合格にしてしまいます。

よくある例を挙げると、学生時代頑張ったことを聞かれた際に、「売上を2倍にした」「集客目標を達成した」など結果だけ答える学生です。

学生時代頑張ったことを聞くことで、面接官が聞きたいことは、「なぜ頑張れたのか」「どのように困難を乗り越えたか」という過程や、人柄の部分になりますが、上記のような回答をされると、質問と回答が食い違っています。

面接官が聞きたいことと自分の話していることの食い違いに気づかないまま、面接に挑んでいると、「全落ち」する可能性があるでしょう。

面接に慣れることで、面接官が聞きたいことを理解し、自分の回答内容を深めていくことが必要になります。

2つ目は、「選考に対する本質的な理解が甘いまま選考に参加している学生」です。

「周りが就活をしているから」「有名な企業だから」という理由で、とりあえず選考を受けようと思っている方はこのケースに陥いる可能性が高いです。 このような学生は、面接において志望動機などを聞かれた際に、説得力のない回答をしてしまい、不合格になることがあります。

そもそも「就活における選考」とは、「企業と就活生がマッチしているかどうか」を確認する場です。つまり採用する企業側からすれば「この学生は自社に入社後活躍できるかどうか」と、学生側からすれば「この会社に入社後充実して働けるかどうか」をお互いに確かめ合う場ですよね。

そのため、採用を行う企業側は「なぜこの業界がよいと思ったのか?」「なぜ自社がよいと思ったのか?」を繰り返し質問します。それによって本当に学生が自社とマッチしているか確かめたいのです。

しかし、上述したような「とりあえず選考を受けよう」と考えている就活生の方は、面接の際、回答に対して「他には?」「なぜ?」という問いで深掘りしていくと、その先が出てきません。

深掘りされたことに対して、明確な回答ができない方は、「自社で活躍できないかも」「自社に入っても入社後幸せにはなれないかも」と採用を行う面接官に思わせてしまいます。

この点が、面接で全落ちしてしまう大きな原因となっています。

3つ目は、「面接で最低限必要なコミュニケーションができない人」です。

先ほどまで「企業とのマッチング」の重要性をお伝えしました。もちろんこうした点はとても重要で本質的なポイントです。 しかしそれだけでなく、新卒採用でなんども面接を経験した私からすると、「最低限のコミュニケーション能力」は面接で求められます。

これは、「髪型や身だしなみの清潔感を保つ」、「面接官に進められてから椅子に座る」など、就活のマナー本に書いてある内容を指してはいません。言及しているのは「面接の場で必要とされる最低限の能力」についてです。 当たり前ですが、面接は友人との日常会話と違い、短時間で自分の魅力を正確に伝えなくてはいけません。

そのため、面接におけるコミュニケーションの基礎能力がなければ、自分について正しく伝えることができず、不合格になることもあり得ます。

よくある例には、「企業が聞いている質問に回答していない」「話が長すぎて聞くことができない(冗長)」などが挙げられます。

短所を聞かれた際に、「昔トラウマになるくらいの失敗をしてしまって、自分は全く意図してないんですけど、新しいことに挑戦するのが怖いです」というように、言い訳のような枕詞を追加していませんか?

ここで面接官が聞きたいことは、あくまで短所です。 「私の短所は、新しい挑戦に対して慎重なことです」というように短く結論から述べられるようになりましょう。

このように、基礎的なコミュニケーションに気を使うことで、面接官も就活生の話を理解しやすくなります。

-ではどのようにすれば、基礎的なコミュニケーション能力を身につけることができますでしょうか。

行平:2つのポイントに注意するといいと思います。 1つ目は英文のような回答を意識することです。基本就活の面接では、5W1Hで質問をします。

when(いつ)、where(どこで)、who(誰が)、what(何を)、why(なぜ)、how(どのように)という問いに対して、まず冒頭に回答できているかをチェックしてください。

2つ目は、伝えたいメッセージがまずは何なのかを考えてから話し始めることです。 話が長くなる就活生にありがちなのは、「質問に対して答えを模索しながら話す人」。

これは、聞いている採用面接官も、「質問に対する回答がいつ出てくるのか?」を戸惑います。そのため、話した内容も頭に入らず、「質問に対して的を得ていない」と判断されてしまうのです。

そのため、「結果・評価ができず、分からないから合格にできない」という状態を引き起こします。

- なるほど、とてもわかりやすい解説をいただきありがとうございました。就活に正解はなくとも、面接の全落ちを脱却するための正解はあると。

就活生の皆さんは、自分がどのパターンかに当てはまっていないかチェックして頂ければと思います。

▼「うまく面接で話せるか不安...」「面接で落ちるけど、自分のどこがダメかわからない...」面接に不安を抱える就活生の方はこちら

-ここまでで、面接に全落ちする学生の特徴をお聞きしました。。しかし、就活は期間が短く、面接で全落ちをしてからでは遅いでしょう。つまり面接で落ちないためのアドバイスをお願いしたいです。

行平:わかりました。 就活本番時に面接で全落ちをしたという人は、「自分の課題がわかっておらず、課題に対して対策をしていない」という共通点があると考えます。。このようにならない為には、本番だと考える企業以外の面接や評価を先に多く受けておくことです。

つまりは、採用する側からの評価をたくさん浴びておらず、自分の課題が明確になっていないため、就活の改善ができず面接全落ち状態になるということです。今の就活では、サマーやウィンターのインターンにも選考があるものが多いです。これらの就活をして評価を受けることも十分に面接の全落ちの状態を避ける方法の1つだと思います。

もちろん、ただ受けて「採用された」、「不採用だった」という評価を受け取るだけではダメで、それぞれの合否の理由を振り返らねばなりません。

こういうところは、このタイプの企業にはウケる、ここはウケないとさえ知っていれば、一定志望している企業の選考が全落ちする可能性も低いでしょう。また、面接に通る確率を自分の中で想定できるので「数社しか受けておらず、内定がなくもう持ち弾がありません」なんて状態も生まれないと思っています。

キャリアの意思決定をいろんなフィードバックを受けながら決める覚悟さえ持っていれば、正直全落ちで就活で困るという状態は生まれないと考えています。

- なるほど、素敵なアドバイス本当にありがとうございました。「就活になれること」「評価をたくさん浴びて、自分の課題を明確にすること」の重要性がわかりました。対策方法まで教えて頂き大変ありがたいです。本日はインタビューにお付き合いいただきありがとうございました。

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「面接全落ち」の就活状態の対策まとめ

無い内定を避けるために、面接全落ちにならない方法を最後にまとめていきたいと思います。

①就活は、慣れが必要。たくさん評価を受けて振り返ろう。 ②就活は、自分と企業と世の中を知る作業。多くの情報を知り、取捨選択した上で内定を獲得しよう。

①就活は、慣れが必要。たくさん評価を受けて振り返ろう。

行平さんのインタビューにもありましたが、就活や面接には慣れが必要です。そもそも、社会人との対話に慣れていない人は、就活の土俵に立っていないと言えます。就活のマナーを知る為に、まずは実践の場に立ち、評価を受けてみましょう。そこで面接に落ちたら、改善点を見つけ次の面接に活かせばよいのです。これが内定に近く第一歩になります。

②就活は、自分と企業と世の中を知る作業。多くの情報を知り、取捨選択した上で内定を獲得しよう。

就活の企業選びは得意科目を見つける作業にも近いです。自分は、国語が得意なのか、数学が得意なのか、英語が得意なのか、一度も模試を受けずに得意科目なんて見つけられないですよね。いわば、就活は得意科目1つを受けるだけで、合否(=内定)が出るテストと一緒です。

得意科目を見つけることができれば、面接全落ちという自体は必ず避けることができます。

ぜひこれらを事前に対策し、面接全落ちという状態にならないよう準備を進めて頂ければと思います。

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