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短所は正直に伝える?面接で困りがちな、『あなたの短所』の答え方

面接では自分の短所を聞かれることも。「正直に答えたら悪印象かな…」「どう伝えるべきか、わからない...」 そんな方に向け今回は、短所を作り方や上手い答え方や、頑固・完璧主義など良くある短所の例文を伝えます。

短所を作るコツは,長所の裏返しとして捉えること

「面接で短所を聞かれるとは、わかってる...でもどう短所を見つけたらいいの?」

「自分の短所は?」と聞かれてパッと思いつく就活生の方は少ないのでは?

そこで、短所を見つけるコツをお伝えします。短所を見つけるコツは、主に2つあります。

1つ目の短所を見つけるコツとしては、短所は長所と表裏一体として捉えること。つまり自分の持っている長所を裏返して、自分の短所と考える方法です。

例えば「粘り強さ」。これが自分の長所と思うならば、裏返しとして「あきらめが悪い」「頑固」が短所として伝えられるでしょう。

2つ目の短所を見つけるコツは、身近な人に自分の短所は何か聞いてみること。

あなたの行動の特性や考え方を間近で見てきた、ご両親や友人に短所は何か聞いてみて下さい。

そして他人からみた自分、他己分析を行いましょう。

この他己分析は、面接やESに向けて短所を考える場面だけでなく、就活全般で非常に重要となってくる作業です。

理由としては就活において、「あなたが他人からどんな評価を受けているか?」という観点から面接官が質問をしてくるケースは多いです。

「組織においてどんなタイプと言われるか?」「学生時代の取り組みを周囲からどのように評価されたか?」こういった質問で、他人から見たあなたの姿は頻繁に問われます。

それ故、周囲の人について自分のことを聞く作業は、自分の短所を知るだけでなく面接対策の準備として有効な方法です。

話を戻すと、例えば周囲の友人に自分の短所を聞くと「物事を進める時、成り行き任せにする傾向がある」と答えた場合。

友人がそう答えたのには、根拠となるエピソードがあります。

のちに後述しますが、面接では「具体的に自分の短所が表れたエピソードなどありますか?」と面接官に聞かれることも。

なので、周囲の人に短所について聞く際は、「どうして自分の短所が○○だと思ったの?」と聞く。

そして過去の経験の中で、どんな状況であなたの短所が出てしまうのか?を把握しましょう。

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悪印象を与えない。面接における短所の答え方!

それでは、面接官に悪印象を与えず、短所を伝えるコツとは何かお伝えします。

短所を答える時のポイントは、3つあります。

1つ目は、短所の改善に向けた具体的な取り組み内容を伝えることです。

その理由として、企業が短所を聞く意図があります。企業が短所を聞く裏には「問題や課題の原因を掴み、改善できる人材かどうかを確かめたい」という意図があるためです。

つまり、企業側としては、就活生それぞれの短所がいいか悪いかではなく、「短所の改善に向けて、行動を起こせているか」の方が重要なわけです。

それ故、面接で短所を答える際は、自分の短所とセットで短所の改善に向けた取り組み・行動内容を伝えましょう。

2つ目は、企業の求める人物像に相反する短所は言わないこと。

「短所」に限った話ではないですが、企業の求める人物像への理解は就職活動の選考において欠かせません。

そして、企業が求める人物像は採用選考のプロセスにおいても、非常に重要な要素です。

というのも企業の採用戦略/求める人物像というのは、会社の経営戦略に即したものです。

例えば、国内市場の縮小により、既存事業の収益性が低下しており新規市場の開拓が急務である企業がいた場合。

新規市場の開拓という経営戦略に基づき、「新たな市場の開拓に取り組める行動力を持った人材の確保」が採用戦略となる。この採用戦略に基づき「行動力を持つ」という企業の求める人物象が決まります。

例えば、極端な話ですが企業が「行動力を持った人材」という求める人物像を持っており、短所を聞かれて「行動力が弱いこと」と答えてしまった場合。

あなたは、企業の現状には即さない「自社に必要ない人材」となってしまいます。

ですので、求める人物像に反するような短所を答えるのは避けるべきです。

3つ目は、社会人として致命的であり、面接官の心象に明らかに悪影響を与える短所は述べないこと

このポイントに関しては、定義がわかりづらいため具体例中心でお伝えします。

例えば「人と話すことが嫌い」や「興味が湧かないことに対しては、頑張れない」といった短所が例として挙げられます。

「人と話すことが嫌い」という短所は、顧客からニーズを聞き出したり、部門間の利害調整を行い密に連携を取りながら仕事を進める、コミュニケーションが仕事の鍵となる社会人としては致命的な短所です。

また「興味がないことに対して、やる気が湧かない」という短所も、常に自分がやりたい仕事ができる、もしくは働きたい部署で働ける保証がない以上、面接官としては「使いづらい人材」と判断されかねません。

極端な例ではありますが、社会人として致命的で明らかに悪印象を与える短所を面接で話すのはやめましょう。

面接の準備として、身近にいる社会人に自分の短所について伺い、短所そのものや伝え方についてコメントをもらうことが得策です。

面接における短所の伝え方を例文で解説!

ここまで、短所の作り方、そして短所の伝える際のポイントについて述べていきました。

ここでは短所の話し方を例文と共に解説します。

面接での短所の話し方として、ポイントをまとめると以下の3点です。

1:まず結論として自分の短所を述べること 2;企業の求める人物像に反さない短所を述べること 3;短所を改善するための努力を伝えること

それでは例文と共に解説いたします。

短所の伝え方例文 『私の短所は、計画性の弱さにあります。

‌私はサッカーサークルで、新入生の獲得を行う新歓係を勤めました。そこで新入生30人獲得を目標とし、サークルメンバー全体で600人の新入生に声をかける行動目標を立てました。

しかし、声がけに人員と時間を割きすぎた結果、サークルの部室に部員が少ないという事態が生じ、部室に訪れた新入生とのコミュニケーションがおざなりになっていました。

この短所を克服するために、目的から逆算して道筋を立てるだけでなく、生じうるリスクにも目を向けるよう注意しています。』

こちらの例文のように、結論から短所を述べること。そしてその短所を改善するための工夫を伝えることが重要です。

短所を伝える流れとしては以下の流れを重視しておきましょう。

1 結論から自分の短所を述べる 2 その短所が現れてしまった具体的なエピソードを述べる 3 その短所を改善するための意識や取り組みを述べる

よくある短所5選と面接での話し方を例文で解説

先ほど短所の例文についてお伝えしました。 ここからは、よくある短所とその例文をお伝えしていきます。

よくある短所「完璧主義」の面接用例文

『私の短所は、完璧主義であり、物事に時間をかけすぎること。

私は学生時代ゼミで、マーケティングの研究をしており、個人の研究成果を発表する機会がありました。そこでプレゼンの作成しましたが、パワポ作成にこだわりすぎたために、研究内容を話す練習がおざなりになっていました。結果資料の質は高かったものの上手く喋れないという失態を犯しました。

そこで、この短所を改善するために日ごろから、まず最終的なゴールから必要な作業を洗い出すこと、各作業に優先順位をつけること、そして各作業に納期設定を行い作業を進めることを大事にしています。』

よくある短所「心配性」の面接用例文 『私の短所は心配性なところです。

問題やリスクに注意がとられ、結果として物事を進めるスピードが遅くなったりミスをしてしまいます。

例えば、所属していた演劇サークルのイベントでは、セリフの抜けがないかなどに気を取られ、忘れ物をしたり連絡事項の抜け漏れ等、細かい失敗をしました。

それ故、数日前から、セリフや連絡事項、持ち物等幅広く準備をした上で、事前に数回も確認するようにしています。

このように事前に必要な準備を徹底することで、自分に自信を持り心配性を克服できるよう工夫しています』

よくある短所「せっかち」の面接用例文 『私の短所はせっかちなことです。

その結果、事前に防げたはずのミスをよくしてしまうこと。たとえば、学生時代にエクセルへのデータ入力業務をしていましたが、作業を終わらせることに注意を払いすぎた結果、細かい入力ミスをしたことがあります。

最近では、こういったミスを防ぐために注意点をまとめておく、また絶対にやってはいけないミスを明文化しておくと言った工夫をし、行動のスピード感を保ちつつも、ミスを減らせるよう、注意しています。』

よくある短所「緊張しやすい」の面接用例文

『私の短所は緊張しやすいことです。

‌私はバンドサークルに所属しており、2ヶ月に一度、ライブに出演していました。しかしライブ当日に、緊張のあまりミスをすることが多くありました。この経験から、日々の練習の中で本番を想定し、緊張感を持って取り組む必要性を痛感しました。

‌現在は、本番で緊張しないため常にライブをイメージした練習を徹底しています。ライブを想定した練習を繰り返すことで、自分に自信を持ち、緊張を緩和できるようになりました。』 ‌

よくある短所「マイペース」の面接用例文 『私の短所はマイペースなところです。‌学部時代、所属していた研究会で、班員で分担しながらデータ分析を各自行う機会がありました。

自分の作業は納期内に終えたのですが、チームメンバーの中では比較的進捗が遅く、結果としてデータ分析作業のスピードを落としてしまいました。

‌この経験から、組織で物事を進めるときに自分の計画や進捗状況を共有し、その都度周囲の状況に合わせて、計画を柔軟に変更するなど他者に合わせる工夫をしています。』

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