基本的な就職活動の流れとは?企業の選考スケジュール
まず大まかな就職活動の流れを振り返っていきましょう。こちらは3年生を通じた、就活のイベントそして時期ごとにやるべきことの2つをまとめた年間スケジュール表です。
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年間のスケジュールをまとめると以下のようになっています。
▼大学3年生の5月~7月
・夏インターンエントリー
・夏インターン選考
▼大学3年生の8月~10月
・夏インターン実施
・秋冬インターンエントリー
▼大学3年生の11月~1月
・秋冬インターン選考
・秋冬インターン実施
▼大学3年生の1月~2月
・冬インターン実施
・説明解禁の直前
▼大学3年生の3月
・説明会解禁
・企業の採用HP開設
・エントリーシート提出スタート
▼大学4年生の4月~5月 ・説明会実施
・企業へのエントリー実施
・一部の日系企業では、グループディスカッション、1次2次面接がスタート
▼大学4年生の6月 ・大手企業選考解禁
・内定出しが本格化
スケジュールを振り返ると、大学3年生においては、年間を通じたインターンの実施、そして大学4年生になる直前の3月から説明会が解禁、就職活動が本格的にスタートするという流れです。
ただ就職活動のスケジュールは年々早期化が進んでおり、企業の種類(ベンチャー、日系大手、外資系)によっても選考の体系が大きく異なります。
▼21卒就活の特徴についてまとめた記事はこちら
▼企業群(ベンチャー、外資、日系大手)のインターン/選考スケジュールを細かくまとめた記事はこちら
ここまでは、就職活動の流れ全体をまとめていきました。しかし、外資コンサルといった超難関企業から内定をとったトップ就活生はどんな流れで就活をしていたのか?そして、難関企業から内定をとった秘訣とは何か?、就活生のみなさん気になりますよね。
ここからは、外資コンサルティングファームから内定をとった竹村さん(仮名)のインタビューをお伝えします。
トップ学生の就活の流れとは?”普通”の就活生と何が違うのか?
-竹村さん、よろしくお願いします。竹村さんは、大学2年生のうちにIT企業から内定を取得。そして3年生の時に外資コンサルから内定を取り、就活を終えたいわゆる"超優秀層"の就活生と聞いています。まずは、竹村さんの就職活動を始めた時期をついて教えて下さい。
竹村:私が就職活動を意識し始めたのは、大学1年生の夏ごろからでした。大学に入学した当初から、私は「就職」に対する憧れが強く、できるだけ「自分が働く」ことへのイメージを持っておきたいと考えていて。
大学1年生の夏に、民間企業でアルバイトとして営業の仕事をしていました。これが私に取って就職活動のスタートです。そこで営業の仕事を行い、始めて民間企業のインターン/選考を受けたのは大学2年生の冬ごろ。その際は大学2年生向けのインターンに数社参加しました。そこで受けた1社から内定を取りました。
-大学1年生の時から就職活動を意識し、大学2年生の冬に初内定。一般的な就職活動のスケジュールよりも大幅に早いスタートですね。では、2年生で内定を取り、その後外資コンサルから内定を取った経緯を教えて下さい。
竹村:大学2年生の頃は、実力試しに近い感覚でとにかく2年生で参加できるインターンに足を運ぶ。それにより、就職活動の「選考」に対するイメージやいろんな業界の働き方を知ることが目的でした。
そして大学2年生の際に内定を取ってから、自分の「就職活動の軸」を考え直しました。
その際に軸となったのが以下の2点です。 ・ロジカルシンキングで構造的に物事を考えることが得意 ・「困っている人を助ける」事に自分はモチベーションを感じる
この軸からいろんな業界を考えて行くと、経営戦略や事業の方向性が不明確な企業に対して、提案を行うコンサルティング業界がもっとも自分にあっていると感じて。そこから、戦略系や総合系のコンサルティング企業を「就職先」として絞りました。
結果的に、外資の総合系コンサルティング企業から3年生の10月に内定をもらい就職活動を終えました。
-大学1年生の時から就職活動を意識し、最終的に総合系コンサルティングに就職を決めたと。竹村さんは早期から就職活動を始めているため一般的な就活生よりも「有利」だったと思います。ご自身の就職活動を振り返った上で、就職活動を有利に進める秘訣などを教えてもらえますか?
就職活動を有利に進められた要因。3つの秘訣とは?
竹村:結論としては3つあります。1点目は、選考に対する「慣れ」を作るために、できるだけ早くから「面接」や「グループディスカッション」に触れること。
「慣れ」という観点だと、私は営業のアルバイトや2年生から行っていたインターン選考でアドバンテージがありました。「慣れ」が必要な理由でいうと、就職活動の選考は、大学の試験とは異なり周囲によって大きく結果が左右される部分があります。
例えば、面接では面接官との相性が大きく受け答えに影響したり。グループディスカッションでは、同じ班の学生によって議論の質が大きく変わったり。
つまり、就活の「選考」においては安定したパフォーマンスを出すことがそもそも難しい部分があって。そのため、早期から極力インターン選考やイベントを通じてとにかく場数を踏むこと。そして、選考に対する慣れることがとても重要です。
2点目の秘訣は、選考に対する「慣れ」が生まれたら、次は「相手が何を知りたいのか?」という思考を持って面接に臨むこと。面接では、「どうやったら受かるの?」といった思考にとらわれがちですが、あくまで面接は面接官とのコミュニケーションです。
なので、相手が「どんな情報を知りたいか?」という視点を持つべきです。
では具体的に「面接官がどんな情報を求めているか?」というと結論、就活生が持つ能力や人間性、価値観に終着すると思います。例えば面接では「この業界を志望する理由」が問われ、なぜなぜと深掘りされますが、結局就活生の過去経験であったり、経験から生まれた価値観の話に帰着します。
ですが、受かるためのHow Toに捉われると「自分をよく見せよう」といった心理が働いたりして、結局自分のことを素直に伝えられないのです。
なので私はあくまで「自分自身」を伝えるように自然体で面接に臨んでいました。具体的には、面接官の意見に対して「それは違う」と自分の意見を伝えたり、フラットに社会人とディスカッションができたと感じます。だからこそ、就活の場を楽しめたし、それが内定にも繋がったと考えます。
-まずは「選考に対する慣れ」を作る。そして相手に合わせたコミュニケーションを心がけることが重要と。
竹村:最後に重要なポイント3つ目は、端的に言うと人脈を持つ事。つまり、同じ業界や企業群を志望する就活生同志のつながりを持つことです。個人的には、そういったコミュニティを持つ事で生まれるメリットは非常に大きいと感じます。
特に僕がインターンを通じて出会った優秀な就活生は、みな社会人にOB訪問をして、働き方を詳しく聞いたり、同じ業界を志望するLineグループに入っていました。
つまり就職活動においてなんらかの「人とのつながり」を持っていたように思います。
こうした「人脈を持つ」メリットの1つは、得られる情報の量と質が高まること。
わかりやすい例だと、LINE上で「〇〇社のESの締め切りは何日まで」とか「〇〇社のインターンがよかった」「コンサル志望者向けの対策イベントが〇〇日にある」とかそういった情報が流れてくるといったイメージです。
それにより、「ESを出し忘れた」等もったいないミスを防げるといったメリットがあります。また同じ業界を志望する就活仲間がいることで、困った時はお互いに相談したり、面接の情報収拾をしたり、効率的にかつ楽しく就活を進められます。
また人脈という視点からだと「社会人」とのつながりも重要なポイントです。選考や志望動機について相談でき、コメントをくれる「社会人」とのつながりがあるかないかで、大きく差がでることは自明ですよね。
人脈の作り方としては、シンプルで就活イベントに参加した際に友人を作るであったり、インターンで同じ班になった人とLINEでつながり互いに情報交換をするとか。
OB訪問のツールや大学のOBをつたって、社会人とのつながりを保って置くことも非常に重要です。
-就職活動は情報戦とも言われます。だからこそ就職活動を有利に進めるために。必要な情報が手に入る基盤を作ることはとても重要ですよね。竹村さんありがとうございました。
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