1.そもそも「就活倍率」「内定倍率」とは?
就活倍率(=内定倍率)とは、以下の計算式で求められる割合のことです。
「新卒採用枠に応募した学生の人数」÷「企業の定める内定者数」
上記の「新卒採用枠に応募した学生」とは、エントリーシートの提出などの形で本選考に応募した学生のことを指します。例えば、内定者数10人の企業に対して、応募した学生が1,000人いた場合、就活倍率は100倍と計算することができます。
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2.就活倍率を確認する方法とは?
各企業の就活倍率は、上場企業の場合は「就職四季報」に掲載されています。各企業の就活倍率を確認してみたい方は、「就職四季報」を購入してみるとよいでしょう。ただし、未上場企業の場合は非公開のケースが多いです。
3.就活倍率が高い企業の特徴とは?
大きく3つの特徴があります。
①CMや広告によって知名度が高い ②生活する上で必要不可欠なモノ・サービスを提供している ③応募者数に対して内定者数が少ない
それぞれ、どんな企業が該当するか例を出しましょう。
①CMや広告によって知名度が高い 【飲料水系】 缶コーヒーのBOSS、スポーツドリンクのアクエリアスなどの広告は非常に多く目にするのではないでしょうか。よって、「キリンビバレッジ株式会社」や「アサヒ飲料株式会社」などの飲料系メーカーは、内定倍率が高くなりやすくなります。
その他にも様々な企業がCMで沢山露出しています。 各企業の露出度がどれだけ高いかは、企業の広告宣伝費をみると一目瞭然です。 ここでは、2017年時点でのTOP10を一例として掲載します。
(出典:【東洋経済ONLINE】「広告宣伝費」が多いトップ300社ランキング URL:https://toyokeizai.net/articles/-/187757?page=2)
②生活する上で必要不可欠なモノ・サービスを提供している これは皆さんもイメージしやすいのではないでしょうか。「電気」「水道」「ガス」「インターネット」など、いわゆるインフラ系企業は常に倍率は高くなっています。
③応募者数に対して内定者数が少ない こちらは、外資系や人気ベンチャー企業が該当します。特に外資系金融や外資系コンサルファームは顕著です。マッキンゼーやボスコン、ゴールドマンサックス、メリルリンチなどは毎年、高い競争率を誇っています。
4.就活倍率が低い企業の特徴とは?
こちらも大きく3つの特徴があります。
①中小企業のため知名度があまりない。 ②一般的にあまり知られていない(生活必需品ではないような)モノ・サービスを提供している。 ③大量採用を行なっており、内定者数が多い。
それぞれ例を挙げましょう。
①中小企業のため知名度があまりない。 先述の広告宣伝費ランキングに記載されていないような企業は、あまり一般的に知られていないため、そもそも応募者数が少なくなり就職倍率が低くなります。
②一般的にあまり知られていない(生活必需品ではないような)モノ・サービスを提供している。 大手企業でも電子部品やBtoB向けの製品やサービスを取り扱う企業の場合は、こちらも同様に応募者数が少なくなるため就職倍率が低くなります。 例えば、デジタルマーケティング領域で有名なマルケトを提供している「アドビ システムズ 株式会社」を知っている人は少ないのではないでしょうか。
③大量採用を行なっており、内定者数が多い。 単純に採用者数が多い企業といえば、メガバンクや大手不動産企業が該当します。 新卒採用者数が多い企業ランキングTOP10を以下に掲載します。
(出典:【東洋経済ONLINE】「採用数が多い会社ランキング」トップ300社 URL:https://toyokeizai.net/articles/-/252280?page=3)
5.就活倍率が高い企業は優良企業と言える?
就活倍率が高い企業は、一概に優良企業と断定することはできません。その理由は、そもそも「優良企業」の定義は人それぞれ異なるからです。
また、就活倍率が高い原因は先述の通りのため、基本的にほぼ「認知度」によるものです。そのため、事業が本当にうまくいっているのか、業績が好調なのかどうかは全く関係がありません。
よって、就活倍率が高いから「優良企業」だと決めつけて、本選考にエントリーするのは得策とはいえないでしょう。
6.就活は倍率に左右されないように進めよう!
就活は、綿密な企業研究に得られた企業情報と、自分の就活の軸に沿って企業選びを行いましょう。 そのための対策方法は、本サイトにもいくつも記事を掲載しています。もしよければ、以下の記事も参考にしてみてください。
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