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地方は不利?現役就活生に聞いた地方就活の実態と対策方法。

情報格差や機会格差があると言われる地方就活。その状況の中で、納得のいく就活を終えるにはどうするべきか。今回は、広島大学のNさん(20卒・文系・男性)にインタビューしました。

イベントで感じた、地方と首都圏の格差。

ー本日はよろしくお願いします。まず、自己紹介をお願いします。

よろしくお願いします。広島大学20卒のNです。大学では、フットサルやギターサークルで活動していました。学校に行き、サークルに行き、バイトをする、というごく普通な学生生活を過ごしていたと思います。

ー就活はいつから始めたのですか?

3年の6月くらいですね。優秀だと思っていた先輩が、就活に苦労しているのを見たんです。その時、1年後の自分を想像して非常に危機感が湧きました。このままだと、自分も就活がうまくいかないんじゃないかと。

ー先輩の影響だったのですね。

はい。しかし、同級生には就活を始めている人は少なく、就活を始めた自分を見た友人からは「まだ大丈夫じゃない?」「意識高いね」と言われることも多かったです。なので、周りと比較して、自分が遅れているという感覚は全くなかったですね。地方だとこういう状況も少なくないと思います。

ー実際に初めて見てどうでしたか?

先輩の勧めで、東京で行われていたイベントに参加してみたのですが、参加学生の多さに驚きました。また、人数が多いだけでなく、積極的に質問している学生がほとんどで、やる気の違いに圧倒されました。 後から聞いたのですが、首都圏の学生は、就活スタートが早く、社会人にも慣れていて、質問するハードルも低かったようです。

東京の大学生と比較して、地方学生は就職活動に乗り遅れているんだ、ということを痛感しましたね。

ー自分の大学の同期と、積極性に大きな差があると。それからどのように就活を進めていかれたのですか?

はい。このままでは、自分が納得する会社に行くどころか、内定がもらえるのかすら不安になりました。

なので、色々な会社を知って自分のキャリアの進路を探すため、そして選考に慣れるために、夏インターンの選考を受け続けました。

不安が先行してとりあえず行動しましたね。広島にはなかなか機会がなかったのですが、東京や関西で開催されている選考を探して、受けに行きました。

ーすごい行動力ですね。結果はどうでしたか?

正直、全然ダメでした。20社くらいにエントリーしたのですが、ほぼ落ちてしまいましたね。

中でも、ある人事から「20分間話したけど、君のことが全くわからなかった」と言われたのがショックでした。

「自分の強み」や「インターンを志望する理由」といった質問に対して、自分なりに解答をしていたものの、何も伝わっていなかったんだなと。

自分自身に対する理解の少なさ、そして、それを伝えるスキルもなかったんだということに気がつきました。

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20社落ちた要因と、対策とは。

ー厳しい言葉ですね。その要因はなんだったのでしょうか?

大きく2つあると思っています。

まず社会人と話す・選考を受ける経験が少なかったことです。インターン選考で結果をだしている学生は、選考を何度も受ける、OB訪問を繰り返すといった経験を通じて、社会人と話すことに慣れていたり、選考対策を十分に行なっていたようでした。

例えば、僕が知り合った東京の学生は、2年生の頃から就活イベントなどで社会人と面談していて、社会人と話すときのマナーや話し方を知っていたのです。

100人と話したという人もめずらしくありませんでした。地方の学生にはそういった人はなかなかいないですね。

二つ目は、自分のことを理解していなかったことです。

面接で自己PRや志望動機を聞かれて、質問自体に答えることはできるのですが「なぜ?」と聞かれると全く答えられなくなるんです。

例えば、志望動機を聞かれた時に、「御社では美味しいお菓子を作って、全国の人に食べる喜びを知ってもらいたいです」なんてことは答えられるんです。

これは、誰でも言える答えです。。

でも、「『なぜ』美味しいお菓子を全国の人に食べる喜びを知って欲しいのか」と深掘りをされると、答えられない。

企業は、こうした質問を通じて、就活生の本気度ややる気を測っているんです。

それが伝わらなければ、面接官も納得して採用することはできない。だから選考で落とされてしまうんです。

私は今まで、自分のことをしっかり考えたことがなく、周りの人と相談をしてそういった点を振り返ることもありませんでした。

だから、なんとなく「こういうことがやりたい」と思っていても、その理由や本気度を問われた時に、明確な解答ができない。そこが大きな壁でした。

ーなるほど。機会の少なさや相談できる同期の有無は、地方生の多くが悩んでいることですね。その壁はどのように乗り越えられたのですか?

これは3つほどあります。

まず、先輩に話を聞いてもらいました。

一人で自分の本当に思っていることを認知するのは難しく感じました。

そこで、自分の思っていることや過去の経験をひたすら話すことで、第三者の観点で話を整理してもらったり、客観的に聞いた時に理解できるかを判断してもらう機会を作ったんです。

それによって、自分に対する理解を深めると共に、自分の話が他者から聞いた時に理解できるのかを知ることができました。二つ目は、学校内で開催されている、選考対策イベントへの参加です。

先ほども言いましたが、地方は企業イベントが少なく、選考の練習をする機会も少ないです。

なので、大学内で行われていた、グループディスカッション練習会や、面接練習会に参加していました。

場に慣れることは、自分の持っている力を最大限発揮する上で重要です。、こういった練習会に参加したことで、本番でも自分の力を出し切れるようになりました。

三つ目は、選考対策イベントで出会った友人に相談に乗ってもらったことです。

友達と一緒に就活を進めることで情報を共有することもできますし、モチベーションにもつながります。

また、友人から企業の人事を紹介してもらって、、選考パスを貰ったという経験もあります。

ー周りの機会を逃さず利用されたのですね。変化はありましたか?

冬の本選考の通過率は格段に上がりました。

ただ、それよりも「自分は何がしたいのか」「何を大切にしたいのか」が明確になり始めたことが大きかったです。将来の自分像が見え始めたので、就活も楽しくなりましたし、努力してよかったと思います。

1年間の就活を経て見つけた、成功の秘訣。

ー就活が楽しくなるというのは、すごいですね。最後に、Nさんが納得して就活を終えることができた理由を教えてください。

挙げればきりがないですが、一番意識したのは、先輩や社会人にフィードバックをしてもらうということです。やはり、一人では気づかないことや分からないことばかりです。

就活を進める中で、学生と社会人の視点には大きな差があることに気づきましたし、自分が話していることが、社会人が求めていることからズレていることも少なくありませんでした。

自分の考えを先輩にぶつけ、フィードバックをもらう。そうやって、考えを研ぎ澄ませていくことが重要だと思います。

ー本日はありがとうございました。 ありがとうございました。

Nさんのように納得して就活を終えませんか?

いかがでしたでしょうか? 情報や機会の格差があると言われる地方ですが、Nさんは ・先輩に話を聞いてもらう ・大学の選考対策イベントに参加する ・イベントで出会った友人と一緒に対策をする ことで乗り越えたようです。

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