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朝日新聞社_ES(2020卒_夏インターン)

朝日新聞社、2020卒_夏インターンの通過エントリーシートです。

エントリーシート概要

年度:2020卒 選考:夏インターン 職種:記者職

新聞社やジャーナリズムに関心を持つようになったきっかけは何ですか。(400文字以内)

きっかけは、大学の自主ゼミで大阪府西成区のあいりん地区を訪れたことだ。私は大学の自主ゼミで月に数回あいりん地区へ足を運び、NPO法人であるココルームの方々と共に、あいりん地区の住民の方々と交流を深めている。あいりん地区は、暴力団事務所やホームレスの多さから、日本一治安の悪い地区と言われることもある。しかし、実際に訪れてみると、住んでいる方々は人情味に溢れていて、世間一般のあいりん地区のイメージとは異なる部分が多いと感じた。交流を持った方々も、「あいりん地区はここ数年で転換期を迎えており、以前より治安は良くなっている。しかし世間では昔のイメージが根強く残っていて残念だ。」と語っていた。私はこの経験から、声なき声をしっかりと拾って、社会に伝えたいと強く思うようになった。記者として当事者の感情に寄り添い、悲しみや苦しみ、そして楽しさや喜びを汲み取って、最前線から発信していきたい。

朝日新聞や朝日新聞デジタルの記事を読んだ感想を、具体的な記事をあげて教えてください。(400文字以内)

貴社の記事は、声なき声を拾い上げ、その本質を公正に社会に提供し、人々の興味や関心を広げる役割を果たしている。私は、独り身の女性に焦点が当てられた『厳しい視線...女性のため息』という7月4日の記事を読んだ。この記事では、独り身の女性に対する社会の風当たりの厳しさや、それによる彼女たちの生き辛さが赤裸々に綴られている。そこには、出産をめぐる政治家の問題発言が記載されていた。私は、生き方の多様化が叫ばれる現代において、一部の政治家が女性に対して退廃的な考えを抱いているという事実に改めて怒りを覚えた。そして、問題発言に対する女性の反応を見て、未婚女性に対する日本の現状を思い知った。この記事は私をはじめ読者に、日本の女性が置かれている実情について考えるきっかけを提供したのではないだろうか。このように、取材対象に寄り添い、当事者の感情を拾い上げて社会に問題を提起する姿勢は、貴社の魅力であると感じる。

今、打ち込んでいることや、これまで力を入れてきたことを書いてください。(600文字以内)

私は現在、自分の所属する美学・芸術学研究室で、既存の美術の制度の外側に存在する人々によって衝動的に作られる作品である「アウトサイダー・アート」の研究に打ち込んでいる。私は、西洋では鑑賞者が作品自体の価値に注目しているのに対し、日本では作者のバックグラウンドばかりに焦点が当てられていることに疑問を感じ、日本の定義の再検討をしようと試みた。しかし、このテーマの先行研究は少なく、自分で方向性を定める必要があった。それに加え、日本語資料が少ないため、英語やフランス語などといった外国語の文献を中心に読み進めなければならない。そのため、研究を始めた当初は難解な文章表現の読解に苦しみ、思うように研究が進まないことへの焦りを募らせていた。しかし私は途中で投げ出すことだけはしないと決めていた。まず、目標からバックキャストしてやるべき課題を明確にした。そして難しくても毎日2時間以上文献を分析し、それを自分の言葉で文章にまとめた。それと並行して、様々な美術館や福祉施設へ足を運び、作品の質感や特徴を自分の目で確認した。これらを続けた結果、徐々に文章の意図を正確に理解できるようになり、研究の方向性を定めることに繋がった。それと共に、担当教授に私の研究内容が認められ、大学の自主研究奨励事業への推薦を頂くことができた。この経験から、困難から逃げず、状況を的確に判断して粘り強く物事に取り組むことの大切さを学んだ。