公開日:
最終更新日:

面接官に良い第一印象を与えるための「面接前2分」の行動とは?

就活時の面接に置いて第一印象はとても大切です。人間は出会って数分で人物像を頭の中で作り上げてしまいます。例えば、あなたの友人に対する印象は、出会ったばかりの時と仲良くなってからでは大きく異なるのではないでしょうか。面接の時間は数十分だけになります。つまり、面接官は限りなく第一印象に近い状態であなたの話を聞きます。今回は、説得力が増す第一印象について解説していきます。 

面接における第一印象の55%は「視覚情報」で決まる。

人間は出会って数分で人物像を頭の中で作り上げてしまいます。

例えば、あなたの友人に対する印象は、出会ったばかりの時と仲良くなってからでは大きく異なるのではないでしょうか。

就活における面接の時間は数十分だけになります。つまり、面接官は限りなく第一印象に近い状態であなたの話を聞くことになります。

皆さんは「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。「第一印象」と検索をかけると必ずといっていいほどでてくる法則の1つです。メラビアンの法則とは、アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した概念です。

人に与える第一印象の影響は「視覚情報」「聴覚情報」「言語情報」の3つから構成され、それぞれ「視覚情報55%」「聴覚情報38%」「言語情報 7%」とされています。

例えば、2人の人に「お金を貸して欲しい」と言われたとします。Aさんはボロボロの服装をして髪がボサボサ、Bさんはきちんとしたスーツを着こなし、髪型がセットされた人。

あなたはどちらの人にお金を貸しますか?

ほとんどの人がBさんを選択するでしょう。なぜなら第一印象で信用できそうだなと判断するからです。

このように同じ発言をしても、服装や髪型が整っている方が面接官に説得力がある印象を与えます。

面接前の服装チェックポイント ・スーツの丈はあっているか ・服にシワがないか ・ボタンは開けすぎていないか ・値札やクリーニングのタグはついていないか ・シャツは汚れていないか

面接前の髪型チェックポイント ・寝癖はないか ・髭の剃り残しがないか ・髪が目にかかっていないか ・鼻毛が出ていないか

心理的状況が不安定だと面接の評価が下がる!

先に述べた、視覚情報は2種類に分けることができます。

①髪型や服装など意識すればすぐに変えられる視覚情報

②表情や姿勢、雰囲気などその時の心理的状況にも左右される視覚情報

第一印象はあくまで①の髪型や服装だけ気をつけておけば良いと考えている方が多いのではないでしょうか。実際、髪型のセットや服装の重要性については多くの文献で語られています。

しかし、面接において表情や姿勢はとても大切な要素です。いくら身だしなみがきちんとしていても、表情が暗かったり姿勢が悪いと良い第一印象は与えません。

実際、家族や友人に対して、「今日のAさん顔色悪いな」「Aさんなにか嫌なことあったのかな」と思った経験は誰にでもあるはず。

これらの気づきは大抵、表情や姿勢から心理状況を読み取ったものです。顔が引きつっていたり、肩が沈んでいたりすることからその人の心理状態を読み取るのです。

とても嫌なことがあった時、自然と引きつった笑顔になって暗い表情になってしまいます。とても楽しい時は、意識せずとも自然と口角が上がります。その時の心理状態が表情や姿勢に現れます。

面接においても、緊張しすぎていたり心理的状態が不安定だと、表情がこわばったり姿勢が縮こまってしまい面接官に悪い印象を与えてしまいます。

落ち着いて、自信を持って会話することによって発言に説得力が増し、面接官に良い印象を与えることができます。

第一印象を良くするには髪型や服装だけでなく、心理状態も準備していく必要があります。

第一印象が良くなる!面接前たった2分で自信がつく「パワーポーズ」とは。

先に述べたように、心理的状況は表情や姿勢に現れます。自信のある人は自分を大きく見せるポーズ(バンザイや胸を張るなど)をとったり、自信がない人は縮こまる姿勢をとったりします。

しかし、その逆も成り立つことをアメリカの心理学者Amy Cuddyさんは発表しています。つまり、大きく見せるポーズをとると、自然と自信が湧いてくる。また小さい縮こまると、自信がなくなってしまうということです。

このことは科学的にも研究されており、テストステロンとコルチゾールという2種類のホルモンが関係しています。

テストステロンとは、男性ホルモンの一種で自信がある時に増えると言われています。コルチゾールは、ストレスホルモンの一種で緊張したり自信がないときに増えると言われています。

自信のあるポーズを取ることによって、テストステロンが増加しコルチゾールが減少することによって、自信が湧いてくるという仕組みです。

面接前は、緊張で顔が引きつっていたり、体が縮こまってしまうことはよくあります。しかし、自分に自信を持って堂々と面接に挑んだ方が話に説得力が出て、面接官に「一緒に仕事をしたい」と思わせることができます。

自信をつけるためのボディーランゲージとして「パワーポーズ」というポーズを、Amy Cuddyさんは紹介しています。これはあのTedスピーチでも紹介された内容です。

パワーポーズは自信をつけるためのポーズです。いくつかあるパワーポーズのうち今回は1つお伝えします。

「スーパーマンのように腰に手を当てて胸を張る」

パワーポーズを、面接前にトイレで2分間やってみましょう。緊張したり、怯えたりしていても自然と自信がついて堂々と望めるでしょう。

面接で第一印象をよくするためには「心も体も自分で管理しよう」

大学生は自己管理が甘いことが多いです。親元を離れて、朝起きれなくなったり不摂生な生活を送っている大学生は多いと思います。

自己管理は企業に入社してからも非常に重要です。社会人になると学生と違い、体や心の管理が求められます。

なぜなら、学生とは違い企業に所属すると、自分の働きは他の社員にも影響を及ぼします。心や体の管理ができていないと、自分だけでなく企業にも迷惑がかかってしまうこともあります。

例えば、学生がだらしない格好で投稿しても、友人や教師のからの第一印象が悪くなるだけで迷惑をかけることはありません。

一方、社会人になると営業や企業間の取引や連絡において第一印象が悪いと契約が取れなかったり、相手企業に悪い印象を与えてしまい企業にとって悪影響になる場合があります。

「見た目ではなく、大切なのは内容」と思う方もいるかもしれません。確かに見た目だけで内容が伴っていないと、面接でも落とされることが多いでしょう。

しかし、どんなに良い内容を話しても、相手が聞く耳を持っていないと伝わりません。相手に聞く耳を持たせるには第一印象を良くすることはとても大切なことです。

髪型や服装、姿勢、表情、目線など面接官は細かいところまでしっかりと見ています。身だしなみもさながら心理状態にも目を向け、面接や仕事で良い印象を与えるようにしましょう。

就活時の面接は誰でも緊張してしまうものです。特に初めての面接となると、その緊張から本来の実力が出せないことも珍しくありません。

本記事を読んでくださった皆さんが、少しでも自信を持って面接に望めればと思います。