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志望動機と自己PRの違いは?5分でわかる志望動機/自己PRの回答法

就活の中で必ずと言っていいほど企業から質問される、志望動機と自己PR。ESや面接で企業側によい印象を持たせるには何を意識して伝えるべきか。今回は企業が志望動機や自己PRを聞く意図や伝わる回答の仕方などを解説します。

面接/ESで聞かれる、志望動機と自己PRの違いとは?

就活のESや面接で頻繁に聞かれる志望動機と自己PR。今回は志望動機と自己PRの回答方法について解説していきます。まず大前提として、志望動機と自己PRにどんな違いがあるのか整理しましょう。

▼そもそも志望動機とは何か? 志望動機とは、簡単にいうと「その企業に入りたい理由」を論理立てて伝えるものです。もっと具体的に言うと、以下3点の流れを守ることが志望動機の書き方です。

① 企業を志望する「理由」 ② 理由の根拠となる、学生時代の「経験」や自分の「価値観」 ③ 業界の中でもその企業/御社を志望した「理由」

このような論理構成で、納得感のある「志望動機」を作成することがポイントです。

▼そもそも自己PRとは何か? 志望動機は先ほども述べた通り、「企業に入りたい理由」を伝えるもの。一方で、自己PRとは、簡単に言うと「自分の強みは何か、そしてその強みをどう生かせるのか」を伝えるもの。言い換えると、自己PRとは「自分の強みを活かして、入社後どんな活躍ができるのか」をプレゼンテーションするイメージに近いです。

自己PRでは主に以下の3ポイントを中心にした書き方/伝え方を行います。

① 自分が生かせる「強み」を冒頭で伝える ② 強みを持つ"根拠"として、強みを発揮した「経験」を述べる ③ その強みや経験を活かして、入社後どんな活躍・仕事をしたいか述べる。

まず冒頭で自分の強みを述べ、どういった強みを持つのかを面接・ESで伝えます。ここまで自己PRと志望動機とは何か、そして自己PRと志望動機に必要な要素とは何かをお伝えしました。では、なぜ企業側が志望動機と自己PRを聞くのか、その意図を整理し、具体的に志望動機と自己PRの書き方/伝え方で気をつけるべきポイントを整理していきます。

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▼ESにおける「志望動機」「ガクチカ」「自己PR」の書き方を図解で学びたい方はこちら↓

志望動機と自己PRから企業が見ている点は?

では、企業はなぜ志望動機と自己PRを質問するのでしょうか。志望動機も自己PRも選考を受ける企業から内定がもらえるように、自分をアピールする質問ですが、質問の意図はそれぞれ異なります。

企業の採用担当者は志望動機と自己PRから何を見ているのか、その意図をしっかり理解した上で志望動機を作成しなければ、いわゆる"ささらない"効果の薄い回答の仕方になってしまいます。具体的に志望動機/自己PRを作成するテクニックを考える前に、2つの質問の意図の違いを把握しましょう。

1.企業が志望動機を聞く意図とは? 志望動機とは、「自分がなぜその会社で働きたいと思ったのか」を伝える質問です。企業側の意図としてESや面接でこの質問をするのは、学生がどれだけ自社に対して興味を持つか、入社の志望度はどのぐらい高いのかを把握する狙いがあります。なぜなら、企業側が採用活動において最もリストと考えていることは、企業と学生のミスマッチのためです。

学生が企業を十分に理解せずに選考を受け、内定をもらい入社したもののすぐに辞められてしまっては、企業にとって大きな損害となります。例えば、「会社の風土と自分の価値観が合わなかった」「仕事の仕方や任せられた仕事内容が自分のイメージと違った」といったミスマッチが退職の原因になってしまった。また、採用に大きなコストをかけて採用を決めた。しかし、その学生は志望度が低かったために「内定辞退されてしまった」。そのようなリスクを企業側はできるだけ避けながら、採用の意思決定を行う必要があるのです。

従って志望動機は、「その企業の何が良いと感じているのか」「どうしてその企業でなくてはいけないのか」などを具体的に説明できるかどうか。また「志望理由に対して、根拠となる経験はあるのか」。こう言った視点から評価を行うことで「学生の志望度」を企業は試しています。よく同じ業界であれば志望動機を使い回しするといる話も耳にしますが、企業はあなたの熱意も見ています。使い回しの志望動機は内容が浅く熱意は伝わりません。

応募する企業の社風や理念などその企業にしかない特徴を掴み、入社したい理由を明確に伝えましょう。また入社後に何を成し遂げたいのか、こうしたビジョンを織り交ぜ流ことにより、効果的な志望動機になります。

2.企業が自己PRを聞く意図とは? 自己PRとは、「過去の経験などから自分が持っているスキル、能力とは何か」を伝える質問です。あなたの自己PRから企業側は入社後どんな活躍をしてくれるのか、採用することで自社にとってメリットのある人材かを図っています。

企業側に採用したいと思わせるためには、採用コスト以上の活躍ができることをアピールする必要があります。今までの経験を振り返り自分は将来活躍できる人材であると、具体的なエピソードを交えた自己PRが重要となります。

つまり自己PRとして、自分の長所や強みを伝える時にただ素直に強みを伝えるのではあまり効果はありません。そこで、自己PRを作成する上でのポイントは以下の3つです。

・企業が求めているスキルや能力とは何かを、企業研究を通じて把握しておく。 ・求められるスキルに合わせた、長所や強みを伝えることを意識する。 ・企業側に強みがあると思わせられるよう「経験」をセットで伝える。

では、自己PRと志望動機を作成する上でどんな準備が必要か、こちらを整理していきます。

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志望動機と自己PRを作る上で欠かせない、自己分析と企業研究

上記では志望動機と自己PRの質問の意図の違いを説明しました。企業に自分の良さを知ってもらい魅力的に感じてもらうためにはしっかり準備をする必要があります。いきなりESや面接で伝えようとしても、その場ですぐに企業が求めている回答はなかなかできないものです。自分の良さを知ってもらうために下準備は必ず行いましょう。では下準備というのは何をすればいいのでしょか。

準備1:自己分析 1つ目は自己分析です。自己分析とは、自分の長所、短所は何か、頑張って取り組んできた経験は何かなど、自分自身の経験や人生自体を棚卸し理解を深める作業です。自己分析の深さや完成度が就活を制すると言っても過言ではないぐらい、とても重要な作業です。自己分析を行い、自分の強みや長所がわかったり、将来の方向性も見えてきます。自己分析がしっかりできていれば、志望動機や自己PRも伝えやすくなりますし、ESは面接の通過率もUPするはずです。

まずは、過去に「頑張った経験」「真剣に取り組んだ経験」を振り返り、自分史を作っていきましょう。とにかくたくさんの過去の経験を書き出すことがポイントとなります。「この内容は面接で使えないかも...」と思わず、過去を振り返ることで自分が得意とすることや、モチベーションがUPするポイントなどの普段では気づいていなかった傾向が見えてきます。

些細なことでもあなたが自主的にがんばったことを棚卸しし、その経験を「なぜ始めたのか」「どう頑張ったのか」「問題が発生した時はどう解決したのか」「結果何を得たのか」を分析しましょう。家族や親しい友人に客観的に自分のことを見てもらうのも、より理解が深まりますのでおすすめします。自己分析の結果を活かすことで、企業側に印象を残せる志望動機と自己PRを作れます。

自己分析の詳しいやり方を知りたい方はこちら↓

準備2:企業研究 もう1つが企業研究です。志望動機を書くに当たり、応募先の企業を知らなければ「入社後自分はどんな活躍がしたいのか」「どんな事業に関わりたいのか」といった点は当然書けません。また自己PRも企業側が求めている能力が分からなければ効果的な自己PRはできません。

伝わる志望動機と自己PRを書くためにも企業研究は重要です。企業研究の方法としては会社説明会への参加、企業のHPで調査、OBOG訪問をしたりと手法としてはたくさんあります。企業研究では、企業の基本情報と事業内容、業界内での位置づけと強み、社風、採用条件を押さえて置きましょう。

業界内での位置づけと強みを調べるには、業界地図や専門誌が参考になります。いくつか出版されている業界地図や、企業情報が掲載されている書籍などは、他社との違いや人事や採用担当者には聞きづらい情報なども載っており、複数社を比較するときはおすすめです。

このような企業研究の手法では福利厚生や事業内容、年収など知識面を得ることはできます。しかし、志望動機を作る上で欠かせない働き方や社風、また自分の志望動機が論理が伴っているかどうかといった点を担保するのは難しいでしょう。

そこで、重要なのが志望企業の社員等から一次情報を得ること。つまりOB・OG訪問を行い、社員から見た会社の内情や経験を通じて、本やWebサイトではわからない「企業と自分が合うか合わないか」を確かめる必要があります。

OB訪問のやり方やするべき質問について知りたい方はこちら↓

【例文あり】志望動機と自己PRの書き方/伝え方とは

志望動機と自己PRの下準備ができたら、今度はそれらを企業側に伝わるようなESの書き方や伝え方を学んでいきましょう。相手に伝わる書き方や話し方というのは文章の構成が重要となってきます。そこで第一段落でお伝えしたポイントを元に、「志望動機」「自己PR」の書き方/伝え方をお伝えします。

<志望動機書き方の構成> 1.結論から伝える(例:御社を志望する理由は◯◯です) 2.根拠となる具体的な経験や自分の価値観を伝える

  1. 業界の中でもその企業/御社を志望した「理由」を述べる

以上3点の流れに沿った書き方をすると、志望動機の内容が整理しやすくなります。1点注意するべきは、志望動機の経験談について。あまり多く経験談を話すと冗長になり、結局何が言いたいのかわからなくなります。そこで経験談は1つに絞った上で、志望理由の原体験となった一部分を伝えるイメージで話します。では、先ほど説明した文章構成を基に志望動機の例文を見ていきましょう。

志望動機の書き方がわかる例文 私は食品を通じて多くの人の笑顔を作り、幸せを作るお手伝いをしたいと考えています。大学時代居酒屋でアルバイトを経験しました。毎日大勢のお客様が来店され、楽しそうに笑う姿をみて、「食」はただ健康のためだけに食べるものではなく、人を笑顔にし、人と人の距離も近づけることができる大きな力があることに気づきました。貴社ではファミリー層に向けた商品も多く開発しており、また生産、販売、流通と一環して行っている点からより多くの関係者とより良い「食」を作り上げられると考えます。アルバイトで身につけたコミュニケーション能力を活かし、販路を拡げていくことで一人でも多くの人を笑顔にしていきたいです。」

<自己PR書き方の構成> 1.自分が生かせる「強み」を冒頭で伝える(例:私の強みは◯◯です) 2."根拠"として、強みを発揮した「エピソード」を述べる

  1. 強みを活かして、入社後どんな活躍・仕事をしたいか述べる。 ‌‌

自己PRの書き方がわかる例文 「私の強みは「粘り強さ」です。私はこの強みを、大学入学と同時に入部したバレーボール部で発揮した。入部した当初、私は補欠選手であり、ベンチ入りさえ許されませんでした。これがとても悔しく絶対レギュラーになりたいと思い、部活の練習に加えて個人練習として毎日腹筋・背筋・腕立て伏せ300回、アタック練習を100回を必ず行いました。この個人練習により、実力面で差をつけることができ、半年後にはレギュラーを獲る。また粘り強く続け、大会でMVP選手となったことで監督や部員たちの信頼も得ることができ、3年生時にはキャプテンを任されました。このように粘り強く努力を続け結果を残した自分の粘り強さを元に、貴社でもお客さまから信頼を勝ち取り、成果を出せる営業を目指したいと考えます。」

今回はESや面接で必ず聞かれる自己PRと志望動機の設問について、そもそもの定義から回答方法まで解説しました。この質問は必ず聞かれるほど必出の質問です。志望動機と自己PRは念入りに準備しても無駄にはなりません。志望動機と自己PRの対策として、自己分析と企業研究といった準備を行い、正しい書き方/伝え方を知った上で就職活動に備えてください。

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