インターンでよくいる「ダメ就活生」を、人事に聞いてみた。
サマーインターンも終わり、秋・冬インターンがそろそろ始まります。
本選考も近づく中、インターンでは人事の評価を下げたくない。
そこで今回は、日系企業で人事を務める金子(仮名)さんに、現役人事が語る「インターンによくいるダメ就活生あるある」について聞いてみました。
秋・冬インターンに参加する就活生の皆さん、必見の内容です!
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自分の「強み」全然発揮できていない、ダメ就活生
ーこれから秋・冬インターンも始まり、インターンに参加する就活生も多いと思います。
それで気になったんですけど、人事から見た「インターンによくいるダメ就活生」ってどんな感じなんですか?
金子:よく「遅刻する就活生」とか「ドタキャンする就活生」とか言うけど、人事視点から見て印象的なのは、2パターンある。
1パターン目は、選考過程で語っていた強みを、ワークで発揮できていない就活生だね。
ーそれって面接とかESの印象とワークへの取り組む姿勢が違うみたいな...?
金子:そうそう。「言ってたことと、実際の姿が全然違うじゃん」と思っちゃう(笑)
ー厳しいですね..(笑)
金子:人事はインターンのワークを通じて、学生の"強み"、それがホンモノかどうかを確かめたいんですよ。
ーなるほどなるほど...
金子:例えば、テニスサークルの代表を務め、サークルを優勝に導いた就活生がいるとして。
そして選考の過程で、「私はテニスサークルの代表を勤め、チームを優勝に導きました。だから私の強みはリーダーシップです」と、彼は語ったとする。
そうすると、当然人事はワークの際にも周囲をまとめるリーダーの役割を彼に期待します。
ーインターンの選考段階で、人事は就活生の強みを把握する。そしてインターンでワークに取り組むイメージも膨らませていると。
金子:でも、ワーク中チームの意見がまとまらない時に、黙っている。
チームを引っ張って行こうとする姿勢が欠けていて、リーダーシップが発揮できていない。
人事がその光景を見ると、「リーダーシップ」という強みはハリボテだ、と判断するんですね。
インターンでは自分の「強み」を発揮しろ!
逆に言えば、その就活生がワーク中に、班員に作業の分担をしたり、議論を引っ張って行ける。
このように、明確にリーダーシップを発揮できると、良い評価になるってこと?
金子:そうですね。やはり面接だけで、学生の資質を見抜くのは難しい。
だからインターンのワークって学生の資質を見抜くチャンスなんですよ。
人事は、選考段階で抱いたイメージと、ワーク中の振る舞いが一致していると、その就活生が自社で活躍するイメージを持てる。
さっきの例を挙げるなら、「この子はリーダーシップをワークでも発揮できていたし、将来的にはマネージャーとして成果を出すだろう」と思える。
だから自分の"強み"をちゃんとワーク内で発揮できている就活生はいい評価を得られる。
そうじゃない就活生は減点評価ですね。
チームのことを全然考えられてないダメ就活生
ーどんどん聞いていきましょう。他にもインターンにいるダメ就活生っているんですか?
金子:次のダメ就活生は、自分だけ活躍すればいいと思ってる就活生。
これは能力値が高いエリート大学生に限ってよくいるかもね。
ーこの「自分だけ活躍すればいい」スタンスの就活生、けっこういるんじゃないですかね。
金子:特に新規事業を立案するインターンに、このタイプはよくいますね。
例えば、ある就活生が新規事業の立案に必要なフレームワーク、3C分析やSWOT分析を駆使して議論をリードし、事業内容をバンバン決めていく。
まあ自分の強み、能力は発揮できてるのかもしれない。
でも他のチームメンバーが追いつけてないことってある。
ーまあインターンの班で、頭一つ抜けてる人がいると、他のメンバーはただその人の話を聞いてるだけになったりしますよね。
金子:そうそう。そういうずば抜けた就活生に限って、「俺が議論をリードしてるんだ」と優越に浸っちゃうのかもしれない。
それで結局、彼がプレゼン内容を全部決めて発表もほぼ一人でしゃべり、他の班員はうなずいてるだけ。
こんな風に個人としては成果を出すけど、全然チームを活かせてない就活生はダメ認定されますね。
チーム全体に対する姿勢も評価のポイント
ー自分の「強み」を出すことは大事だけど、チームワークがあってこそと。
金子:自分だけ成果を上げることに必死だと、独り善がりに見えてしまいます。
会社で仕事を進める上で、チームワークは必要不可欠で。
例えば、学生にとって営業という仕事は個人プレーに見えるかもしれません。
でも営業にチームワークは欠かせないんですよ。
ー確かに営業って、個人で成果を出す仕事というイメージが強いですけど...違うんですか...?
金子:例えば、各営業マンのチームワーク、連帯感を高めることで、営業のノウハウを共有する風土を組織内に作る。
そうすると、優秀な営業マンのノウハウが組織に共有されるから、各メンバーの営業力や顧客ニーズに答える能力の底上げにつながる。
加えて、営業部全体で「競争意識」が醸成され、各営業マンがより成果を重視するようになる。
結果チームワークを高めることで、各個人、そして部署全体の成果も上向くことが多いんです。
ーなるほど...チームワークを強化することで、個人としても組織としても成果の向上につながるんですね。
金子:先ほど言ったように、自分の「強み」を発揮するのは大事。
でも、スペックが高い就活生には、ワークの進め方や考え方を共有した上で、メンバーに役割を与える。
そしてチームとしての成果を挙げていってほしいです。
ースペックが高いからこそ、チーム全体を高めることが求められると...
金子:そうですね。つまりチームの力を最大化させる「推進力」を見ているわけです。
まとめると個人としての強みがホンモノかどうか。そしてチーム全体を意識した上で、個人の役割を果たせているかどうか。
インターンで就活生を評価する上で、人事にはこの二つの視点があります。
だから自分の強みを発揮できてない就活生、自分だけ活躍すればいいと思ってる就活生。
彼らは人事から見て。ダメ就活生に見えてしまうんですね。
ー就活生の皆さんは意図しないうちに、こんなダメ就活生になっているかも?
これからインターンに参加する際は気を付けてくださいね!
今日は、ありがとうございました。
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