就活の証明写真を徹底解説
就活のエントリーシートや履歴書への添付が求められる証明写真。「証明写真は写真館でとらなきゃダメなの?」と悩む就活生もいるのでは?
そこで今回は、証明写真の使い方や内定に関係するのかどうか?証明写真の注意点等をお伝えします。
目次 1.就活用の証明写真が必要な場面 2.証明写真機の写真は就活でNG? 3.証明写真は就活・内定を左右するか? 4.悪印象を与える証明写真の注意点とは? 5.就活用証明写真を撮影すべき時期 6.就活用証明写真の用意すべき枚数 7.提出書類に貼る証明写真のサイズ 8.就活用証明写真の使用上注意点
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就活用の証明写真が必要な場面
まず証明写真は就活のどんな場面で必要とされるのか確認しましょう。
1つ目は、企業の新卒マイページにてデータ形式での提出が求められるパターン。
大半の企業では、履歴書やエントリーシートの提出を、企業ごとの就活生用WEBサイトで行うよう求められます。
その際に、データにて既定サイズの証明写真を企業に送るケースです。
このデータ形式の写真にまつわる条件は企業によってまちまちです。
スーツ姿で撮影した普通の証明写真を求める企業もあれば、就活生の素を見たいという理由で顔が映っているプライベートの写真を求める企業もあります。
ですが大半の企業では、サイト上でもスーツ姿の証明写真を求められるのが基本です。
2つ目は、紙形式の履歴書・エントリーシートにて、証明写真の添付が求められるパターン。
大半の企業では履歴書、エントリーシートはWEB上で提出という形をとります。
しかし、就活が本格的に始まった後、面接において再度紙形式での履歴書が求められるケースがある。
この場合は縦4cm×横3cmのサイズで現物の写真を添付しなければなりません。
まとめると、証明写真は現物の写真とデータ形式での証明写真、この2パターンが就活の準備として必要です。
証明写真機の写真は就活でNG?
ではどうやって就活用の証明写真を撮影・準備するべきか。
プロのカメラマンが写真を撮影する写真館・フォトスタジオで撮影した方がよいのでしょうか?
写真館・フォトスタジオよりもお金がかからず駅前にある証明写真機等で済ませたい就活生の方も多いでしょう。
しかし結論から言うと、写真館やフォトスタジオでの証明写真撮影をお勧めします。
理由としては、2点です。
1点目は、フォトスタジオで撮影すれば、就活で必要な証明写真の準備は終わるからです。
多くの写真館・フォトスタジオでは、2000円から3000円程度で就活生応援パックとして証明写真現物を必要な数だけ現像します。
それに加え、CDロムやUSBに証明写真をデータとして保存してくれる。
そのため一度フォトスタジオで撮影すれば、紙形式での履歴書やWEB上の提出を見据えた証明写真の準備は終わりです。
またデータ形式で証明写真を残せば、現物の証明写真が足りなくなった際も、フォトスタジオでは数分で必要枚数の現物写真を即座に現像してくれます。
就活で選考に進む企業数によっても、準備するべき証明写真の枚数は変わります。
なので柔軟に現物用の写真を用意してくれる写真館・フォトスタジオの方がおすすめです。
一方で、証明写真機などでは4枚・8枚などあらかじめ決められた枚数しかとれません。
またデータ形式で証明写真を保存する最新形式の写真機が近所にないケースもあります。
古いタイプの証明写真撮影機では、写真をデータに変換する機能がなく、4枚程度しか現物の写真を取れないことも。
利便性やコスト面だと証明写真機の方が優れますが、就活の準備としては写真館やフォトスタジオの方が最適です。
2点目は、プロのカメラマンが撮影するフォトスタジオの方が人事や面接官にとって印象の良い、質の高い写真を撮ってくれるからです。
フォトスタジオの撮影では、写真撮影時の姿勢や表情、またスーツのゆがみ等を細かく修正してもらえます。
またフォトスタジオでは美肌に見えるよう写真の処理を違和感がない程度に微調整してくれる。
証明写真撮影機などでも、肌をきれいに見せる処理は施せます。
しかし写真館やフォトスタジオのように人の手での微調整ができません。
それ故撮影機で撮った写真では企業の面接官に対して、写真と実物が異なり違和感や嫌悪感を与えるリスクもある。
ですので、第三者の観点から、違和感がないかつ魅力的な証明写真を撮ってくれる写真館・フォトスタジオの方がよいでしょう。
証明写真は就活の出来に影響するか?
では証明写真は内定や選考過程に何かしら影響を与えるのでしょうか?
ここからは、ベンチャー企業・大手企業で人事コンサルタントを務める坂本さん(仮名)に、証明写真が内定に関わるのか伺います。
ー坂本さん(仮名)お願い致します。証明写真って内定に影響を与えるのでしょうか?
坂本:証明写真の出来が直接的に採用結果に関わることはないです。
証明写真が魅力的に映っているから、内定だとか、証明写真の映りが悪いから選考に落ちることはないです。
多くの企業はあくまで、自社が求める人物像や能力を持った学生か、また自社で働けば成果を出せるか出せないか、そういった視点から就活生を評価します。
大前提、写真やその人の見た目を選考基準にしている企業はないはずです。
なので、証明写真の出来が採用結果に関わることはありません。
ただそれはあくまで証明写真と内定の直接的な因果関係がないということ。
証明写真が、面接官や採用担当の印象・心象に与える影響は考慮すべきです。
ーあくまで、証明写真と内定が直接的には関わらない。けど、「面接官の心象」という観点から、証明写真に気を払うべきと。
詳しくお聞かせ願えますか?
坂本:まずお伝えしたいのは、「面接官・採用担当の印象・心象」も採用結果に何らかの影響は与えます。
基本的に、企業側は「自社の求める人物か?」という観点から、「この就活生は学生時代にこういう経験をしていた。だから、自社の求める人物増の要素をもっている」と論理的に選考している。
しかし、一部の企業や面接官の中には、「この学生の話し方や印象が頼りないな...」とか「スーツの着こなし方がだらしないな」といった外見や印象が選考結果に何らかの影響を与えるのも事実。
つまり就活においては、「自分に対して良い印象を持ってもらえるか」にも注意を払わなければなりません。
それでいうと、履歴書やWEBエントリーシートに添付される証明写真は、面接官や採用担当が初めてあなたの顔を認知する場です。
なので企業側に悪印象を与えてしまったり、非常識的な証明写真は絶対に避けるべきです。
悪印象を与える証明写真の注意点とは?
luebー証明写真で面接官や企業に悪印象を与えるようなことはあってはならないと。
具体的にダメな証明写真の例や注意点など教えて頂けますか?
坂本:まず一点目は、スマホの自撮り写真やプリクラ、遊びで撮影した写真を証明写真に使うのは止めましょう。
特にデータ形式での写真提出の場合、自撮り写真を使ってくる学生さんがまれにいます。
これは当たり前だと思いますが、就活の選考はあくまでも就活生が自社にふさわしいか、就活生にとっては自分の人生を決める場でもある。
なのでこういった写真を証明写真として使うのは非常識的と考えられます。
企業によっては、「自分を最もよく表す写真を貼ってください」とエントリーシートに指定するケースも。
この場合では自己PRや学生時代頑張ったことに絡めた写真を使いましょう。 二点目は、履歴書の証明写真を雑に切り取り・貼り付けてしまうこと。
例えば、証明写真の切り口が斜めになっていたり、ジグザグになっているケース。
せっかくフォトスタジオで良い写真を撮ってもらっても、「細かい部分に気を払えない」とか「細かい業務や大切な業務で手を抜きそう」と悪印象をうけます。
三点目は、真顔やにらみつけるような固い表情の証明写真を使うこと。
これは、照明写真機を使うと自分の表情にあまり気がまわらず固い表情になってしまいがち。
笑顔もしくは、降格を上げた明るい写真の方が、印象がいいのは事実です。
できるだけ第三者から写りの良さを気にしてもらい写真を撮った方が無難でしょうね。
ただ大前提就活で内定を取る上で重要なのは、自分の人間性や企業に入りたい理由を自分の言葉で伝えること。
証明写真に注意を払いつつ、履歴書やエントリーシートの内容が企業にとって魅力的に見えるよう注意しましょう。
ー坂本さん、ありがとうございました。
では、最後に就活において証明写真を準備、撮影、使用する際のポイントを振り返っておきましょう。
就活用証明写真を撮影すべき時期
就活用の証明写真を撮影する時期ですが、本解禁の1か月前の時期、2月前半には用意しましょう。
3月の就活本解禁以降になると、エントリーシートの提出ラッシュや企業の説明会などに追われ多くの時間を奪われます。
また筆者の実体験ですが、本解禁以降の時期に撮影すると写真館やフォトスタジオに予約が立て込み、自分の空いている日に証明写真の撮影予約ができないこともあります。
なので、スケジュール調整や空き時間の観点から、本解禁一か月前にはフォトスタジオで写真撮影を済ませましょう。
ただ1月2月の早期から選考を行うベンチャー企業の選考では、履歴書の提出に証明写真が必要となることもあります。
なので、早期選考の企業を受ける場合は、もっと早い時期から証明写真の撮影を済ませるべきでしょう。
就活用証明写真の用意すべき枚数
ではどれくらいの枚数で証明写真の現物を用意するべきでしょうか?
基本的に、多くの企業ではWEBエントリーシートの提出が中心で、必ずしも紙形式の履歴書、証明写真の現物が必要とされるわけではない。
3社の内2社の選考では、証明写真の現物が必要になるイメージです。
なので、30社近く受ける場合は、20枚程度証明写真を用意する。20社の選考を受ける企業は10枚弱証明写真をフォトスタジオなどで用意するのが無難です。
繰り返しになりますが、一度フォトスタジオで証明写真を撮影しデータROMを残しておけば、足りなくなった時フォトスタジオに行けば必要な枚数だけ写真館で現像してくれます。
なので、極力フォトスタジオで用意した方が良いでしょう。
提出書類に貼る証明写真のサイズ
紙形式の履歴書で求められる証明写真のサイズは、縦4cm横3cmです。
企業によっては新卒採用ページから履歴書をダウンロード・印刷し、そこに証明写真を添付するよう求められるケースもあります。
その場合も、証明写真欄には縦4cm横3cmのサイズで写真を貼り付ければ大丈夫です。
またWEBエントリーシートで証明写真を添付する場合にも、画像サイズに注意する必要があります。
企業によっては、画像サイズに指定がありその基準を満たさなければならないケースも。
一般的に画像データのサイズは560✖︎420ピクセルもしくは600✖︎450ピクセルの縦横比率4:3に指定されます。
画像データのサイズが提出基準をみたさなければ、PC上にてサイズを変更したりトリミングを行って調整しましょう。
就活用証明写真の使用上注意点
就活用証明写真を撮影する際の注意点 基本的に写真館・フォトスタジオで撮影する場合は、カメラマンがアドバイスをくれるので表情や姿勢を気にする必要はありません。
ただどうしても、写真機での撮影が必要になるケースもあるでしょう。
そこで写真機での撮影の注意点は、姿勢です。姿勢次第で写りが変わることもあります。
そこで姿勢のポイントは二つです。
まずは背筋を伸ばしてまっすぐな姿勢を保つこと。
二点目は、両肩のたかさを平行になるようそろえること。
この二つの注意点を意識することで、しっかりとした印象を与える証明写真が撮れます。
就活用証明写真を貼る時の注意点
証明写真を張り付ける際の注意点は二つです。 1つ目の注意点は、写真を切り取る際は切り口をまっすぐに揃えること。
定規・カッターナイフを使って、履歴書の規格にしっかり合うよう写真を切り取りましょう。
2つ目の注意点は、履歴書に添付する証明写真の裏に、大学名と氏名を記載すること。
何百枚も履歴書を管理する企業では、証明写真が履歴書から剝がれ、だれの写真かわからなくなることもあります。
なので、氏名。大学名を裏に記載しておけば、その手間が省けます。証明写真一つにも企業側への気遣いを忘れないようにしましょう。
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