WEBテスト対策の方法や基礎知識
インターン選考や就活本解禁以降に目にする、WEBテスト。
しかし、「WEBテストって色んな種類や出題範囲があるし、参考書やるのもめんどくさい...」そんな就活生もいるのでは?
そこで今回は19卒慶應生の木田さん(仮名)に、参考書を使わない効率的なWEBテスト対策方法を聞きました。
また、WEBテストの基礎知識やWEBテスト対策の優先順位等もまとめてお伝えします。
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WEBテストを行う企業側の意図
WEBテストとは、インターンや就活の選考に臨んだ際、エントリーシートの提出と同時に受検するテストです。
WEBテストを行う企業側の意図は、大きく分けて2点です。
一点目は、足切りです。 大手企業になると、数千人以上の就活生が殺到します。しかし面接に進められる人数には制限がある。
それ故、WEB上もしくは受験会場で多くの就活生にテストを解かせ、選考できるWEBテストは非常に合理的な採用手段です。
そのため、WEBテストを突破しなければグループディスカッションや面接に臨むことのできないケースも多々あります。
それ故、就活のWEBテストでは失敗は避けたいところです。
二点目は、先ほどもお伝えしましたが、仕事の基礎となる国語力や論理的思考力、数的処理能力を図るため。
これは、採用職種によっても変わってくるところです。
例えば、システムエンジニアの採用では、「CAB適性検査」という特別な適性検査が行われます。
四則演算だけではなく、図形から法則性を探し出す問題や、暗号を解読し図形を選び出す「暗号」と呼ばれる問題が出題されます。
特殊な問題を出題することで、職種に対する耐性をチェックする狙いがあります。
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WEBテスト対策の基本!受検形式とは
WEBテスト対策の基本!受検形式について まずはWEBテストの受検形式を把握しましょう。
WEBテストの受検形式には2パターンあります。 1パターン目は、自宅などからパソコンで受検するパターン。
こちらは、企業の就活生用マイページからWEBテスト受検用URLにアクセスし受検するパターンになります。
2パターン目は、指定されたテストセンター・試験会場に行き受検するパターン。
このパターンは、企業の新卒マイページ上にて、WEBテストのHPにログインし試験会場や日時の調整を行う。
そして後日、試験会場に出向き受検するといった流れです。
ではそれぞれの注意点について解説します。
テストセンター受験の注意点 テストセンターでWEBテストを受検する際の注意点は2つです。 1点目は、事前に性格検査を受検しておくこと。
テストセンターでは言語・非言語の試験問題を受検し、性格検査は事前に自身のPC上で受ける仕組みになっています。
この性格検査の受け忘れがないように注意しましょう。
2点目は、テストセンターへの持参物を忘れないこと。
テストセンターでのWEBテスト受検に当たっては、写真付きの身分証明書またWEB上で表示される受検情報の印刷物が必要です。
受検情報である、自分のテストセンターIDや受検科目、日時や会場の情報は、WEBテストを予約した際に表示されるので必ず印刷し、メモに控えておきましょう。
PCでのWEBテスト受検時の注意点 自宅PCなどでのWEBテストを受検する際の注意点は、期限日時直前に受検しないこと。
自分のPCでWEBテストを受ける際、指定のブラウザやPCの動作環境をそろえていないと受検できないケースがあります。
例えばブラウザがインターネットエクスプローラーでかつ、JAVAscriptをダウンロード・使用可能な環境でなければ、受検できないWEBテストもあります。
WEBテストの期限直前だと、PCの設定に時間がとられ結局受検できなかったり、多くの就活生がページにアクセスするためサイト事態に接続できないリスクもあります。
それ故、PC上でWEBテストを受検する際は、時間のゆとりをもち受検しましょう。
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WEBテスト対策の基本!出題範囲は?
ではWEBテストにおいて、どのような問題・試験が出題されるのでしょうか?
大きく分けて、WEBテスト対策として抑えておかねばならないのは、言語・非言語・性格検査の3つの問題です。
では、言語・非言語・性格検査について説明していきます。例題はのちにお伝えしていきます。
WEBテストにおける言語問題とは? WEBテストにおける言語は、受験に例えると国語・現代文に近いイメージです。500字から1000文字の問題文を読み、問題文の内容と合う・合わない文章を選択する問題や、指定された熟語の同義語・反意語を選択する問題形式が一般的です。
就活生に対して、必須ともいえる書類作成能力やコミュニケーションの齟齬が生じないための国語能力を試す狙いがあります。 WEBテストにおける非言語問題とは? WEBテストにおける非言語とは、論理的思考力や数的処理能力を測る問題です。形式としては、(ア)(イ)(ウ)の三つの与えられた情報から、正しい選択肢を選ぶ「推論」と呼ばれる問題形式。また定価が決まっている商品の原価率を計算する問題等が出題されます。
こちらは、経営計画や売り上げ目標の策定、など数字に関わる仕事への基礎力を図る狙いがあると言えます。
WEBテストにおける性格検査とは? では最後の性格検査について。性格検査とは、主に受検者の就活生が自分の性格や行動特性をどう捉えているか、つまり自己評価について問う問題です。
例えば、「物事を深く考えすぎることがあるか?」といった問いに対して「当てはまる・どちらかと言えば当てはまる・どちらかと言えば当てはまらない・当てはまらない」の選択肢の中から一つを選ぶ。
こういったQ&A数十題に対して繰り返し答えていくイメージです。
この性格検査は、あくまで自身の性格について問う問題なので、回答の良し悪しはないでしょう。
一方で企業側の意図としては、社内で成果を上げている社員の性格・行動特性に近い就活生を絞り込む。
そして採用効果の向上や入社後の定着を図る目的で行うようです。
性格検査を行う企業側の意図をもっと知りたい学生はWebテスト・性格検査って意味あるの? 元人事担当者に聞いてみたを読んでください。
WEBテスト対策の基本!試験の種類とは?
お伝えしたように、大きく分けてWEBテストの問題範囲は3つあります。
その上で、WEBテストを作っている会社によって、問題傾向に違いがあります。
まずWEBテストには、大きく分けて5つの種類があります。
SPI、ENG、玉手箱、GAB、TG-WEBの5種類。 基本的には、このそれぞれに言語・非言語などのWEBテスト試験範囲があるイメージです。
また企業によっても、採用しているテストの種類が異なるため、対策として網羅的に5種類のテスト対策を行うべきです。
ではWEBテストの5種類それぞれに関する情報をまとめ形式でお伝えしていきます。
WEBテスト対策の基礎知識~SPI~ 概要 ・SPIとはリクルートが提供している適性検査です。国内企業向け適性試験のシェアトップのため、就活では最も目にする頻度が高いと言えます。
出題範囲・特徴 適性テスト ・受験者個人の性格を評価するテストです。個人の行動原理や意欲、感情面を可視化する狙いで設計されています。
言語・非言語 ・言語では、語句の文法や同義語反意語の出題。非言語分野では、四則計算や推論問題、表や資料からの読み取り問題などが出題されます。
導入企業 各業界の主要企業がSPIを採用しています。 ・BCGやNRI、日本銀行、SMBC、伊藤忠商事、三菱商事、丸紅等
WEBテスト対策の基礎知識 ~ENG~ 概要 ・ENGは、SPIと同様にリクルートが製作している、英語力を図るためのWEBテストです。
出題内容 基本的に出題内容は全て英語です。英語の長文が出題され、設問に基づき、問題文と合致する文章の選択やイディオムの知識を図る問題が出題されます。
WEBテスト対策の基礎知識 ~玉手箱~ 概要 ・玉手箱は日本エス・エイチ・エルという会社が作成している適性試験です。玉手箱の特徴はスピード重視であること。非言語は約30問を15分で解くこともあり、一つの出題につき30秒で回答する必要があります。
出題範囲・特徴 ・玉手箱の出題内容は、能力テスト・性格テストから構成されており、SPIと玉手箱の内容は共通しています。玉手箱の出題範囲の特徴は、図表を元にした出題が多いこと。玉手箱の図表読み取り問題はグラフや表の数字を読み取り、出題に沿って適切な値を算出する計算問題になります。
導入企業 各業界の主要企業がSPIを採用しています。 ・アサヒビール、TBSテレビ、富士通、みずほ銀行 など
WEBテスト対策の基礎知識 ~GAB~ 概要 ・GABも日本エス・エイチ・エル社が作成する適性試験です。GABは、領域は言語・非言語といった能力面に加えて、マネジメント適性など職務能力を図る設問が特徴的です。
出題範囲・特徴 ・非言語は、数学に近い分野で、基本的な問題形式です。 四則逆算や図表の読み取り、表の空欄に入る数値等を選んでいく問題が多いです。
・言語は、国語や現代文に近い分野で以下のように問題形式がある。問題文を読み、選択肢が内容との正誤を判断する問題などが中心です。
・英語に関しては、英語で書かれた文章を読み、選択肢との内容の正誤を問う問題です。
導入企業 各業界の主要企業がSPIを採用しています。 ・三井物産、住友商事、国際協力機構など
WEBテスト対策の基礎知識 ~TG-WEB~ 概要 ・TG-WEBは、ヒューマネージ社が提供している適性試験です。WEBテストの中でも非常に難易度が高いと言われており、対策が欠かせないWebテストです。
出題範囲 ・言語は、空欄補充や並び替え、長文読解、同義語や対義語、ことわざ等が出題される。
・非言語は、推論や展開図などが主に出題されます。
導入企業 各業界の主要企業がSPIを採用しています。 ・デロイトトーマツ、三菱東京UFJ銀行、三井住友銀行、味の素など
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WEBテスト対策で守るべき優先順位
しかし、夏・秋・冬はバイトやインターンに忙しい。就活解禁の3月以降、エントリーシートや企業説明会、インターン等で手一杯。
5種類全てのWEBテストを対策する余裕は一切ないでしょう。
ここで大切になるのは、WEBテスト対策の優先順位。
では具体的にWEBテスト対策の優先順位をお伝えします。
玉手箱やSPI、GAB等いくつか種類のあるWEBテストですが、結論としてはSPIから重点的に対策すべきです。
なぜならSPIが、企業が外注する適性試験のシェアNo1であり、もっともWEBテストとして直面する可能性が高いからです。
それ故、SPIに優先順位を置いて対策した方が、3月の本解禁以降WEBテストに苦労する確率を減らせます。
なので基本的に、WEBテストの対策はまずSPI中心に行いましょう。
そして自分の第一志望群に該当する企業がSPI以外を採用していた場合、他のWEBテストを対策する必要が生じます。
例えば、外資系金融を中心に志望していた場合、ゴールドマンサックスはSPIを採用しています。
一方でパークレイズやドイツ銀行グループ、メリルリンチ証券など多くの外資系投資銀行は玉手箱のWEBテストを導入しているようです。
こうした外資系金融はインターン選考と本選考の関係性が高いので、逆に玉手箱に優先順位をおいたWEBテスト対策が必要です。
つまり、外資系金融を志望する就活生は、SPIよりも玉手箱に重点を置いて対策すべきと言えます。
一方で、就活の3月本解禁以降に選考が始まる日系企業を中心に受ける就活生は、秋ごろから最も出題される確率の高いSPIを勉強する方が無難です。
その上で、第一志望群の企業に合わせて他の種類のWEBテスト対策をすべきでしょう。
まとめると、志望業界が明確に決まっていない就活生は、基本的にSPIから優先的にWEBテスト対策をすべきです。
一方で、外資系金融志望など、明確に行きたい業界がある就活生は、その業界で採用されているWEBテストの種類を掴んだ上で、優先順位を設定するべきでしょう。
参考書は不要!19卒慶應生が教える、効率的なWEBテスト対策方法
ー木田さん、よろしくお願いします。木田さんは日系大手Slerから内定をもらったと伺いました。
木田さんはいつから就活を始めたのでしょう?
木田:自分は昨年のサマーインターンから就活を始めました。
今年の3月から業界・企業を決めて、6月に日系大手Slerから内定をもらって就活を終えましたね。
ーなるほど。それでは本題に入りますが、WEBテスト対策はどのようにやっていたのですか?
木田:正直、面接対策やそもそもの企業選びに時間がかかっていたので、腰を据えてWEBテスト対策はやったことはないです。
なのでWEBテスト対策の参考書を買ったこともありません。
ただ、インターン等の選考で受けるWEBテストをそのまま勉強の機会に変えることは意識していて。
3月の本解禁前で企業のWEBテストを受験した際に、できなかった問題を記録して、回答法を覚えていく。
これが僕のWEBテスト対策方法でした。
出来なかった問題は二度と間違えないことを鉄則にして、一回一回の受験ごとに解ける問題を増やしていきましたね。
だから、3月の就活解禁以降でWEBテスト段階で落ちたことはなかったです。
ー具体的にどうやって、間違えたWEBテストの問題を記録して、WEBテストの対策をしたのですか?
木田:まず大前提、僕の勉強方が通用するのは、自分のpc上でWEBテストを受験した場合のみです。
僕がやっていたWEBテスト対策方法は、自分のpcでWEBテストを受験した際に、わからない問題に遭遇したらその問題のスクリーンショットを取る。
それでテストが終わった後、20分くらいかけて問題のスクリーンショットを見て、解法をネットで調べ対策していました。
そうやって1回のWEBテストを受験するごとに、できない問題を減らす。
基本的に、大半の企業が同じWEBテストを採用しているので、問題は似通ってくる。
だから、解法がわからない問題に遭遇して、そのまま放置すると同じミスを繰り返しかねません。
ただ基本的にWEBテストの試験問題は、中学・高校の勉強で7割がたは解けると思います。
なので参考書を買って、試験範囲全般について勉強するより、部分部分で解けなかった問題を解けるようにすること。
この戦略がとても効率的だと思います。
ーWEBテストを受験した際に、できなかった問題に遭遇したらスクリーンショットを取る。
そして、受験後復習するのが効率的なWEBテスト対策と言うことですね。
ありがとうございました。
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