インターンに参加するときの髪色は黒以外でもOK?
インターンは、本来就職活動と結び付けないものと定義されていますが、実際には、インターンシップから一定数の人数を採用する企業も多いのが現状です。特に外資系やベンチャー企業でその傾向が強く、インターンシップを事実上の選考活動と捉えています。そのため、インターン中に企業にできる限り良い印象を与えることが大切です。好印象となる要素はいろいろありますが、その1つが髪色です。
■男女で異なる髪色に関する基準
就活中の髪色に求められるものは、男性と女性では違う場合があります。
・男性の場合 インターン時に限らず、就活中の男性の髪色は黒が鉄則です。そのため、現在茶髪に染めている方は、黒色に染め直すことをおすすめします。なかには、地毛がもともと明るい方もいると思いますが、志望する会社によっては地毛であっても黒染めした方が良い場合もあります。入社が決まって、仕事関係のお客様と接する際に良い印象を与えるという長期的な視野に立って、インターン参加時から髪色も慎重に考えるべきではないでしょうか。
・女性の場合 男性の場合と異なり、暗めの茶髪ならOKというところが多くなってきていますが、明るすぎると印象が悪くなるので注意が必要です。女性の場合は、髪型の自由度が男性より高いように思えますが、職種によっては髪の長さや髪を結ぶなど、男性よりも細かく規定している企業もあります。
■インターンは本選考に直結する可能性がある
インターンシップが採用に関わる可能性があると考えると、髪色も清潔感や真面目な印象を与えられる黒髪で参加するのがベストではないでしょうか。「本番の面接ではないのだから・・・」と考える学生もいるかもしれませんが、せっかくインターンに受かったのですから、自分のおしゃれを優先させるよりも、企業からどんな印象を持ってもらえるかという視点を大事にしましょう。 たった1日の短期インターンでも、1日で好印象を与えるには、企業に相応しい髪色にして万全の準備でインターンに臨むことが賢い方法です。
茶髪禁止という会社があっても、黒髪がNGというところは当然ないはず。企業の面接に際しても、見た目で人より目立つこと、特に派手な印象によるメリットはありません。もし志望する会社が特に髪型や服装に関する決まりがなく、実際に働いている社員を見ても自由なスタイルで判断しかねるような場合は、インターン参加時も黒髪にする方が無難といえます。
具体的にどの程度の茶髪なら問題ない?
女性の場合は極端な髪色でなければ茶髪も許容範囲であるところも多いですが、具体的にどの程度までの茶髪なら大丈夫なのかが知りたいところではないでしょうか。髪色について厳しい規定がない業界でも、「この髪色なら絶対に大丈夫」と確定できる基準はありません。
そこで役に立つのが髪色の基準を数字で現して見やすくした「カラーチャート」です。カラーチャートは自社の雰囲気にふさわしい髪色かどうかを判断する基準として、多数の企業が導入しています。 そこで、自分の志望する業界のイメージ、入社後にどんな人に接することになるかを考えた上で、このチャートの数値に照らし合わせてみてください。美容院で染めてもらう際には、この数値を目安にして相談してみると良いでしょう。
level4~5 平均的な黒髪はこの範囲です。
level6~7 世間一般がイメージする「茶髪」よりも暗めの髪色であり、幅広い年齢層に受け入れられやすい色です。インターンをはじめ、面接でも推奨できるレベルです。level5の色に染めると人によっては黒くなり過ぎて不自然に見えることがあるので、level6か7が良いかもしれません。level6か7であれば黒染めによる不自然さは残らないでしょう。また、光に当たってもほのかに茶色に見えるくらいなのでそれほど違和感がありません。健康的なイメージの髪色なので、インターンを始め就活中に適した色といえます。
level 8~10 いわゆる「茶髪」のレベルです。level8はダークブラウンですが、10に近づくにつれて明るくなります。おしゃれで活発なイメージがありますが、就活ではNGな髪色といえます。しかし、おしゃれのセンスが問われるような業界などでは問題なく受け入れられることもあります。
まとめると、清潔感や真面目さをアピールするには黒髪が一番です。しかし、それまで明るい髪色を楽しんでいた人にとってはどうしても地味で野暮ったく思うかもしれませんね。インターン中でも違和感のないおしゃれな色合いに仕上げたければ、level7位のダークブラウンが良いでしょう。程よい色合いで肌なじみも良く、表情を明るく見せてくれる色です。
比較的、髪色や服装に対して寛容な業界
ヘアスタイルや服装に厳しい規定のある業界とそれほどうるさくはない業界について説明します。
■髪色や服装に厳しい業界はココ!
①銀行、商社 金融業界の中でも銀行は髪色についてはかなり厳しく判断しますので、就活中を通して黒髪で参加しましょう。 商社は以前よりは髪型や服装も多少緩くなってきていますが、商社マンは黒髪短髪が基本。銀行と同様、お客様相手の仕事なので、相手に不快感を与えない身なりが求められます。
②医療系・福祉系 金融業界ほど厳しい規定はありませんが、仕事柄、清潔感のある髪型と服装が求められます。
■髪型や服装に決まりがない業界はココ!
①アパレル系・美容系 アパレル系では、ファッションのセンスやトレンドに敏感であることが求められるため、インターンシップでもある程度自由なスタイルが許容されるでしょう。 美容系では華やかな雰囲気が好印象につながる場合もあります。
②広告代理店 個性を重視する広告代理店では、インターンに私服指定をするところも多く、黒髪短髪のリクルートスーツ姿の学生はかなり少ないでしょう。とはいえ、飛び抜けて奇抜な髪色や服装の人もいません。私服指定の場合はオフィスカジュアルが常識とされていますが、デニム姿もけっこう見られる業界です。
②IT企業 技術力や開発力が問われるIT業界では、社外の人と接することが少ないため、社員はTシャツやGパンなど、自由なスタイルでも良いところが多いようです。そのため、インターンシップでも学生にきっちりとした就活スタイルは求めないところが多いと思います。
服装や髪型は個性を知る尺度となるため、インターンシップだからといって、就活ヘアーとリクルートスーツが正解というわけではありません。ただ、インターンでどこまで許容されるかは、企業の社風や職種により異なりますので、その会社についてしっかり調べておくことが大切です。
先輩たちは75%が黒髪で就活している
「就活を始めるには、まず黒髪にしなきゃ...」と思っている方が大半だと思いますが、みなさんの先輩たちはどうだったのでしょうか。
就職ジャーナルが実施したアンケートによると、7割以上が「黒髪」、2割が「やや茶髪」で就活に臨んだことが分かりました。また、就活のために髪を染めた方は4割でしたので、半分以上の方は地毛のままということです。
髪を黒く染めた理由としては、以下の理由が挙げられていました。 ・髪色のせいで落ちたくなかった ・黒髪の方がスーツに似合う ・髪色を暗くすることで周りの人に合わせることができ、不安の気持ちを抑えられる ・明るい髪だと清潔感がないので、第一印象が悪くなるから
あえて染めずに茶髪のまま就活を始めた方から、以下のような興味深い意見も聞かれました。
・染めたら自分を偽っている気がして嫌だった ・後ろで縛ればそれほど分からないと思った
以上のように、業界の雰囲気に合わせた方や、自分の気持ちの問題として髪を染めるか多少明るくても地毛のままでいくか決めた方など、皆さんそれぞれに思うところがあったようです。
インターンなどの就活を終えて、あらためて振り返ったときに、髪色が就職活動に影響があると答えた方は7割いました。一方で、気になる企業側へのアンケートでは、新卒採用に関わったことのある担当者の半数から、「髪色は選考に影響する」または「どちらかというと影響する」という答えが返ってきました。
「営業として採用した場合、取引先にマイナスイメージを与える可能性がある」という意見や、「部署によっては、入社後に指摘する」「髪色と能力、人柄は関係ない」など、企業側からもさまざまな意見が寄せられていました。
まとめ
以上のアンケート結果を見て、皆さんはどのように感じましたか?これから、インターン活動を始めるにあたって、髪色に悩んでいる方はぜひ参考にしてください。